息をするように奏でられる人になりたい。
今日の朝、パーキンソン病を持つNさんというおじいちゃんのお風呂のお手伝いをしていた時のお話です。
以前は、世界中を旅して写真を撮っていた写真家さんですが、病気が進行してきたことで、身体が少しずつ不自由になり、お一人で生活するのが難しくなってきたということで、今ははっぴーの家で暮らされている方。
僕がお風呂のお手伝い担当の時は、Bluetoothスピーカーを持ち込んで、いろんな音楽を聴きながら、楽しい芸術談義をさせてもらっています。笑
今日は、ジャニス•ジョプリンやマイケル•ジャクソンを聴きながら彼らの凄さの本質について話をしていたのですが、その中で話がクラシック音楽から世界の民謡、日本のお祭りの音楽へと飛んで行き、お風呂に浸かりながら富山のおわら風の盆の撮影に行った時のことを思い出したようで、僕に教えてくれました。
「彼らはねぇ、三日間ずっと音楽を奏で、踊りながら街を練り歩くんだよ〜。そんな彼らにねぇ〜なんのためにこんなに奏でて踊り続けるんだ?って聞いたらねぇ〜、彼らは、私たちにとってこれは「呼吸」なんです。って、答えたんだよねぇ〜。そういうことか!って、思ったねぇ〜。芸術ってそういうことなんだなぁ〜ってね〜。」
僕は思わず、いや〜それはカッコいいですね!と、言っていました。
これまで、あなたにとって音楽とは?と聞かれたら、今のところ、コミュニケーションの一つです、とか、おしゃべりです、とか、会話を楽しむのと同じことです、なんて言ってきましたが、
こっちになりたいなと。
いるんですよねぇ〜ただ息をしているだけかのように楽器を弾いたり歌を歌える人間が。
音楽だけでなく、全てのアーティストにとってのアートとは、「呼吸そのもの」なんだというのが、アーティストの活動がよくわからないという人に一番わかりやすい説明かもしれません。
お話が弾みすぎて少し長湯に。。
次回は、どんな曲を持っていこうかな!
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