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プロローグ

Ah ieba köh-iu.
バンド名の読み方は「あーいえばこーゆー」
私の息子がやっているバンド。
このバンド、曲からメンバーからサポートしてくれる仲間からと魅力がぎゅーっと凝縮されたいわゆるダイヤモンドの原石のようなバンド。
一度聴いたらわかると思うけど、耳から曲が離れない、音の引出しがたくさんあって思わず「もー最高!!!」ってため息もれちゃう。

Vo.ともみ /Gt.てんゆう /Ba.わかさ /Dr.りおちゃん
この4人はみんな今大学4年生で世の中の普通の基準で言えば就職活動の真っ只中にいてライブ活動ばかりも難しい時期…のはず。だけどそんな中においても彼らはバイトもしながら3月から地道にレコーディングに励み3曲入りの初めてのCDを作り上げた。それが写真のタイトルは『メインストリート』。
9月4日には新高円寺のLOFT Xにて初のワンマンライブもやり遂げ、私も観に行ったんだけど混雑するくらいのお客さんが来てくれてみんなが楽しんで踊ってる様子を見て胸が熱くなった。

新高円寺LOFT X
2022年9月4日

この4人でずっとAh ieba köh-iu.と言うバンド人生を歩んでいくならなんて最高なんだろうとそう思えた夜なのに、残念ながらBa.わかさ君が就職活動のため脱退すると息子から聞いた。

そうか…やっぱそうなっちゃうか、仕方ない、しかたない、シカタナイ………。

息子のてんゆう以外、他のメンバーの子たちもいずれそうなんだろうな、それが世間からしたら真っ当な生き方。バンドで成功するなんて雲を掴むような話。本気で挑んでる息子やそれを容認して応援してる私がきっとおかしいんだ。
だからやめて行くメンバーを罵ることは出来ないし止めてもいけない、その子の人生だから。
わかってる、でも、、、
悔しいな、悲しいな、なんでなん…。
あれから私の中で何かが動けないでいる、きっと息子だって私以上に考えているはず。

就職したら音楽は今みたいに並行にはたぶんできないってわかってる。だけど、やめなきゃいけない音楽って一体なんなんだろう?働きながら音楽を続けているバンドマンの先輩たちも沢山いる。息子には音楽と一生関わって生きていってほしい。

息子のてんゆうは本気でプロ目指してる。
私は人生なんてあっという間だから、自分のやりたいことがあるなら、自分で納得できる範囲で悪いことさえしなきゃ、生きるだけの稼ぎの中で夢に向き合い続けて行く方が幸せな生き方だと思っている。身近にそうじゃなかった人を見てきたから、たぶん、幼かったてんゆうもそれを見ていたから尚更気持ちが固いのかもしれない。

ずっと応援するよ。
そしてここの場を借りて、Ah ieba köh-iu.のこと、息子と音楽のこと、私のことを綴っていけたらいいなと思ってる。
皆さま、よろしくお願いします!


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