# 135_日記を朗読する

 みなさん、本日もどうぞよろしくお願いします。それでは今日はみなさんに持ってきてもらった日記を朗読していただこうかと思います。朗読する人は自分の日記の複製をみなさんに配ってから朗読を始めてください。それで朗読後に、改めて誰か一人その日記を見せたりその日記の内容を元に雑談してくる人について教えてください。具体的な名前は言わなくていいのでどんな人なのか紹介してもらい、最終的になぜその人を選んだのか理由を教えていただきたいです。それで次回の宿題は、実際にその人に会いに行ってもらいたいと思っているのですが、どのようなシチュエーションで会うのが居心地が良さそうか現時点で想像できている会い方を教えてください。

 会い方に関して色んなパターンがあると思いますが、これも居心地の良さを基準に総合的に考えて決めていただければと思います。例えば、割と物理的に近くにいて、相手の状況、自分の状況を鑑みて、具体的には相手や自分の体調、家族の状況、住んでいる町の状況、そういうものを踏まえて感染リスクが低いと思えば、感染対策、三密回避を徹底して物理的に会ってもいいかもしれません。ただ、その徹底をした上で互いに不安が残る場合は居心地のいい時空間になりづらいので、物理的に会うのは避けたほうがいいでしょう。他のベターな方法を考えましょう。しかし、これはぼく個人の認識ですが、ここでの「会う」行為は不要不急ではないと思います。あなたが選んだその人を仮にあなたがありのままでいられる他者だとしたときに、あなたにとっての秘密を新たな方法で共有してそこに居心地がいい時間が流れるよう設計された時空間、その存在はあなたが生きる上で必要なものだからです。ただ関係性によりますが別に頻繁に会わずとも年に一、二回とかでもいいと思います。それ以外はデジタルに連絡を取るくらいに。たぶんですが、あなたが選んだその人は遠く離れていても大丈夫です。むしろそういう人たちの存在を自覚することで、あなたは良い意味での孤独を手に入れられると思います。
 少し話しを戻しますが、気軽に会いにいける距離じゃない人の場合はZoom とかLINEのビデオ通話とか、ふつうに電話とかでいいと思います。日記に関しては、見せたほうがいいかなあと思う場合は事前にスキャンデータをデジタルに送るとか、場合によっては郵送とかをしてもいいかと思います。場をセッティングするにあたっては、このワークショップ自体の話をしてその一環で…という説明をしてもらっても大丈夫ですし、その説明がない方が自然な場のセッティングになると思うなら特に説明なしで大丈夫でしょう。例えば、その人と普段から長電話とかをするんなら、いつもどおり電話して流れの中で日記の話題を話して、それをネタに雑談するなどもあるでしょう。どういった形がいいのかは、普段からのあなたとその人の関係性によるので、そこから最も自然な形というのを導いてもらうのがいいと思います。日記を見せるというのが普段の日常から発生しにくい現象だと思うので、あえて少し特別な時間として設定した方がいいならその方がいいでしょう。わざと少し緊張感があるようなところからスタートとしてもいいかもしれません。ということで、では朗読の方を始めましょう。今の話を踏まえて誰にどのような形で会うのが良さそうかに関しても現時点の案をお話ししていただければと思います。

 はい、みなさん、ありがとうございました。それでは大切な人との雑談、楽しんできてください。

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Keisuke Shimakage

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