【イベントレポ】kintone Café 神奈川 Vol.13 & SORACOM UG 東京(リアル/オンライン)
今日は興味あるけど、それほど参加していない2つのコミュニティkintone CafeさんとSORACOM UGさんの共催イベントがあるということで参加してみました。
更に今回は鎌倉にあるお寺を会場にしたオフライン中心のイベントということでコミュニティ運営的にも興味ある開催だったので、オンラインながらのぞかせていただきましたので、さっそく爆速でレポートしたいと思います。
どんなイベント?
kintone Cafeはサイボウズのローコードプラットフォームkintoneって何ができるの?kintoneでどこまでできるの?kintoneについて勉強したいという方が集まる有志の勉強会です。
そしてSORACOM UGは通信デバイスやソラコムボタンなどのIoTプラットフォームを提供するソラコムのユーザーコミュニティです。
どちらもまだユーザーになっていない人でも参加できるオープンなコミュニティです。バックオフィス要素の強いkintoneと現場職の強いSORACOMという製品的には強い接点があるわけではないコミュニティのメンバー的にも異世界同志という興味深い組み合わせです。
でも両者ともエンジニアでなくても最新テクノロジーを使えるためのプラットフォームという共通点もあるので、シナジー効果が生まれそうな予感がする組み合わせですね。
今回は神奈川県の鎌倉市にある鎌倉時代創建の由緒あるお寺「安国論寺」さんでの開催です。Zoomごしに見える会場の様子をみる限り仏様が鎮座する本堂ではないのですが、IT関係の企業の会場とは違い清楚な雰囲気の会場です。そこに30人ほどの人が集まって開催し、それをZoomで配信するようにしていました。
オープニングの様子
禁止事項やトイレの案内などオフラインイベント
会場の説明オープニングはkintone Cafe運営でkintoneエバンジェリストであるアクアビットの長井さんから少し厳かに・・・・
まずはkintone Cafeの紹介から始まりました。
そこからはKintone Cafe側のお二人、ジョイゾーの四宮(夫)さんとアクアビットの長井さんのセッション。
四宮さんからは星野リゾートさんの冷蔵庫の管理、ジョイゾーさんでやっていた勤怠管理等のkintoneとSORACOMを連携させた事例、そしてCO2センサーの情報をSORACOMプラグインを使ってkintoneに取り込むまでのライブ構築(本当に5分くらいで出来た)などが紹介されました。
長井さんからはIoTデータをkintoneに取り込む際に注意するべきポイント、APIの利用制限や同時接続数の制限、そしてその制限にどうやって対応するのか、そしてクラウドを使う上での考え方や展望などが紹介されました。クラウドを使う上では本当に大事なことですよね。
こうしてkintone勢がSORACOMとの連携を紹介するというところからイベントは始まりました。でもこういう組み合わせはビジネスのアイデアにもつながるので良い刺激ですよね。
いつもはもっとわいわいがやがやすると長井さんが言っていましたが、それでも会場からの質問もはじめから出ていて、会場のホットな雰囲気が伝わってきました。あとオンライン側の質問もしっかりと拾っていて運営の方の配慮には感心するばかりです。
そこからSORACOMターン
そこからはSORACOMのターンに入り、SORACOM UGの笑顔担当である藤田さんからSORACOM UGの紹介がされ、さらに会場の雰囲気はフランクになり盛り上がりが最高潮になったところで、SORACOMの名エバンジェリストMAXさんにバトンタッチ。
笑いをガッツリ取ってから、一気にIoTの本質的な話を、しかもIoTに触れてこなかった人、バックヤード系の仕事の人にもわかりやすいように、そして心に響くように紹介をしてくれていました。相変わらずMAXさんの話は吸い込まれます。
なんか、ここまでですでにkintoneとSORACOMの両ユーザーグループが共済する意義どころか必要性まで感じてしまうくらいにイベントは盛り上がっていました。救済時間の様子はオンラインでは見えませんでしたが(行きたかった)休憩時間が盛り上がっている様子が目に見えるようでした。
そして後半戦のLT
休憩時間が終わってからはSORACOM UG の和田さん、前嶋さん、大口さんからの3連発10分LTに入りました。さっそく会場から声援が入り、いい意味でゆるく始まりました。
