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個室ブースの消防特例申請をやってみた話。


この記事は「【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2」の12/2担当となります。

こんにちは、株式会社iCAREで情シスしておりますけいた5@情シスです。

さて昨今、Web会議の増加や働きやすさの向上を目的として、個室(テレワーク)ブースの設置や増設を行っている企業も多いと思います。
今回はそんな個室ブースに関する消防署への特例申請をやってみた(やる事になってしまった)ので顛末を記載しようと思います。
情シス、総務の方は特に読んでくれたら嬉しいです。


なんでやる事になったか

弊社はこれまでにOkamuraの個室ブースを3台導入しておりましたが、いずれの導入時も以下のフローで対応が完了しておりました。
 業者剪定→見積もり→発注→工事→運用開始

そして今回、弊社はYadokari株式会社の PhoneBoxを導入する事に決定し、早速見積もりを取り稟議をし、押印申請をし….といつものフローで行っていた所、
「※工事日までに個室ブースの特例申請許可証が必要になります。」の一文が。。。
そうです。完全に抜けていました。
正しいフローは以下になります。
 業者剪定→見積もり→発注→ 消防署への特例申請提出 →工事→運用開始

そういえば見積もりの時の特例申請代行の欄に[No]って書いてしまっていた。。
代行費用で別途上乗せ(結構お高い)があるため、それも含めて稟議し直し??って思っていた所、
営業担当から「各企業さんで対応されているところもありますよ」の一言からどういう対応をするのか興味もあり、やってみました。


消防特例申請ってそもそもなに?

簡潔に言うと、
「ビルなどの建築物とは違う新しいもの(防火対象物)を置きたいんですが、きちんと対策するので設置することと、使用開始の許可をお願いします。」というものになります。


何で特例申請提出する必要があるの?

これは私も申請を担当した際になるほどなと思ったのですが、
個室ブースというのははこのような特徴を持っています。
 ・サイズが大きく、場所を取る
 ・外部との音を遮断する

上記の特徴は消防署側にとっては、燃えやすくて避難しにくく、防災無線の聞こえないものを許可なく置くのは禁止です!と言う認識です。
それらの問題をクリアしてますよと言うのを証明するために、特例申請を出す決まりになっております。
いつ起こるかもしれない火事の際に備えてのことだったんですね。


苦労、わかったこと

1.ビルの総面積
 ビルの総面積が1,000平米越えると分署(恵比寿)でなく本署(渋谷)に届ける必要がある。
2.消防署はどう転んでもお役所
 お役所タイム(平日9時-17時)でしか対応してくれません。
3.設置箇所
 ・防災無線がある場所と個室ブースの一番遠い場所が10M以内でなければならない。
 ・ビルのスプリンクラーから半径3M以上離さなければならない。
4.リードタイム
 申請してから承認までに10-14日かかるので、工事の納期が迫っている場合には対応早めにするのがいいです。


特例申請は何を提出するの?

東京渋谷区で今回私が作成提出したものはこれらが複写で必要になります。(記載したものを太字)
基準の特例等適用申請書(第25号様式)例はこちら
防火対象物使用開始届出書(第3号様式の2)例はこちら
設置予定箇所平面図(置く場所、スピーカーやスプリンクラーの場所などを記載)
・その他にメーカーのカタログ、消防提出書類、自動消火設備点検基準 


今回やってみて思ったこと

まず消防署が紙で保管なのか!!!!!が第一印象です。(まあ裏でデータ化しているでしょうが)
やってる事はけっこう簡単なのに、面倒臭いからとか手間だからとお金で解決している企業さんも多いかと思います。
ご自身の会社の事(スプリンクラーや防災無線の位置など)を振り返る一環として、トライしてみるのもありじゃないかと思いました。
結構この代行費用高いんですよ、本体の20%くらいとっているんじゃないかな?okamuraさんの見積もり見直したら目玉取れました。

個室ブース入れたいけど、諸々代行費用捻出できないなどお悩みの方はツイッターにご相談くださいw

以上 けいたでした。


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