日野慶祐

地域密着型の精神科病院に勤務する精神科医師です。日々勉強を重ねていますが、どうしても復…

日野慶祐

地域密着型の精神科病院に勤務する精神科医師です。日々勉強を重ねていますが、どうしても復習の時間が足りず、定着率が悪いため、記事という形でまとめようと思いました。需要があれば、その他の記事も書いてみたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

最近の記事

書評;パワーリフティング入門

 パワーリフティングとは、「スクワット」、「ベンチプレス」、「デッドリフト」の挙上重量の合計を競うスポーツである。  オリンピックで目にする重量挙げは、ウェイトリフティングと呼ばれ、「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の挙上重量の合計を競うものであり、パワーリフティングとは全く異なるスポーツである。  さて、少子高齢化が急速に進む現下の日本において、健康寿命の延伸と医療・介護費の抑制は喫緊の課題であるが、私はパワーリフティングの普及がその一助になると考えている。その理由は

    • 書評;「極めに・究める・脳卒中 (極めに・究める・リハビリテーション) 」(藤野雄次(著)、相澤純也 (監修)、丸善出版、2018年10月)

       私は単科精神科病院に勤務する精神科医である。急性期病棟を担当しているが、地域密着性の高い病院であるため、最近では典型的な精神病患者よりも、認知症をはじめとする高齢患者が多い。  高齢患者では、入院中の筋力低下が無視できない問題となる。明らかな麻痺や関節症などなくとも、元来の筋量が少ないため、3か月程度の負荷の弱い入院生活により、日常生活動作水準は低下しやすい。  そのため、一般的に抱かれる精神科病院の印象とは異なるかもしれないが、入院中の筋力の維持や増大、退院後も継

    書評;パワーリフティング入門

    • 書評;「極めに・究める・脳卒中 (極めに・究める・リハビリテーション) 」(藤野雄次(著)、相澤純也 (監修)、丸善出版、2018年10月)