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内臓の働きを高める!内臓ヨガについて

『内臓ヨガとは??』

内臓ヨガは内臓の機能を高めるために行う唯一のヨガの方法

こんにちは!
内臓ヨガ×食欲コントロールダイエットの普及をしている渡辺慶輔です。
初めましての方もいらっしゃると思いますので、自己紹介させて頂きます。

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僕は普段、外来の整形外科でリハビリを行っています。
リハビリに来る方は、身体のどこかに痛みを抱えている人たちです。


この身体の痛みに内臓が関わっている!!!
って聞いたらびっくりしませんか?

僕は整形外科でリハビリをする際にも内臓のケアを意識しています。

内臓は自律神経によってコントロールされているため
内臓にトラブルが起こると自律神経を乱してしまいます。

自律神経の乱れは食欲を乱すことにも繋がります…


この自律神経の問題がなぜ気になるか気になる方は、こちらのnoteも併せてご覧ください!


記事の中でも書いたのですが
自律神経の乱れは背骨の硬さを引き起こします。


背骨が硬くなると

●筋力がうまく発揮できない
●身体への衝撃がうまく吸収できず、身体に負担がかかる

このような状態になってしまいます。


すると、筋肉や関節に悪い影響を与えてしまい
痛みを引き起こすことにつながります。


勉強してそれを知ってからは、リハビリの中でも
内臓にトラブルが起きていないかな?

ということを考えるようにしています。


内臓のケアを意識的に取り入れることで
痛みが楽になる患者さんが以前よりも増えました!


だから、内臓のケアをするための一つの手段である
内臓ヨガを多くの方に知ってもらいたくて今回の記事を作成しました!


●そもそも内臓ヨガってなに??

●内臓と身体にはどのよう関係があるのか

●内臓ヨガをすることにどのようなメリットがあるのか

●内臓ヨガってどうやるの


こういったことをこの記事ではお伝えしていきます。

さらに、内臓はダイエットにも深く関係しています!
この辺りはまた別なnoteでお伝えしていこうと思います!

気は早いですが、次回も楽しみにしていてください!笑


では内容に入っていきます!




①内臓と身体のつながり

内臓は普段の生活の中ではあまり意識することがありません。

でも、内臓は無意識的に私たちの生命を守ってくれています。

●呼吸
●循環
●消化吸収・排泄

このような働きは主に内臓があるからこそできます。

私たちが意識しなくても働いてくれているってすごくないですか?
意識されなくても常に働いてくれている働き者なのです。


そんな内臓は

●身体の表面に出現する痛み
●筋肉の緊張

などに影響します。


あなたが単なる肩こりだ!
と思っているものが、実は内臓が疲労することによって
起こっている可能性があるのです。



【内臓と肩こりの関係】

肩こりは多くの方が悩む症状の1つです。


厚生労働省が平成28年に発表している国民生活基礎調査では

肩こりは女性が訴える症状の第1位

男性でも腰痛に続き第2位、となっています。


それだけ多くの方が抱えている症状なのです。


肩こりの原因は様々あります。
そして、様々ある原因の1つに内臓が関係しています。

なぜ関係があるのか解説をしていきます!


内臓にトラブルが起こると、身体の表面の筋肉も緊張させてしまいます。

これを『内臓体性反射』といいます。

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特に背中周りお腹周りの筋肉の緊張に深く関わります。



内臓は自律神経という神経によってコントロールされています。
この自律神経は主に背骨から内臓に向かっていきます。


内臓と自律神経は相互的に関係があるので

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自律神経のトラブル→内臓に影響
内臓のトラブル→自律神経に影響

するということが起こります。


内臓のトラブルがあると自律神経を介して、背中の神経に伝わります。

この中継点からお腹の筋肉や背中の筋肉コントロールする神経が出ているので
結果として、内臓のトラブルによってお腹や背中の筋肉が硬くなってしまうのです。

筋肉が硬くなると姿勢が変化します。
この時に姿勢が悪くなってしまうと、間接的に肩こりが起こりやすくなります。

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肩こりを引き起こしやすい姿勢は、この図のように頭が肩よりも前に出ている姿勢です。

簡単にチェックできるので、ぜひ確認してみてください!


