ローカル・マテリアルの可能性とは。
ものづくり+まちづくりを実践しているソイロの松本啓太です。
今回は「ローカル・マテリアル」について考えてみます。
「ローカル」も「マテリアル」も知っている言葉ですが、「ローカル・マテリアル」が一体どんなもので、どんな可能性があって、どう「まちづくり」に役に立ちそうか掘り下げます。
実は、この「ローカル・マテリアル」は2024年1月27日(土)に開催される「みんなのシンネンカイギ」のトークテーマであり、私もスピーカーとして参加します。前もって考えをまとめる意味も込めて書いてみます。
ローカルとマテリアルの意味
ローカルは地方や地域を指しています。範囲はやや曖昧で、町・区・市・県・圏と幅を持った解釈ができます。(単位が大きくなるとローカルよりもリージョンの方が適切かもしれません。)
ローカルを私の活動拠点で考えてみると、
圏=東海地方
県=愛知県
市=名古屋市
区=中村区
町=大門エリア、新大門商店街
と捉える事ができます。
マテリアルは、材料・素材など、何かを作る時の”元”になるようなイメージです。定義はハッキリしますが、材料・原料を地域で探しても都市部だと難しい部分です。まちづくりの観点から、もう少し幅広くマテリアルを考えるならば「資源」と言い換えても良いかもしれません。資源=リソースですが、リソースも何かを行うために必要なものと言う点ではマテリアルと重なりが大きいと言えます。
一般的に経営資源と言えば、「人・物・金・情報・時間」ですが、これらをまちづくりに当てはめてみると
人=地域住民、店主、訪問者
物=商品・街並み・建物
金=まちの収益力・予算
情報=まちの発している情報、各種のデータ
時間=歴史
以上のようになります。
ローカル・マテリアルの可能性
このローカルとマテリアルの組み合わせからもう少し具体化してみます。
私の町で例えるならば、
ローカル
町=大門エリア
マテリアル
人=個性強い店主
物=昭和レトロな街並み
金=ない(笑)
情報=人情の町(中村区のプロモーションより)
時間=遊廓移転の町開きから100周年
これらをローカル・マテリアル=地域資源とすると、色々な可能性が見えてきます。強みが分かる一方で弱みも見つかります。「レトロな街並みと言っても、町の歴史は浅く100年ほど」だったりします。1000年続く伝統工芸や江戸時代から保存されている建造物などはありません。
ところが、少しだけローカルの範囲を広げていくと西隣りの「中村公園エリア」は、あの豊臣秀吉の出生地であり、ご神体として祀られている豊国神社があります。これを味方につけらたら”時間カテゴリー”も弱みから強みに転換しそうな気配です。
このように無数の組み合わせを考える事が可能ですが、『何でもできます』は逆に『何もできないか・特長にならない』可能性も大いにあると思います。
ローカル・マテリアルの続きはこちら。
1月27日の「みんなのシンネンカイギ」では、本拠地の大門エリアや私がお世話になっている地域で実際に行っている「ローカル・マテリアルの実践」についてもっと具体例を交えながら、登壇者や会場の方々と意見交換をしつつ、様々な角度から再発見を行っていけたら良いなと思っています。
この続きが気になる方は、「みんなのシンネンカイギ」にもご参加くださいね。
皆さんの町にあるローカル・マテリアルは何ですか?
ぜひ、コメントにお寄せください。
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