毎日漫才205 コント「記憶喪失」

コント「記憶喪失」
お爺さんと若い男
爺「すまんな、お前さんが誰なのかも、ワシが何者なのかも覚えてないんじゃ」
男「…」
爺「記憶喪失で全ての記憶を失ってしまったんじゃ。だか闇の組織から任務を任されていた気がするんじゃ」
男「…」
爺「ワシは何か特別な能力を持っていたんじゃ。でも何も思い出せない。なんで記憶がないんじゃ」
男「認知症だよ!なんで認知症を記憶喪失みたいな感じでカッコつけてんだよ!孫の顔も思い出せないの?」
爺「違う!認知症ではない!ワシは昨日闇の組織から任務を託されていたんじゃ!」
男「ねえよそんなもん!老人ホームで毎朝の散歩を課せられてるだけだろ!」
爺「何か特別な能力があるはずじゃ」
男「ないって!町内会のゲートボール大会で3位になっただけだよ!」
爺「何か思い出せ!何か思い出せ!」
男「自分の名前とか思い出せないの?」
爺「あ!ワシの名前!」
男「思い出した?」
爺「アメリカのスパイ、ジェームズ・クルーズじゃ!」
男「違げえよ!田中芳雄だよ!」
爺「お前さんはハッキングの達人、スペンサーじゃな?」
男「違うって!おじいちゃんの年金で暮らしてるフリーターの孫だよ!」
爺「ここはどこじゃ?敵組織の地下アジト、アンダースペースか?」
男「ここは介護施設のあじさいだよ」
爺「ここから出せ!仲間に合わせろ!」
男「ダメだこりゃ。…(電話をかける)はい。スペンサーです。ターゲットの159の記憶はまだあるみたいです」

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