頭は体重の約10%(ボーリングの玉くらい)重いものです。

そんな重い頭が肩のラインよりも前に出てしまうと
頭が落ちない様に、首の筋肉ががんばらなければなりません。

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すると、筋肉が疲労してしまって
コリや痛みを引き起こしてしまうことにつながります。

特に首まわりの筋肉だと僧帽筋や胸鎖乳突筋という筋肉が硬くなってしまいます。


また、内臓に向かう神経が、首の筋肉に影響して
肩こりを引き起こす可能性
もあります。


例えば、肩こりと肝臓です。


先程お伝えしたように、基本的に内臓は自律神経によってコントロールされています。

しかし、一部自律神経以外の神経も関与しています。


肝臓には首の横から出る神経が関与しています。

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そのため、肝臓にトラブルが起こると、神経を通じて
首回りの筋肉を緊張させてしまう
ことがあります。



【内臓と腰痛の関係】

腰痛も多くの方が悩む症状の1つです。


厚生労働省が平成28年に発表している国民生活基礎調査では

腰痛は男性が訴える症状の第1位

女性でも肩こりに続き第2位、となっています。


このようなデータから肩こりと腰痛は本当に多くの方が悩む症状であると言えます。


肩こりと同様、腰痛の原因も様々あります。

そして、様々ある原因の1つに内臓が関係しているのです。


例えば、腎臓と腰痛

腎臓は腰に存在する大きな筋肉とつながっています。

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そのため、腎臓にトラブルが起こることでつながりのある腰の筋肉に影響して
腰痛を引き起こす可能性があります。

また、腎臓のすぐ近くには鼠径部に向かう神経が通っているため
腎臓にトラブルが起こると股関節周りの痛みにもつながる推測できます。

痛みがあると、股関節の動きが悪くなります。


股関節の動きが悪くなった結果、腰に負担がかかる。

という、間接的に腰痛につながる可能性も考えられます。


このように肩こりや腰痛を引き起こす原因の1つに内臓があります。


だから、普段から内臓に負担をかけないような生活や食事
内臓ヨガで内臓を意識してケアすることはとても重要だと思います。


では、次に内臓ヨガとはどういったものなのか解説をしていきます!


②内臓ヨガについて


内臓ヨガは
内臓の機能を高めることに特化したヨガの方法になります。


現代はストレス社会と言われていて
ストレスが多く自律神経が乱れやすいと考えられます。

自律神経が乱れることで内臓の調子が悪くなり、様々な不定愁訴にもつながります。


だから現代は、内臓ヨガのような内臓を意識したケアが重要になってきます。


内臓ヨガは商標登録されています。

そのため内臓ヨガのレッスンや指導ができるのは、認定を受けた人のみです。

しかし内臓ヨガを指導できる人は、まだ全国で10人程度です。



内臓ケアをすることに興味がある人やヨガのインストラクターさんで
レッスンの幅を広げたい!という方は、ぜひ一緒に内臓ヨガを学びましょう!


内臓ヨガの創始者は、理学療法士の中村宜敬先生(クマ臓)です。
勝手ながら僕は師匠と呼ばせてもらっています。笑


でもそれくらい知識や技術がすごく、人としても尊敬できる本当にすばらしい方です。
そんな良いものが少しでも多くの人に広まって欲しいな、という思いが僕にはあります。


また、中村先生との出会いから、新しい出会いが生まれ
新しい仕事ができ、本当に感謝しています。

だから、その感謝を伝えるためにも僕は内臓ヨガを広めていきたいのです。



ここでは僕なりに工夫したり、普段リハビリやセッションで実践している形で
皆さんにもお伝えしていこうと思います。


まず、内臓ヨガを行うことで、どのような効果が得られる可能性があるか紹介します。


【内臓ヨガの効果】

●内臓周囲の血流改善
●副交感神経の働きを高める
●呼吸が深くできるようになる
●腰痛や肩こりの軽減
●背骨の柔軟性向上
●不安の軽減

内臓ヨガを行うことでこれらの効果が得られると考えています。


ではなぜこのような効果があると考えられるか解説をしていきます。


【内臓ヨガで効果が出る理由】

①血流の増加

②内臓の動きがよくなる

③内臓と筋肉、神経のつながり

④内臓の感覚と今を感じる感覚の部位が同じ


①血流の増加

あなたはストレッチをしたことはありますか?

多くの人がストレッチの経験があると思います!


