丸2年なにも成果が出なかった新卒が、表彰されるレベルの成果を出すために意識・実行した5項目

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今回はマーケティングに限った話ではないですが、
ビジネスパーソンとして早いうちから成長し、成果を出すためにすべきことについて、自分自身の経験を元に書いてみたいと思います。

■この記事の想定読者ターゲット
・この4月から新卒で社会人になる人
・他人より成果を出したいと思っている、特に若手のビジネスパーソン
・その他、これまでに出した成果に満足できていない人

さっそくですが書いていきます。

以下の内容は、主に後輩やチームメンバーに「もっと成果を出したい」という相談を受けたときに、
「いつも大体この中のどれかを教えてるなー」と思ったものをまとめたものです。

■成果を出すためにすべきこと
①とにかく本を読む
②自分より成果を出している人に相談する
③自分より成果を出している人から徹底的に盗む
④とにかく発信する
⑤言われたことをまず完璧にやる

「なんだ、そんなこと??」と思う人もいるかもしれません。

ただ、これらを全部意識し、実行できている人は非常に少ないです。
そして、継続的に成果を出している人は、これらがとにかく徹底的に実行できています。

言うはやすく、行うは難し。
上記をずっと実行し続けるのは意外と難しいようで、すぐにやめてしまう人が多いです。

ちなみに僕はサイバーエージェント2008年の新卒入社組ですが、
上記を徹底したことで、入社3年目には全社ベストプロジェクト賞を受賞し、2017年に出戻りした際は戻って半年でベストプレイヤー賞を受賞しました。
最初の2年間は本当に全然成果が出せなかったのですが、上記をずっと続けていたことで3年目にチャンスをものにすることができ、
その後はコンスタントに成果を出せるようになったということです。

以下に具体的に書いていきます。

【①とにかく本を読む】

「成長したい」という若手に対して、いつも一番最初に言うのはこれです。

ド直球で言いますが、個人的には、本を読んでない人を育てるのに時間を使うつもりはありません。
本を読んで基礎となる知恵や知識を身に着けていないと、教えたことを吸収するスピードが全く違うためです。
※例外的に、異様に呑み込みが早い人もいる

例えばマーケティングをやろうというなら、業務内容がどうであれ3Cとか4Pくらいの基本的な話を押さえていないと、チーム内の共通言語が持てません。
会議の際にいちいち「4Pというのはね…」などと基本的なことを先輩や上司に説明してもらっているのは、その人の時間を無駄にしているということです。
本を読めば書いてあるような基本的なことでチームの時間を浪費するのは、失礼なだけではなく効率の低下を招き、チームの成果を下げます。

逆に、本さえ読めば、未知のことであっても何とかなるものです。

例えば新卒3年目でソーシャルゲームを作ることになったとき、当然ながらゲームを作るなどとは思っておらず、なんの知識もありませんでした。

それでもゲームデザインの本やプロジェクトマネジメントの本、技術に関する本やシナリオ制作の本などをひたすら読み漁ることで、
開発開始から4か月弱でリリースにこぎつけることができました。
(人が足りなさすぎて、48体のキャラクターの設定からシナリオ、セリフまでほとんど全部自分でやったという恐ろしい時代でした)

本を読んで血肉にするというフローが身についていれば、新しいことをやるときでも、すぐに対応することができます。

実際、2017年に表彰されたときは「マーケティングの構造改革で大きく利益が伸びた」というのが受賞理由でしたが、
少なくともデジタル広告の運用に関わるのは初めてでした。
よくわからない最新の用語などもたくさんありましたが、まあデジタル広告に関する本を2,3冊読んだら大抵は解決するものです。

なお、How toに関する本ばかり読んでいると教養が身につかないという点には注意です。
基礎となる教養を学ばずにノウハウ本ばかり読んでいると、足元は効率が良いように思えても、知識が点のままでつながりません。
人としての厚みを出すためにも、古典など含めて色んな本を読むことをオススメします。

