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Revolution

人間は恋と革命のために生まれてきた
とは太宰治センセイの格言らしい

それでいくと僕にとっての革命も
僕にとっての恋も
それは君だったのではないかと
いつも思う


この間、冬にしてはやたらと暖かい日があった
コートを着る必要はなく
いつもとは少し違うオシャレを楽しめるような陽気だった

時刻は夕方頃、
僕は自転車に乗って車道の端を走っていた
左側の歩道に女性が立っていた
(自分の1番理想な女の子をそれぞれ是非想像してください)

その女性は夕陽の眩しさを手で遮りながらタクシーを待っていた
そして、
風が吹いて髪が揺れた

僕は自転車でその人の前を通り過ぎた

その瞬間、
僕が走り去ったあとに吹いた風も
あの人の髪を揺らす風の一部になったんだと思うと
なんとも言えない喜びで溢れかえった

今の一瞬、文学だったなー
と思った

この話を何人かの友人にしたのだけど、
誰もあまり理解してくれなかった

あの日、あの人に吹いた風を僕は
革命の風
と呼んでいる

革命の風がまた吹くその日まで

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