このストレッチをして、血流が良くなる1つの要因に血管を拡張させる物質の影響が考えられます。

実際にストレッチを行なった実験でもこのようなことが確かめられています。


また、ストレッチをしている間は、血管が圧迫されて血流が一時的に悪くなります。
そしてストレッチを辞めて血管の圧迫が解放された時に、一時的に血流量が増えるということも報告されています。


これを反応性充血と呼びます。


血流が増えることによって、その部分は暖かくなります。

さらに、組織の血流が増えれば、血流が運ぶ酸素や栄養によって、エネルギーが作りやすくなったり、組織の柔軟性が向上すると考えられます。


血管を拡張させる物質の名前は一酸化窒素です。
一酸化窒素は血管の内側の細胞で作られていて、血管を拡張させるように働きます。

拡散能力が高いのですが、一酸化窒素が存在できる時間は約6秒であるため
主に近接部分に働くと言われています。


また、一酸化窒素はカハールの間質細胞(介在細胞)という
細胞の働きを活性化させると言われています。


カハールの間質細胞は消化管(胃や腸など)に多く存在していて
消化管のペースメーカーのような役割を持っています。

実質臓器(肝臓や腎臓など)にも少ないながら存在すると言われています。


そのため、このカハールの間質細胞の働きが活性化することで
内臓の働きがよくなると考えられます。


血管の拡張で考えると副交感神経の働きが
活性化したことによる影響もあると思います。


内臓ヨガを行う際は、基本的に無理な動作をせず
腹式呼吸(各内臓の存在する場所を意識)を行います。

腹式呼吸を行う際に、息を吐く時間を数時間の倍の時間をかけて行うことによって
副交感神経の働きが高まると言われています。


なので、内臓ヨガを腹式呼吸を意識しながら行うことによって
副交感神経の働きが高まると考えられます。


副交感神経の働きが高まると血管を縮める働きのある交感神経の働きを抑えます。
だから、血流が末端までより届きやすくなり、暖かい感覚が生まれるのだと思います!


また、内臓ヨガを体験した方の多く声として
『身体が暖かくなった!』という感想をいただきます。

そう考えると、上記のような様々なメカニズムから末端にまで血液がしっかりと届くようになった。
と、解釈できるのではないかと思います。


②内臓の動きがよくなる

内臓は身体の動きや呼吸に伴って動きます。
実際に呼吸によって内臓が大きく動くことは、解剖学の本に記載されています。


内臓の動きを実感するできごとの例として、お腹いっぱい食事をした後に前屈みになったり
身体を反らすことが苦しいという経験を1度はしたことがあるのではないでしょうか?


これは内臓の影響だと考えることができます。


また食後の方が、背骨の柔軟性が低下して筋力の発揮が弱くなるという報告もあります。

このようなことから、内臓が身体の動きに関わっていることが理解できるかと思います。


だから、内臓の動きがよくなることによって可動域がよくなったり
力が入りやすくなったりする
と推測することができます。


内臓の動く方向には決まりがあります。

この内臓が動く方向に身体を動かす、または内臓の動きと逆に身体を動かして
相対的な内臓の動きを引き出すようにすることで、内臓の動きが改善しやすいと考えられます。


加えて腹式呼吸を行い横隔膜という呼吸の筋肉を意識的に使うことによって
内臓の動きをよくできると考えられます(ストレッチのようなイメージ)。


内臓ヨガでは内臓の動く方向を意識した動かし方をします!

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例)肝臓の内蔵ヨガ

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全ての動作ではありませんが、このように内臓の動く方向に合わせて
身体を動かすことによって、内臓の動きを促すことができると考えられます。


ただ身体を動かすだけではなく
内臓の動きを意識した動かし方が大切になります。


③内臓と筋肉、神経のつながり

内臓の多くは筋肉とつながっていて
人体の動きに大きく関わっていきます。

内臓と腰痛の関係でもお話したように
腎臓と股関節や腰の筋肉はつながっています。


だから、腎臓のトラブルが腰痛に関係する可能性があるのです。


他の例で言えば、肝臓と胃は呼吸をするために重要な横隔膜とつながっています。

そのため、肝臓や胃の動きがなんらかの影響で悪くなってしまうことで
呼吸がスムーズに行えなくなる可能性があります。


このように内臓のトラブルはつながりのある筋肉を介して身体に影響すると予測できます。


だから内臓ヨガで内臓の動きを引き出すようにしたり
副交感神経が優位になることで血流が改善し
内臓周囲の緊張が緩和すると考えられます。


また、内臓のトラブルは神経を介して筋肉に影響します。

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冒頭に説明したように、内臓は自律神経によってコントロールされています。