よく個人的に若手に奨めるのは以下などです。

史記 全11巻セット (小学館文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4091929095/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_qj6wEbY72P9TT

史記は「太古の昔から変わらない人間社会のケーススタディ」として、
ザ・ゴールは「プロジェクトの成果を伸ばすための必読書」としてオススメしています。
史記が漫画版なのは、単に読みやすさのためですが、横山作品に慣れていない人にとってはむしろ普通にちくま文庫とかのほうが読みやすい説…

【②自分より成果を出している人に相談する】

2番目はこれです。実は気づいていない人が多い視点でもあります。

ウチの会社は新卒が強い文化で、新卒同士の中が良いのも美点だと思っていますが、
僕はそれを理解したうえで、忖度なく「仕事のことを同期に相談するのは時間の無駄だからやめたほうがいい」と若手に言います。

理由はシンプルで、「成果の出し方を知っている人に聞いたほうがいい」からです。

例えばマーケティングの話なら、マーケティング歴が長い人、それで成果を出している人に聞くべきです。
若手が同期に聞いても、大した話は出てきません。

しかしながら、同期とか仲の良い相手には相談しやすいんですよね。
聞きたいことがまとまってなくても、時にはただの愚痴になったとしても聞いてくれたりします。
その居心地の良さで、つい何度も同じ相手に相談してしまったりもします。

それを繰り返していても成果が出せるようになるかというと、もちろんNOです。

そうではなく、相談するのをちょっとためらうような高い役職・年次の人、情報を知っている外部の人に聞いた場合、情報の価値は比較になりません。

「成果を出している人に相談する」
これは思いのほか精神的に大変なものですが、ここで勇気をもって一歩踏み出せるかどうかで圧倒的な差がつきます。
厳しいフィードバックを受けることで人は成長するものです。

特に、「最近、しにくい相談をしたことがないなあ」と思ったときは要注意です。自分より成果を出している人と接する機会が無くなって、成長機会が減っている可能性があります。

【③自分より成果を出している人から徹底的に盗む】

これは上記の②に通じるものですが、成果を出している人のことはどんどん真似していくべきです。

よく「守破離」と言いますが、とにかくまずは「守」が重要です。
こちらの記事も参照)

マネをするというのは、やると決めたらやりきるのが大事です。

例えば新卒のとき、とある社内で有名な人が「深夜2時まで仕事してても、そこから3時までは本を読んでから寝てる」という伝説がありました。
自分はそれを真似して、深夜3時までは本を読むなどのインプットをしてから寝るようにし、最低でも1週間に1冊は本を読むようにしていました。

そういう生活は4年ほど続けたのですが、今でも非常に良い経験だったと思っています。

他にもメールの書き方から話し方、話している内容など、とにかくパクれるだけパクるというのが大事です。
苦手なことも、パクったらなんとかなるということも多いです。

ちなみに、特にオススメなのは「フレーズを盗む」ということです。

例えば「憂鬱でなければ仕事じゃない」といったフレーズは、自分の意識を変えるだけではなく、誰かに話すときにもそのまま使えます、
フレーズを盗むことで、優秀なプロフェッショナルや経営者の思考をトレースできるだけではなく、他者に対しても思考をわかりやすく伝えることができます。

僕は、他人が話していた面白い話を細部まで記憶し、あたかも自分の経験のように話せるという特技があるのですが、
数兆円企業のトップやスーパープロフェッショナルに聞いた話をトレースして理解し、かつ他者に伝えられるため、この特技のおかげでかなり得をしていると思います。

【④とにかく発信する】

いつもこのあたりの文字数になったところで嫌になってくるのですが、もう少し頑張って書きます。
4つ目は「発信する」ということです。

特にサイバーエージェントは「発信する文化」というのがあり、気づいたことや学びなどをどんどんSNSでもSlackでも発信するという文化があります。
ただ、最近は組織が大きくなったことで、以前ほど発信する人は多くないようですが。。

