見出し画像

様々な気づき。奈良クラブ戦

第23回JFL第16節は11日に行われた。いわきFCはラストプレーで奈良クラブに追いつき、ここまで10勝5分(勝点35)で引き続き無敗、首位をキープした。毎度のように、奈良戦の試合以外のポイントをピックアップしたい。

決戦の日

10勝4分で迎えた奈良戦。試合を前に、約110人が登録しているいわきFCサポーター団体・DCPのグループLINEなどでは、コルリが奈良クラブの好調さを説き、サポーターも全力で盛り上がっていこうと気炎を上げた。確かに奈良クラブはFC大阪戦の引き分けを挟み、高知、鈴鹿に勝利するなど調子を上げてきている。ツイッターなどを見ていても、若いサポーターが懸命にクラブを盛り上げようとしているのが随所にみられ、勢いが感じられる。どのチームもそうだろうが、無敗で来ているチームに一泡吹かせよう、ぶっ倒してやろうという雰囲気をひしひしと感じる昨今、奈良クラブの気合いも相当なものだろう。返り討ちや!!力でねじ伏せたれ!!という思いを胸に、アテクシは仕事ウィークをなんとか乗り切り、試合当日を迎えるのであった。

奈良サポさん、いわきまで来てくれてありがとう

そして試合当日の朝が来たヽ(^o^)丿
ツイッターを覗くと、奈良サポさんが続々といわき入りしている。そしていわきFCパークにも訪れてくれて、ツイートしてくれる。ありがたいし、いちいわき市民としても「ようこそいわきへ!!来てくれて本当、ありがとう!」という気持ち。

この日は午前中、お中元を置きに嫁さんの祖父母宅へ。久しぶりにお顔を拝見して元気そうでなにより。あと10年くらい後には
いわきFCを応援してから体の調子がいいんですよ(80歳・女性・農業)
いわきFCの試合が生きがいです。20年は頑張れます(91歳・男性・無職)
いわきFCの応援を始めてから、ひざの調子が良くなりました(86歳・男性・事務職)
飲んだ後はやっぱりいわきFC、朝が違いますね(笑)(79歳・男性・歌手)
田村雄三さんにときめいてます(87歳・女性・無職)
そんな声が聞こえる町になっているのではないかと思う次第です(錯乱)

というわけでバスドラとスネアを車に積み込み、自宅出発。
ものの40分ほどでJヴィレスタジアムに到着。遠い遠いって思ってる人、車限定ではあるけど以外に近いのよ。
車を停めて太鼓類を運搬。サポ仲間が手伝ってくれる。ありがたい。
と、我らががんばろうぜ共闘先生が奈良サポさんと楽しげに談笑中。
「何ナンパしてんすか!!!」
いや、ホント遠いとこからご苦労様です。ダンマク貼る人手足りなかったら言ってねーとご挨拶。

賑わう会場

ちなみにこの日は「夏まつりinJヴィレッジスタジアム」と題し、浴衣や甚平着用の来場者にはスタグル割引サービスなどの特典もあるイベントデー。スタグルも多く、ビール博もブースを出す。奈良県のご当地ビールもあったんだけど、せっかくいい企画なんだから「もっと宣伝しようよ(笑)」
そして雨にも関わらず、色とりどりの浴衣を着た多くの人が集う。いいなぁ…こういう景色。奈良サポさんも浴衣で楽しんでいただけた様子。こういう相手クラブのイベントに「乗って楽しむ」って姿が本当に素晴らしくて感動。「互いに盛り上げていく」っていうのは、言葉では言えてもなかなか難しい。共にJFLを楽しましょって心の中で呟いてました。

試合は劇的結末を迎えた

試合は奈良クラブの先制後、黒宮の折り返しに大吾がヘッドで併せて同点も、即座に奈良クラブが坂田が弾いたボールを押し込み追加点。後半はいわきが一方的に押し込むも、奈良DFとGKの体を張ったディフェンスにゴールが遠い。厳しい。正直一瞬思ったが、無心にスネアを叩きつづける。奈良側からは遙かに上手な小気味いいスネア音が響く。自信なくす(笑)
ATは約4分。ラストプレーは坂田が自陣からFK。坂田蹴る、ゴール前に飛ぶ、みんな飛ぶ、ゴールにボールが吸い込まれる。歓喜。
同時にタイムアップの笛。会場のMCが「オウンゴール」を告げる。
崩れ落ちる奈良クラブの選手数名。サポーターさんも悔しくて仕方ないだろうなぁ…自分たちも、昨年のヴィアティン三重戦やテゲバジャーロ宮崎戦、古くは2018全社松江シティ戦、2017全社アミティエ京都(現・おこしやす京都)戦などでは悔しい思いをした。気持ちは分かる、とは言えないけど、次の試合に向けて愛するクラブの為、お互いに頑張っていきましょうと伝えたかった。そこにクラブが存在することが何よりも大切で、貴いのだ。

試合終了のホイッスルが鳴った時、バスドラを抱えていたナカジが「このまま続けましょう」と声を挙げた。その時は一瞬、「お、、おう」って感じだったんだけど、自宅に戻ってJFLの動画を見て震えた。
選手が整列する中なり続ける太鼓、呼応してスタジアム全体から響き渡る手拍子。それは試合最中以上に、選手を激励するかのように見えた。ナカジはこんなシーンを作りたかったのか、と思った(違ったらすまん)←多分「全然違います」とか言われそう。
ラストプレーで追いついたとは言え、監督、選手ともに「負け試合だった」とコメントしたこの試合。ゴールが決まった後、全力で一番ガッツポーズしていたのは監督の田村雄三という部分には目をつぶって、でも、その歓喜の一瞬が終わった後は、全選手が悔しさを滲ませた表情でピッチに立っていた。

この観衆の拍手を聴いてくれ、みんなが君たちを応援している
そんな風に思える一瞬だった。

試合内容は少し横に置いて、サポーター、鼓舞するということ、手拍子の力、笑顔…色々な気づきがあった奈良戦だった。そしてナカジ、最高のダンマクをありがとう!!!
ハーフタイムには雨も上がり、美しい夕焼けが見えた。いわきFCにとっても奈良クラブにとっても、雨上がりの空が美しい色で染まりますように。はっきり言いますが、ちょっとカッコいいこと言おうとして何を言っているのか自分でもわかっておりません。現場からは以上です。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?