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RPA選びのもう一つの観点

この記事はQiita Advent Calendar 2022「RPA(ロボティックプロセスオートメーション)」の12月2日の記事として書いています。他にもたくさん楽しい&ためになる記事がありますのでぜひ見ていってください。

ちなみにADVENTARにもRPACommunityのアドベントカレンダーがありますのでぜひこちらもどうぞ

逆転していたロボット数

今日のお話はフィクションです(笑)フィクションですフィクションですフィクションです。


今はRPAの管理はしていないのですが、最近自分が所属する会社(じわじわと導入するスタイルで部門単位でRPAを導入し3〜4年め)の稼働しているロボット(自動化された)の数を見る機会がありました。

見てみるとちょっとびっくり

基本的に会社が指定して導入しているRPA製品とは別のRPA製品によるロボットの数のほうが多くなっていました。グラフを見るとだいたい6:4くらいでした。でも実際に購入したRPA製品のライセンス数としては2:8くらいなのです。

ちなみにこのロボット数の多い方の「RPA製品」は国内でもシェアを二分する人気の製品です。

高いお金を払ってでも自ら選んだ製品で自動化しようというやる気のある人が導入したからなのか?それとも偶然か?

そういやもう一つの使われていない製品のユーザーの一人が「もう自動化する対象がない」なんて言っていたなぁなんて思い出しました。
そんなはずはないんですけどね

ちょっと考えさせられる事実・・・・いやフィクションです


導入時に考えがちなこと

ちなみに昔は各部門でどのRPA製品を選んだらよいかの相談を受けていた頃もあります。自分が自ら導入をサポートするわけではないので第三者的な目線でアドバイスはしてきました。

だいたい導入時の選択の基準は「現時点でやりたいことが実現できるか?」が一番多かった記憶があります。それと製品やサービスの価格とベンダーのサポート体制なんかが話題になります。

予算を承認する偉い人を説得して承認してもらわないといけないので「現時点でやりたいこと」は非常に重要です。なぜなら投資対効果の「効果」は「改善されるであろう業務」=「やりたいこと」から導き出されるからです。

「なんかわからないけど良さそうだから買おう」

というのはトップダウンならまだしも現場からの提案で導入するときには通用しません。具体的に業務を分析して、自動化できそうな、効果が見込めそうな業務を洗い出し、そこから効果の見込みを出すというのがほとんどです。

そしてその効果を生み出す自動化が実現できるRPA製品を選び出すのです。もちろんその過程には内製で自動化を行うのかプロにお願いするのか・・・そういった事も加わりRPA製品が選択されてゆきます。

それはとっても合理的な選択です。

改善には思いつきも必要

しかしながらRPAによるものに関わらず実際に業務が改善されるきっかけというのはいろいろものがあります。前述のように職場の課題を網羅して優先度をつけていった結果、テーマを決めて、分析をし・・・という正統なアプローチがほとんどだろうと思いますが、なかには思いつきみたいなものから改善が生まれることもあります。

もとから業務に対する問題意識があるという前提ですが、日常の生活の中で何かを見て閃くこともありますし、本や人の話のなかから生まれるアイデアもあります。

思いつきから、実際に現場のデータを取って確認して、それが合っていたらやってみるという「仮説検証」的なアプローチがこれにあたります。

その中のきっかけのひとつが「他人がやっていること」です。

他人が工夫していることを真似してみる、参考にしてみるというのも改善のきっかけになることがあると思います。

自分も是非やってみたい

他の人がやってみて成功をしているのを見て「自分もやってみよう」と思うと思うことって誰にもある経験だと思います。素晴らしい事例を見て「自分たちもそうなりたい」と思う気持ちがあるからこそビジネス書を読んだりセミナーを聞きに行ったりするわけです。

そういった気持って積極的に仕事を続けていく上では大切だし、そうなっているときはきっとワクワクしていると思います。

他人のモノマネでは通用しない、失敗しがちという指摘もあるかもしれませんが、すでに購入してしまっているRPAを使った自動化の取り組みの場合は多少失敗しても大きな問題にはならないと思います。それよりもチャレンジしたことによって得られる知見や経験のほうが価値がある・・・と考えたほうが仕事はきっと楽しくなると思います。

やることなすこと全部モノマネでは流石にいけないと思いますが、たまにちょくちょくモノマネというのであれば良いことのほうが多いでしょう。

「自分も是非やってみたい」

そういう想いは大切だと思います。

手が届くあこがれの人達

さて、モノマネをすると言っても誰のモノマネをすればよいのでしょうか?ものすごく有名なものすごく超人的な人のモノマネをするといいのでしょうか?・・・・・・多分無理ですよね。

モノマネをするには「手の届きそうな」事が大事だと思います。例えば野球をやっている人がイチローとか大谷のモノマネをはじめたところで続かないどころか、挫折するだけです。手頃なというと怒られるかもしれませんが、部活の先輩とか、同じ地域のスター選手とか、そういうところから刺激を受けて頑張るというのが一般的なはずです。

しかしながらRPAに取り組んでいる人の多くは、そんな都合のいい人が居ない場合がほとんどだと思います。一人RPA担当でなくとも少人数で推進しているひとがほとんどだと思います。・・・・・ほぼ孤独

しかしながら世の中にはたくさんの人が自動化とかRPA導入とかに取り組んでいます。自分の会社には居なくても、同じビルの別の会社、向かいのビルの中にもそういった人が居るはずです。そういった人たちと出会える人たちと出会える場所がユーザーコミュニティだと思います。公式なものではなくてもYoutubeとかTwitterとかQiitaとかにもそういう人と出会える場所が今はたくさんあるはずです。

そういった「出会える人」たちの中には自分よりはチョットできるとか、自分より少し先に始めたとか自分よりちょっと要領が良いなど「手が届く人」がたくさん見つかると思います。そういった人が残したアウトプットにふれることで「自分も是非やってみたい」「そんな発想なかった!」と感じるとしたら、それは次のチャレンジへの大きなチャンスなんだと思います。


製品選びにはもうひとつ

だから製品選びには合理的な理由に比べ、そういった視点を加えてみることをおすすめします。その製品を使うことでたくさんの仲間の芯材を感じ「手の届くあこがれ」を手に入れ背中を押してくれる人たちの存在って長い目で見るととても大切です。

だってRPAは買ってからず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと使うものですから・・・

導入して半年くらいで実現する「やりたいことが実現できるか」も大事ですが、導入後何年たっても外から刺激を受け、あたらしい思いつきを生み出してくれる・・・それが継続的に得る機会がある・・・そんなサポートがある製品かどうか、そんな仲間が居そうな製品かどうか?

同じRPAに取り組む仲間とお互いの経験やノウハウを共有しあう場所〜コミュニティ〜のある製品やサービスであれば、買ってからもず〜〜〜〜〜〜〜っと新しいアイデアが湧き出続けると思います。

「もう自動化する対象がない」

なんて事態には決してならないと思います。




あ、フィクションですよ







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