で、発信するということには3つのメリットがあると思っています。

■発信することのメリット
・自分の思考が整理され、次にすべきことが明確になる
・周囲から「成果を出すための準備をしている人だ」と認識され、応援されやすくなる
・出した成果が認識され、次の成果を出すチャンスを得やすい

個人的にも、2017年にサイバーエージェントに出戻りしたときに、最初にやったのは「毎日日報を書く」ということでした。

うちの会社は特に日報が強制されていたりするとかはないのですが、ただでさえ「マーケティング」というよくわからないポジションで、
しかも約4年間は他社にいたわけなので、まずは自分のことを知ってもらうのが重要だと考えたわけです。

最初は前職の話からプロレスの話まで幅広く書きつつ、
だんだん仕事が軌道に乗ってきたところで、具体的なマーケティング改善の話や機械学習を活用した事例の紹介など、取り組み内容を書いていくようにしました。

そうしてほとんど毎日、朝早めに出社しては1時間弱を日報に費やしていましたが、
その結果がベストプレイヤー賞につながりました。
日報を書き続けて認知されていなければ、そもそもの成果も理解されにくかったでしょうし、自分が提案したことを理解してくれる人も少なかったと思います。

企業によってはSNS自体がNGだったり、社内でも仕事のことを迂闊に不特定多数がいるメールには書けないというケースもあると思いますが、
それでもSlackの雑談など、発信できる場所はいくらでもあると思います。

発信さえしていれば仕事が上手くいくものではないですが、発信することが仕事を加速させてくれます。

【⑤言われたことをまず完璧にやる】

最後にこれです。

これは、文字通り「指示やアドバイスを完璧に実行する」という意味です。
誤解なきように書きますが、指示待ち人間になれという意味とは全く異なります。

例えば、残念ながらこの記事を読んでも実際に実行する人は非常に少ないと思います。
本を読んでも、色々と理由をつけて、書いてあるとおりに実行しない人は多いと思います。

しかしながら、前述した「守破離の守」の話と同じで、
まずは忠実に守り実行することが重要です。

僕がとある営利N百億円規模の社長に言われたことがあるのですが、

「野球で、バットは左手が下で右手を上にして握れと言われたら握るでしょう。なぜその握り方をしなければいけないか、とか考える必要はない」

という話です。
※本当は野球じゃないんですがわかりやすくするため

それと同じで、成果を出している人の指示やアドバイスはまずその通りに実行してみるのが大事です。
それができるかどうかで、初速の成果は圧倒的に変わります。

これは思考停止を推奨しているわけではなく、何度でも書きますが「守破離の守」の話です。
成果を出している人が、「こうすれば成果が出るよ」と教えてくれているなら、まずはそれに従って成果を出そうよという話です。

成果を出すのが遅い人は、これができないことが多いです。
すでに資料のフォーマットがあるのに、無駄にフォーマットを改変したり、謎のExcelを作って時間を無駄にしたりします。

上記のバットの握り方の話と同じで、「そこに疑問持つ意味はないから、まず同じようにやりなさい」ということです。
オリジナリティというのは、守がしっかりできてから、いくらでも生み出せばよい話です。

【まとめ】

ここまで書いてきたことには共通するポイントがあります。

それは、「上手くいった事例をとにかく取り入れる」ということです。

本を読むのも、誰かに相談するのも、指示を忠実に実行するのも、すべてこれに通じています。
要するに、「上手くいったことをマネれば上手くいく」ということです。

よく「アイデアとは既存のアイデアの組み合わせ」と言いますが、
成果を出すことはすべて、既存の事例のトレースと組み合わせで実現できると思います。
この考え方で対処できないほどの難解なチャレンジをしている若手がいたら、ぜひ教えてほしいです。

この4月からサイバーエージェントにも多くの新卒が入社してきてくれますが、
この基本的な考え方を理解して、ぜひスタートダッシュを切って欲しいと思います。

今回は以上です。

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