土木デザイン賞巡り2 竜閑さくら橋
竜閑さくら橋は、2019年、土木デザイン賞 奨励賞を受賞。東京都千代田区大手町2丁目~中央区日本橋本石町4丁目、2018年3月23日に開通した。
周りの構造物に比べて新しく、白々しさが印象的であった。
大手町プレイスの再開発事業の一環で、日本橋川に架けられた大きな歩行者専用橋。
今まで、大手町ー神田間は日本橋川で分断されていたため、川を渡るのに数十〜数百m離れた一般道まで大きく迂回する必要があった。実際、私も東京駅からこちらへ自転車で訪れる際に、数十m離れた丸の内線高架下を通ってたどり着いたので、この橋の利便性を実感した。
幅7m、全長では約120m。
橋の高さはJRの鉄道線路とほぼ同じで、高速道路が橋の上下に分岐する間に設けられ、橋の上空と地下には首都高速が走っている。実際に、橋からはJR山手線、京浜東北線、中央線が通過する様子を見ることができた。
歩行者の利便性を念頭に設計されていると考えられる。また、歩行通路がJR線路と同じ高さという点も面白い。
新たな構造物を作る際に、元から存在する周りの構造物と調和する具体的な要素を、今後学んでいくべき。(都市の計画、景観工学、土木設計演習)