和田さんからはGPSマルチユニットをご当地鎌倉のネタと組み合わせて紹介されていました。久々んおオンラインで緊張したと言いつつ、会場とのやり取りが絶妙な感じでした。
前嶋さんからはSORACOM の白ボタン、ひげボタンでIoTをつかって自身でいろいろ作った体験が紹介されました。M5Stack(マイコンユニット)を使ってやってみるというすごくIoT的なLTでした。でも身近なところから始めるIoTは大事だし楽しいですよね。
大口さんからも「SORACOM デバイスで遊ぶ」というテーマで自身で試してみた郵便受けの自動検知のしくみをつくった紹介でした。大口さんの内容もおかにもIoT的な内容で消費電力をいかに下げるかの話が中心でした。SORACOM IoTレシピやブログで活用の具体的方法が載っているのがいいですね。
それぞれユーザー目線で、楽しいIoTの世界に聞いている人を誘導する、このあとにすぐ始まるハンズオンへの素晴らしい前フリとしてのLTでした。
そしてハンズオン
そして会場側でのハンズオン開始です。
ソフトビレッジの片桐さんが講師となってIoT初心者むけの「SORACOM Button ハンズオン(ボタンを押してkintoneに記録しよう!)」というハンズオンです。
<具体的な内容はこちら>
片桐さんのていねいな説明の中、ハンズオンは進みます。おそらく会場の参加者もkintoneユーザーでSORACOMは未経験の人が多そうなので、まずはkintoneの操作から始まるのはいいですね。
会場の参加者の声がちらほら聞こえ、現場の熱気が伝わります。会場には強力すぎるほどのサポーターがわんさかいるのも羨ましい環境です。なんだか会場は強力なサポーターのおかげで進みが早いようです。ちょっとカオスというか盛り上がりすぎて大変そう(笑)でした。
最後は会場の拍手で盛り上がっての終了です。
ラストのLT大会後半からクロージング
ここから地元のkintoneユーザー参加者によるLTにはいりました。
最初は横浜市社会福祉協議会の原田さんのサイボウズ災害支援チームのkintone活用をした「災害ボランティアセンター」の取り組みの紹介がありました。サイボウズさんの社会貢献が素敵です。
次はシンボ技研の山崎さんからありました。災害時で流されて失ってしまうテレメーターシステムを保管する簡易的なシステムをkintoneで構築した話です。RaspberryPIまででてくるまさにIoTの話です。今日の話で「ひげボタン」が使えそうとのヒントをエラというコメントが有りました。まさに今回のイベントの成果ですね。
次はジェダイマスター(笑)の藤村さんのLT。ますはメタバースのお話、なんとメタバースを使ったkintone Cafeを10月に開催するそうです。
そして今回の会場になった安国論寺さんのお話、なんでも日蓮聖人が島流しになった原因に関連しているとのことです。そこからのkintoneを使ったマンダラ思考法のお話でした。
ラストはMAXさんからの"電波"のちょっとイイ話でした。電波が届く届かないを光や波という視点からの説明をしてくれました。電波と光の考え方が同じという斬新ですがすごく納得できるお話でした。都会の高層ビルで電波が届かないというのはこれが原因なんですね。電波の周波数とその特性の話もよくわかりました。
MAXさんの弁舌は全然止まりません。さらにアウトプット(ブログとライトニングトーク)のお話が続きます。ブログは未来の自分が思い出すためにやるものです。ライトニングトークは自分の学び・・・全くそのとおりです。
ネタは応募したあとに考えてください
参加(とはいえオンライン)感想
ホント、会場に行きたかったくらい良いイベントでした。なんでも接続して活用できそうなkintoneというプラットフォームとどこにでも接続できそうなSORACOM というプラットフォームの相性はとても良さそうですね。招き入れた感のkintone Cafeさんと乗り込んだ感のSORACOM UGさんのコミュニティの相性もイベントのバランスもいい感じでした。むしろその必然性まで感じました。
コミュニティでの交流が参加者に全く新しいアイデアを生み出させそうな感じで可能性もすごく感じました。
あとオフライン会場とオンラインの併催、そして他コミュニティとの共催という至難の運営をやり遂げた運営の皆さん、そして会場参加やオンライン参加で盛り上げたみなさん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。