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師匠と弟子

うちの師匠にはとてもたくさんのお弟子さんがいる。


一度で俺の弟子


本人曰く、「一度でも俺が写真を見たら俺の弟子だ」。

この1文だけを見るとなんと傲慢な人とも感じそうだが、実際にはそれを実践して 皆さんに喜ばれていた。そんな感じなので全国各地にたくさんのお弟子さんがいる。

トップの写真は現在キヤノンオープンギャラリー1・2(品川)で開催中の写真展の様子です。参加している弟子たちは事務所勤めをこなした面々となっております。

あるとき、事務所の会議で先輩が僕たちと彼らの違いはなんですかとかなり真剣に先生に詰め寄ったことがあった。

急に先生になっていますが、オレは基本的に先生 と呼ぶことが多く、対外的には竹内 もしくは うちの先生 なんです。

先の先輩の話に戻すと、プロフィールにみんな 竹内敏信師事 と書いている。そんな人が 全国にたくさん いるので、事務所勤めをしている自分たち との違いがなくなってしまうというのだ。

それを言われた先生はニヤリと笑い。それなら内弟子 と書けば良いだろ。と、一言。本当にこの人は適当なんだ。と、その時に感じたのは誰にも言っていない。その発言をする前にちょっと困った顔をして一瞬目があった気がしたが、笑顔を返しておいた。

そんな オレもかなりいい加減 だと思う。

先生とオレの共通点はこのいい加減なところ、同じO型(血液型)だから仕方がない。

しかし、このいい加減な性格は先生といるときは良いがそのほかの場面ではいろいろと問題を起こすことがあった。

あるときは修理から帰ってきたレンズの調子が悪く先生はかなりご立腹で、すぐに再修理に出してこい。と、言われ、そのまま修理窓口で先生の言ったことを伝えた。

窓口で担当していだいた人にはあとでこっぴどく怒られることになった。

曰く、先生が怒っているのはいい。先生だからな。それを君がそのまま伝えるのは良くない。それは先生のためにも良くないから直さないといけない。そのために君たちはいるんだからね。と、教えていただいた。そもそも、修理が上がったレンズをチェックしておくのも君たちの仕事じゃないのか。そんな尾ひれまでついてしまった。

確かに一理ある。どころか当然のことすぎて「すいませんでした」しか出てこなかった。ちなみに先生のレンズをオレが使うことは絶対に許されなかった と思う。それはたとえテストであろうとありえないと認識していた。という話は絶対にできなかった(笑)

これは本当にありがたいことで、それ以降もその方を含め某社のプロサポートのみなさんには何かと教えていただくことが多く、ともてよくしていただいた。

と、いつものように話はそれてしまったが、オレ自身は竹内敏信師事というのをプロフィールに書いたことがなく、今更書くつもりもない。それでも様々な場面で竹内さんのお弟子さんだよ。そんな感じで紹介していただくことがあり、その度にいろいろな話を教えていただけたり、目にかけていただけることが多かった。


本当に良いおやじでした。


教えていただく話の中には全く知らなかった一面があったりとかなり楽しいものもあったが、その話は墓場まで持って行こうと思っている。向こうへ行ったらまた先生と酒でも飲みながらこんなことしてたんですねと話したい(笑)



また、次回


*2つの写真展


キヤノンオープンギャラリー1(品川)
キヤノンフォトコレクション:竹内敏信・生誕80周年 記念展「日本人の原風景を求めて」

キヤノンオープンギャラリー2(品川)
竹内敏信の弟子たち・写真展 「竹内敏信への手紙
私はこちらの写真展に参加しております。

*写真展の会期
2023年7月5日(水)~8月8日(火)
10時~17時30分 ※ 日曜・祝日休館


*ケイタとフォトウォーク


上の写真展を鑑賞してから品川〜天王洲アイル方面を散策します。
開催日  7月25日(火) 15時から 2時間半程度 モノクロ+中望遠レンズ
    7月29日(土) 15時から 2時間半程度 自由

集合 15時 JR品川駅中央改札口付近

フォトウォークに関する お問い合わせ と お申し込み は 佐々木啓太 まで

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