そのため、内臓にトラブルが起きると、それが自律神経を介して
神経の中枢にたどり着き、筋肉を硬くする指令を出します。

このようなメカニズムで身体の表面にある筋肉にも作用します。


内臓がトラブルを起こす原因には
虚血(血流が悪くなる)伸展(引き伸ばされる)があります。

虚血は、なんらかの原因で内臓への血流が悪くなっている状態です。

内臓ヨガを行うと、一酸化窒素の働きで血管が拡張する
副交感神経が活性化することによって血流が改善すると考えられます。


伸展は、内臓の膜の一部が硬くなり、内臓の膜が
過剰に引き伸ばされたような状態
です。


身体は膜組織によって全身つながっているので
どこか一部が硬くなると、それが別な部位に影響を及ぼすことがあります。


これは内臓ヨガによって、身体を動かすことで、ある程度改善を図ることができると思います。


④内臓の感覚と今を感じる感覚の部位が同じ

内臓ヨガは不安の解消にも一役買っていると考えられます。
不安な気持ちがあると、幸せを感じるホルモンであるセロトニンの分泌が低下します。

セロトニンには食欲を抑える働きがあると言われているため
分泌が低下することで食欲が乱れやすくなると考えられます。


さらに、不安な気持ちは自律神経にも影響を及ぼすため
自律神経の乱れからも食欲を乱す可能性があります。


不安な気持ちというのは過去の経験やまだ起こっていない未来のことを
想像することで起こると言われています。


不安な気持ちを減らすためには『今』に集中することが大切です。


今に集中すると、脳の前頭葉が活性化します。
ここが活動することによって不安な気持ちを軽減することがわかっています。


そこで内臓ヨガです!


内臓の感覚は自律神経を介して脳に送られます。
脳の中でも島皮質という『今』を感じる部分に情報が伝達します。


内臓ヨガは実際に内臓のある場所に手をおいて動作を行うものもあります。

内臓のある場所に手を置き、軽く圧迫することによって刺激が加わります。

刺激が内臓に伝わり、内臓から脳に指令が行けば今を感じる脳の部分が活性化します。


その結果
今を感じやすい状態となることで
不安を軽減することができる
と考えられます。


このようなメカニズムから内臓ヨガによって
不安な気持ちを軽減する効果があると考えられます。


不安な気持ちによって、食欲が乱れている場合は
内臓ヨガによって食欲が落ち着き、ダイエットにもつながると考えられます!


内臓とダイエットの関係については、別な記事で詳しくご紹介をしていきます。


③内臓と栄養について


ここで、内臓ヨガを行い内臓のケアを行うことの重要性をお伝えしたいと思います。
内臓と栄養の関係は切っても切り離せません。

ダイエット云々関係なく、人は生きるために
食事からエネルギーを確保する必要があります。


この食事を消化・吸収してエネルギーを作り出す(エネルギーを作る材料の確保)や
身体やホルモンを作るための材料を作り出してくれているのが内臓だからです!


つまり、いくら食事を摂ったとしても
内臓が働いていなかったら全く意味がなくなってしまうのです!


では具体的に栄養と内臓がどのように関わっているか
たんぱく質を例にみていきましょう!


●たんぱく質と内臓

たんぱく質は、ギリシャ語が語源で『第一に重要な物質』という意味があります。

なぜなら、たんぱく質は身体の材料(筋肉や内臓、髪や爪など)にもなるし
ホルモンを作る材料にもなるからです。


たんぱく質を消化・吸収するためにはまず胃の働きが重要になります!


