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ダマでやる

この記事はGYOMUハック/業務ハック Advent Calendar 2019の記事として投稿します

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1.ダマでやる

今年、11月25日、渋谷のTECKPLAYで行われた情シスなんちゃらというイベントでメルカリCIOをその月末で辞任する某Hさん(有名人)の言葉でした。彼特有の高音がのびる甲高い声で、ちょっと笑いを取る感じで発せられたその言葉は、自分にとって非常に重い言葉でした。

ダマでやる

その言葉って簡単なようで非常に重い言葉があります。黙って何かのカイゼンなり施策をやってしまうという意味ですが、これはつまり責任を取ってもらう上司とか、その他の偉い人に頼らず「自分自身で責任を取る」という覚悟がこもった一言なのです。上司とか経営者が理解がないと言って新橋あたりの居酒屋で飲んだくれている自分にとって、この言葉を発することが出来る・・・ということがものすごい差があることを実感させられました。飲んだくれている場合ではない・・・・自ら責任を取って行動せよ!!

・・・そう怒鳴りつけられた感覚になりました。

2.責任をとってやる

正直、GYOMU_Hack・・・・ITを使ったビジネスのカイゼンって、効果が予測しきれないという面もある・・・予測どころか、その成果だって、どうやったら正確に把握できるのか・・・わからない・・・というのが真実だろう。だからこそ上司なり偉い人に説明して、その責任を取ってもらうというか、誰かの後援をもらおうという気持ちが高まるというのも無理はないだろう。しかしながら彼ら彼女らはどうやっても、そのカイゼンを理解にくいのだろう。しかも革新的で斬新なアイデアであればあるほど理解して支援してくれる確率は少ないのである。一説によると斬新なアイデア、革新的なアイデアに対する組織内の支持率は40%に満たないという言葉もある。そんな支持率のアイデアが、たまたま自分の上司の人、役員になっちゃった人に理解される確率は・・・論理的に考えても40%以下なのである。しかも彼らは今までの思想で、そして今までのやり方で偉くなった人たちなのである。その人たちがその既成概念を吹っ飛ばす斬新なアイデアを理解して、そのアイデアを支援することなんかそうめったに無いのである。だから、頼りになるんはそのアイデアを考え、信じている自分でしかないのである。

だから「ダマでやる」

なのである。彼はメルカリの前はトラディッショナルな会社でCIOをしていた。しかも頭が固そうな業界の会社の子会社である。自分もそういう立ち位置にいるのでよくわかるのだが、独立系の会社の人にはわからない非常に厳しい環境がそこにはある。きっと自分の出世を諦め、自分の任期は平穏に過ごそうと思っている社長か、元の親会社に戻ろうと精一杯こびを売る社長しかいないのである。

だから「ダマでやる」のである。

笑いを取った軽い言葉ではあるが、ものすごく重い一言なのである。


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3.許可を求めるな、謝罪せよ

“It's easier to ask forgiveness than it is to get permission.” 許可を求めるより許しを乞う方が容易い

今年、自分が身を置くアジャイルの世界でこの言葉を何回も聞くことになった。この言葉は今やレガシーの象徴となっているプログラム言語「COBOL」を開発したひとり、グレース・ホッパーという人の言葉である。この言葉の真意は、ぶっちゃけ言うと、「どうせ理解してくれない上司の許可を取る暇があったら、やってしまって、ダメなら謝罪する事を覚悟しろ」という事なのである。いまやレガシーのCOBOLだが彼女が開発した当時は機械の言葉を人間の言葉に翻訳してしまうもので、すごく革新的な開発言語なのである。きっと当時はものすごい抵抗勢力があったのだろう。想像だけど・・・

例のあの人の話に戻るが、彼っていつも自分の言葉でいろんなことを話す。数年前には今話題の「ゼロトラスト」と同じことを語っていたし、「システムってリリース前よりもシステムリリース後の対応のほうが大事」なんていうDevOpsな言葉も言っていた。・・・・いつも誰かの言葉の再利用ではなく自分の言葉で魂の言葉として、いつも発しているのである。だからこそ彼の言葉は重みがあるのだ。

4.自分で責任を取る

ITでビジネスを改革する・・・・そういう立場にある自分たちGYOMU Hackerは、いつも自分の責任で行動を取る・・・

そういう姿勢がどこかにないと、何事も先に進まない・・・そんな事態ってたくさんある。いつもそんな状況だったら精神を病んでしんでしまいそうだが、それでもときどきそんな状況にはたくさん立たされる。そういう時に問題から逃げるのではなく、彼のように

「ダマでやる」

そういう姿勢がとれるよう自分を追い詰める今日この頃・・・・

なのである

・・・・・・というかなりたいのである。


・・・なかなかできないけど




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