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やさしい事業計画のつくりかた(2)

事業計画のつくりかたについて書いています。
今回は2回目。
今日はビジネスモデルについて考えてみましょう。
前回考えた顧客への価値提供の考え方がベースになります。
収益とコストに分けて考えていきましょう。

1.収益はどうやって生まれるのか?

・顧客との関係性
・どうやって商品・サービスを顧客へ提供するのか

まず、この2点からどうやって収益を得るのかを考えます。

一般的なのは、商品の販売・サービスの提供ごとに収益を得る方法ですね。
これはイメージしやすいと思います。
その他にたとえば以下のような収益モデルがあります。
収益の構造を考える手がかりにしてください。

ジレットモデル
 本体を低価格(または無料)で提供し、
 付属品を販売することで継続的な収益を得る
 例)ひげソリの替刃、コピー機のインク、ボトルウォーター

サブスクリプション
 商品の販売・サービスの提供ごとではなく
 一定期間の利用について料金を受け取る
 例)音楽配信サービス

レベニューシェア
 低価格(または無料)でシステムを提供し、
 システムによる売上に応じて料金を受け取る
 例)ECサイトの構築

他の収益源をつくる(三者間市場)
 例1)ミュゼ
 低価格(または無料)でのサービスによってデータ収集
 →集めたデータの販売で収益を得る
 例2)GOOGLE、YOUTUBE
 無料で利用できるウェブサイト
 →ウェブサイトへの広告出稿者から収益を得る

他にも回数券など前払い(プリペイド)によって収益を得る方法もあります。
また、定額制や会費制による囲い込みから商品・サービスの販売によって利益を得るような複合的な構造も考えられますね。

2.コスト構造を考える

コストとして主なものは、仕入原価、人件費、外注費、賃料、設備費用、システム構築費、広告費などがありますが、

・顧客に価値提供するために必要な活動
・顧客に価値提供するための取引先、パートナー

この2点からコストについて考えていきます。

たとえば、顧客への対応スピードの速さが提供する価値であれば、その体制を整えるための人件費やシステム構築費が重要なコストになります。
これを外部パートナーに委託するのであれば、外注費になりますね。

飲食や小売など原価のかかる事業であれば、仕入先の選択が原価に大きく関わってきます。

コストについて考えるうえでは、
変動費(売上、販売数に応じて増えるコスト…仕入原価、配送費など)
固定費(売上、販売数に関係なくかかるコスト…人件費、賃料など)
にわけて考えられるとこの後の数値計画をつくるのに役立ちます。

また、提供する価値を絞り込むことでコストを削減できる可能性が出てくることもあります。

収益、コスト両面について価値提供を中心に検討してみるといいでしょう。

今日はビジネスモデルについて考えてみました。
次回は数値計画を考えていきましょう。

湘南の経営に強い税理士 エイマエダケイタ税理士事務所
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