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人との関係性が変わる瞬間
こんばんは。
今日感じたことを新鮮なうちに記します。
今日は、Nさんというおばあちゃんのケアを1日通してさせて頂いたのですが、この方は、何度も病気色々なされていて、半年ほど前に誤嚥性肺炎で入院され、終末期を住み慣れた部屋で過ごしたいということで帰ってこられた様な、いわゆる寝たきりの方なのです。
身体はきっとしんどいところだらけ。でも、頭の方はしっかりされていて、声は出にくいけれど、意思疎通もできるし、記憶も90代にしてはしっかりされてる方です。
本来は病院にいるべき様な方なので、初めてケアに入る時は緊張しました。酸素チューブはずっとついているし、基本点滴が繋がりっぱなしという状態で、何をするにも命懸け。
自分の小さなミスで亡くなってしまったりもしかねないわけで、そんな経験したことないので、ドキドキです。
でも、退院してもともと住んでいたはっぴーの家で過ごす様になって1ヶ月ほどで、お医者さんもびっくりなほどお元気になってきています。
これまでも何度かケアに入っているけれど、必要最低限のこと以外は会話も少なく、声が出しにくいというのもあるのでしょうが、こちらの質問に首を振ったりジェスチャーで答えてくれることがほとんど、という感じでした。
ところが今日、朝ごはんもお昼ご飯もお風呂もご一緒して、最後の晩ごはんの時、お部屋で2人で食事介助をしていたら、唐突に「あんたはどこから来てるんや?」と話しかけて下さいました。阪急苦楽園口の近くに住んでいるとお伝えすると、どうやら娘さんが西宮に住んでいるそうで、近くやなと話が弾み、
そのあと、食事中、ずっと笑顔で家族の話や昔の話を聴かせてくれました。
普段は話してくれても、舌が不自由で、歯も少なく、声もガラガラすぎて、ほとんど聞き取れないのですが、不思議なことに、今日はいつになく聞き取りやすく感じ、ほとんどの言葉を一回で理解できました。
退院されてから2ヶ月弱ですが、毎日少しずつは関わっていた中で、なかなかコミニュケーションを取るのも難しく、四苦八苦していた中、今日の晩御飯の時に、急に距離が縮まったような感覚。
思えば、人が人を認めたり、関係性を進展させる時って、一瞬の何かしらの変化なんでしょう。
それまでの関係性、一緒に過ごしてきた時間の中身が積み重なり、ある時突然心が開く瞬間があったりする。確かに自分でもそうだ。
人の悩みの大部分は人間関係に関すること、なんて言われますが、人間関係ほど、即席でどうにもならないことはない、積み重ねが大切なんだなと、改めて感じました。
そして、その積み重ねが実る瞬間、花開く瞬間は、とても嬉しい気持ちになれますね。
それでは、また!
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