見出し画像

スポーツ選手には4月生まれが多いのか、8000人の誕生日を調べて調査してみた

スポーツ選手には4月生まれが多い、こんな言説を耳にしたことがある方は多いと思います。

知らない方のために補足をしておきますと、プロのスポーツ選手には、誕生日が早い人が多い、という説のことです。誕生日が早ければ早いほど、同学年の間では、体の成長が早くなりますよね。その身体的なアドバンテージによって、スポーツで早期から活躍をすることができ、幼少期の成功体験が積み重なって、プロの世界でも成功していく、ということらしいです。

この理論だけ聞くと、あたかも本当のように思えます。しかし、たかが誕生日ごときでそんなに変わんないんじゃね?とお思いになるかたもいるでしょう。僕もその一人でした。

ということで今回、wikipediaからスポーツ選手8000人のデータを分析し、誕生日の分布を調べてみました!

結果

百聞は一見にしかず、とりあえず結果を見てほしいです。ま・じ・で、めちゃめちゃキレイな結果が得られました。データ捏造してるんじゃないの?と言われそうなぐらいです。僕も最初に結果を見たときはビビリましたよね。結果が美しすぎて。今回は、プロのスポーツ選手8000人の誕生日を分析したわけですが、その内訳は、

- サッカー選手4000人
- 野球選手3200人
- バスケットボール選手800人

なお、データのもととなったのは全員男性なので、ご了承ください。

まずサッカー選手4000人の誕生日の分布を見ていただきたいところです。サッカー選手の場合がデータとして一番綺麗でした。僕は感動しましたもん。

サッカー選手の場合

画像1

いかがでしょうか?

縦軸が誕生月、横軸がその月に生まれたサッカー選手の数を表しています。

この結果、感動しますよね。サッカー選手には、圧倒的なまでに、誕生日が早い人が多い。ということは、誕生日が早い人のほうが、サッカー選手になる確率が高い、ということです。

11月や2月のデータを見ていただきたいんですが、どちらも、後の月(12月と3月)に比べると若干数でお取りますよね。これの理由の一つに、「月の日数が少ないこと」、が挙げられます。なるほど、たしかにーー!と思いませんか?

野球選手の場合

さて、次は野球選手3000人の誕生日結果です。

画像2

サッカー選手の誕生月分布があまりに美しすぎたので、こちらの結果はインパクトにはやや欠けてしまいます。が、それでも依然として明らか過ぎる傾向が見て取れますよね。

野球選手の誕生日は、サッカー選手のものほど偏りませんでした。考えられる仮説は、野球はサッカーほど身長や体格が求められるスポーツではない、というものです。

体にそこまで恵まれていなくても、ボールを打つのにはそこまで大きなビハインドにはならないじゃないのかな、と高校までサッカーをやってきた僕は思いました。

もちろん、ピッチャーはダルビッシュ・有選手や大谷翔平選手(今はバッティングメインでしたっけ?)のように、ガタイがよければよいほど、球威のあるボールを放ることができるので、野手の選手よりは誕生月が早い方に偏っているかもしれませんね。

このあたりもしっかりデータを取って考察してみると面白いんじゃないかなと。

バスケットボール選手の場合

はい、最後にバスケットボール選手です。約800人のデータを集めました。サンプル数が少ないこともあり、信頼性にはやや欠けますが、それでも有意義な結果を得ることはできるはずです。

画像3

結果はこのようになりました。あれ?、というのが僕の正直な感想でした。というのも、サッカー・バスケットボール・野球の中で、バスケットボールほど身長がものを言うスポーツはないと思ったからです。

もっと劇的に、誕生月が早い方にデータが偏っているんじゃね?と予想していました。

総合結果

今までのデータをまとめます。

サッカー選手、野球選手、バスケットボール選手のそれぞれの誕生月の割合を円グラフにしてみました。

まずサッカー選手です。圧倒的ですよね。1-3月生まれは不利すぎますよね

サッカー選手の誕生月分布

続いて野球選手の誕生月割合です。サッカー選手ほど劇的ではないですが、それでも生まれが早いほうがプロになるのに有利に働くことは疑問の余地はないでしょう!

野球選手の誕生月の割合

バスケットボール選手の誕生月の割合です。こちらは、以外にも、野球選手の割合と似たりよったりです。サンプル数が大きくなったら、もしかしたらもうちょっと違う結果が見られたかもしれませんね。

バスケットボール選手の誕生月分布

そして最後に、3スポーツのプロの誕生月をまとめた結果が以下のようになります。結論としては、子供をプロアスリートにさせてあげたいなら、まず生まれるタイミングが極めて重要、ということですね。特に、1-3月生まれと4-6月生まれの差は約2倍ですからね。

サッカー・野球・バスケットボール選手の誕生月分布

データの取得・分析方法

どうやってデータを取得したの?と聞かれそうなので、色々書いておきます。僕はエンジニアなので、呼吸をするようにスクレイピングをすることができます。

あるとき、wikipediaに「日本のサッカー選手一覧」みたいな記事を発見しまして、なんと歴代のプロサッカー選手の詳細ページへのリンクが載っているではありませんか。スクレピングマスターの僕にとってみれば、ネット上で取得できないデータはありません。見つけることさえできれば、そのデータはゲットできます。

↓こういうところからサッカー選手のリストを取得しました


例えば、↑のリンクから4000人のサッカー選手の名前とwikipediaのURLが取得できます。そして、ゲットした4000件のURLに対して、スクレイピングをかけました。

なんやかんやありましたが、無事に誕生日を取得することができました!後はデータを分析するだけです。

データさえ取れれば簡単で、ちょっとRubyでプログラムを書いてあげれば解析完了です。今回は、誕生月の分布を調べるだけでよかったので、高度な数学の知識も必要ありませんでした。ちょこっとスプレッドシートをいじってグラフを作ってあげるだけで今回の記事に必要なモノはすべて手に入りましたとさ。めでたしめでたし。

参考文献


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?