【爆速レポ】ChatGPT × GASでAI検索機能を作ってみよう
今日は2023年11月9日に開催されたRPACommunityのイベント「ChatGPT × GASでAI検索機能を作ってみよう」をレポートしてみたいと思います。
話題の生成AIとローコードツールの組み合わせ!!期待しています。
オープニング
オープニングはいつものMitzさんから
今日のイベントやコミュニティの紹介が行われました。ひさしぶりのGoogle Apps Talk支部 主催のイベントです。
今日の参加者です。今回はプログラミング経験者の割合が多いようです。
Youtubeチャンネルもお願いします。今回の動画も後日アップします。
開始後のアンケートの結果が共有されましたがGAS経験者が8割でした。
ChatGPT の「Function Calling」を使ってAI 検索機能を作ってみる
本日のメインは野口さんによるセミナーです。
今日の目標
1.ChatGPTのAPIがGASで使えるようになること
2.FunctionCalling機能を理解して使えるようになること
プレゼン資料はNotionベースですね、かっこいい
ChatGPTが得意なこと、苦手なこと
得意なこと
・オープンな情報をざっくり探す
・クリエーティブな作業
苦手なこと
・クローズドなデータベースを参照する
・ちゃんといつもいつも同じことをこたえる
・適したURLを出す
今回のセミナーで解決すること
「ChatGPTを魔改造して苦手を克服させてあげよう」
~クローズなデータベースをあいまいに探す
・会社の中の情報サイトは探しにくい
・ざっくり質問して
・AIが意図を読み取る
・自社のデータベースを参照してアクションを探る
~応用するといろいろ拡張できそう
・チャットで検索する
・チャットからユーザーニースに合った商品を提案
・チャットの内容からコンプライアンス違反やハラスメントのアラート
ソースコードを見てみる
コードの構成・概略
・質問文が投げられる
・マニュアル一覧の中から、ニーズを満たすマニュアルを探す
APIの設定
・プロパティサービスにAPIコードを記述
・OpenAIのAPIシークレットキーを取得(API Keys) 流出に注意
質問文
・配列の形
~質問が1回で済まなかった場合、続けて質問した場合に対応
過去の質問のやりとりの情報を参照できるようにする
検索の対象(今回は仮の配列)
・マニュアルの一覧(仮に配列)
・本格的に使う場合にはデータベースの開発が必要
AIに意図を読んでもらう
・一覧からどれが一番あうドキュメントなのかを返してもらう
・Function Calling機能(関数呼び出し)を使用する
自分で作ったオリジナルの関数を挟む
・文書を探す関数にいれるパラメータ(引数)をAI的に決める
・引数がどのようして決まるかを記述
(ユーザの質問に一番合致するドキュメントをください)
実行してみる
・「経費精算ルール」が返答される
テーブルから「経費精算ルール」を消すと次に近い「出張規定」が選ばれる
~従来は厳格に一致を求めてしまう。あいまいな対応は画期的
内容をAIが理解して、リストがなくてももっとも適切なものを探してくれる
論理と人間的な勘の融合
論理的にやったほうがいいものは従来のロジック、あいまいな場合はAIで実装
ChatGPTの問答のエンドポイント
・ChatGPT独自のパラメータ(モデル指定など)を選択
・モデルは性能と価格と安定度で選ぶ
・Temperature:回答のランダム性の許容
・FunctionCall:必ず実行させるか、AutoだとGPTが自由に選択
・JSONでデータを取り出す
11月7日のアップデート
APIのアップデート
・トークンあたりのAPI利用料が値下げ(おおよそ1/2~1/3くらい)
3.5turboだととても安い(試すだけならこちら)
・API応答速度が速くなった。(GAS使用の場合効果が薄い)
・1回のやり取りのトークン量が4倍に増加(32K→128K)
1冊の本を入れられるくらいの文字数になった
・2023年4月までの情報までカバー
・FunctionCallingの精度が上がった。
従来はなかなか思い通りに動作してくれなかった→いい感じに設定できる
今週末からの技術書典で頒布する本「現場で使える!自動化入門vol2」で、FunctionCallingの情報を載せています
質疑応答
ここからMedntimaterの質問コーナーになりました情報の機密性の質問やプラグインの話、APIの利用料、値下げの理由・・・・などなどたくさんの質問がありました。
GASは本当に最初にプログラミングを学ぶには最高だそうです
すごく親切に回答してくれた野口さんに感謝です。
クロージング
ひぐっちゃんのイラレコです!!
今月はあと2回イベントがあります
<RPACommunity>
自動化・RPA・業務改善・働き方改革に興味のあるメンバーで構成されたユーザー主体コミュニティ
特定企業・団体の主導ではない、「ユーザーメインのコミュニティ」です。
学びのテーマやイベント内容についてはツール提供側の企業ではなく、ユーザーが求めるものを実現する形で決定しております。また、スポンサー企業の役割は運営サポート・技術情報提供のみとなっており、当コミュニティは法人ではなく非営利の任意団体です。
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