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低価格パチンコ出現を予言した話

パチプロを廃業した時、俺はすでに低価格パチンコの出現を予言していた。
嫁は「あり得ない」と笑っていたけども。


CR機導入を機会にパチンコが本格的なギャンブルと化した。
実際は三共フィーバーが導入された1980年にも一度ギャンブル色が強くなったこともあるが、平台の存在でなんとか踏みとどまっていた。

その前は貸玉が2円から4円になった時か。

レートが上がればギャンブル色が強くなるのは当然だ。
麻雀なんかも高レート裏麻雀になると一気にギャンブル感(と危険度)が増す。
漫画のカイジなんかでも1玉4000円なんて超高レートの裏カジノを描いていた。


ちなみにパチプロから見ると、超高レートは大歓迎なんだけれども。


1玉4000円どころか1玉4万円でもありがたい(笑)
常に奪う側であることで暮らしているパチプロにとって、レートが上がれば上がるほど儲けは増える。

以前1年間の収支を公開したことがあるけれど、1玉4000円だとこれが単純に1000倍になる。
2,565,920円のプラスだから2,565,920,000円になってたってことか。年収25億だ(笑)


閑話休題。
そんなパチンコ屋の変化をちょいちょい見てきたわけなんだけれども。
CR機導入時の大連チャン機が登場し遊びからギャンブルとなり、それが上限5連チャンまでという規制されギャンブル色をやや抑えられた。
更にその5連チャン規制が解除された後。

パチンコは今までに見たこともないような大ギャンブルとなった。

一度規制された反動だろうか?
知っての通り数時間で数万が当たり前のように吹っ飛ぶギャンブルに。
レートが上がるのなら別にいい。
今回はただただ確実性が減って単純に宝くじと化したのだ。

そしていよいよこれはヤバいぞと思ったのは、大負けした時ではなく20万以上の大勝ちをした時だ。
大勝ちで喜び安堵する嫁に帰り道で言った。

「多分今のこのパチンコは終わる。玉自体4円から半額の2円、1円と下がっていく」

「はぁ??」と素っ頓狂な声を上げる嫁。
その当時は貸玉の値段自体下がるということは、全く考えられないことだった。

そして即廃業を決めたのだ。金がパンクしたのもあるが。これが2000年から2001年あたりにかけてのこと。

それから色々と細かい仕事をしながら、パチンコはたまに息抜き程度。その数年後。
車を運転していた嫁が「ひっ!」と叫んだ。
何事かと思ったらパチンコ屋ののぼりに「2円パチンコって書いてあった・・・」と。

俺自身は「ああ、やはりか」くらいにしか思わなかったが、嫁は興奮してまくしたてる。
「あんたずっと前言ってたでしょ!!これのことだよね?!」
「なんでわかったの?やだもう怖い怖い!」
「これからどうなるの?知ってるんでしょねえ!鳥肌立ってくる!」

「これからもっと下がっていく。1円や0.5円や0.1円って。スロットも同じ様になる。大当たり確率も下がって少ない出玉のパチンコになる」と俺。

「えぇ?!流石にないでしょそれは(笑)」と笑っていた嫁が、その後同じ様に叫ぶことになったのは言うまでもないわけで。


実際は予言でもなんでもない。
これはもう必然だった。
パチンコは20年前のあの時点でやらかした。自分自身の首を絞めていた。
ならば自らそれを緩めるしかなかったのだ。道は決まっていた。

それがあまりにもズバズバと当たるので、嫁は家での盗聴を疑うほど(笑)

俺が言ったことを誰かが聞いて「なるほど。そうすればいいのか」と実践してるに違いないと。
「この先携帯電話ってどうなると思う?」
「ああ腕時計みたいなのも出てくるよ」
これも10年以上前の会話。本当に発売されたことにより嫁が怪しんでいた自宅盗聴疑惑が確信へと変わった(笑)


追記
パチンコ以外はもちろん偶然。
しかしその偶然の回数があまりにも異常すぎて、盗聴も冗談半分ではあるが「あり得なくはない」と嫁はまだ疑っている。



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