食べ物はまず口から入り、食道を通って胃に到着します。
胃に到着した時に胃酸と混じり合います。

そしてこの時に消化酵素であるペプシンという物質がたんぱく質を分解してくれます。

だから、たんぱく質を消化するためには胃の働きが重要なのです。

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胃だけでなく、膵臓の働きも重要です。

膵臓は三大栄養素と呼ばれる、糖質、脂質、たんぱく質
全てを消化する酵素を持っています。


そのため、膵臓の働きも食べ物の消化・吸収のためには欠かすことができないのです。

膵臓は消化酵素を分泌するほかに、血糖値の調整も行なっています。


糖質制限や糖質過剰になることで
必要以上に膵臓が働かなければならず、疲労しやすくなってしまいます。


ダイエッターの皆さんは糖質制限や糖質過剰になったりしたこと
あるいは現在もしているということはありませんか?

それは内臓の疲労を引き起こし、全身症状につながるきっかけかもしれません。


このように身体にとって必要不可欠な栄養を摂ったり、本当に良い食材を摂ったとしても
それを消化吸収してくれる内臓が働かなければ意味がないのです。

また栄養のバランスが乱れることで、一部の臓器に負担が大きくかかると考えられます。

だから、内臓と栄養は切っても切り離せない関係にあり
内臓のことを考えるのであれば、同時に栄養のことも考えていかなければならないのです。


では次に内臓ヨガの実践ポイントをお伝えしていきます!

いよいよ内臓ヨガの実践編です。



④内臓ヨガ実践のポイント

このように身体のさまざまな症状に関係していたり
栄養に関係している内臓を意識的にケアをすることは大切です。


内臓をケアするための内臓ヨガを行う際のポイントをいくつかお伝えします。
ただ内臓ヨガを行うだけではなく、これらのポイントを意識してみてください。


ポイントを意識して実践することでより内臓ヨガの効果が高まります!


●腹式呼吸を意識して行う

腹式呼吸は内臓の動きを大きく引き出すために有効です。

何度も説明したように、呼吸に伴って内臓は動きます。
横隔膜が大きく動く腹式呼吸は内臓の動きを引き出すために重要です。

また、内臓の動きが改善することで同時に呼吸も改善していくという相互関係にあります。


副交感神経を優位に働かせるためにも、腹式呼吸が大切になります。
息を吸う時間の倍の時間をかけて息を吐くようにすることで副交感神経が優位に働きます。

目安として、鼻から3秒で息を吸って、7秒かけて息を吐くとよいと思います。
苦しくない範囲で意識しましょう!


このような観点から、内臓ヨガを行っている間は
基本的に腹式呼吸を行うようにすることがおすすめです。

例外的に脾臓の内臓ヨガの時は、息を止めることも効果的だと考えられます。
息を止めることによって、脾臓の収縮を引き出すことができると言われているからです。

ただし、脾臓の収縮を引き出す反面、身体の緊張が高まったり
交感神経が緊張しやすくなる可能性もあります。

そのため、リラックスして行う場合は基本的に腹式呼吸を意識することが無難です。

脾臓の内臓ヨガで息を止めて行う方法は
今後Youtubeを通してお伝えしていこうと思います。

そちらも楽しみにしていてください!


●目を瞑る

内臓ヨガは自分の身体の状態や内臓に意識を向けるようにします。

人は視覚からの情報が70~80%以上と言われていて、かなり目に頼っています。

そのため、身体の内部の情報を感じ取ったり
身体の中に意識を向ける機会がとても少ないと考えられます。


だから目を瞑って、身体の中の感覚を意識することで
普段感じることのできない感覚が認知できるようになります。


身体の内側の感覚を感じ取れるようになると
お腹具合などのダイエットに重要な感覚も意識しやすくなると思います。

ダイエットの基本はお腹具合を感じて、腹8分目で食事を満足できるようにすることです。
お腹具合を感じるためには、身体の内側に意識を向けるようにする必要があります。


そのような理由から、内臓ヨガを目を瞑って行うことで
身体の中の感覚を感じるトレーニングにもなります。


●内臓のある場所を意識する

トレーニング、ストレッチに関わらず意識することはとても重要です。

トレーニングの原理原則の中には、意識性の原則と呼ばれる
使う場所を意識することが大切であると言われています。

そのため、内臓ヨガでも同じように臓器を意識することが大切だと考えています。


なんとなくのイメージだけでも掴んでいただけるように
内臓ヨガのイメージキャラクターであるクマ臓で説明します。

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この図の臓器たちは比較的表面にあり、触りやすくイメージしやすいものになります。

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一方、下の図は先程の臓器よりも後ろにあり
直接触って感じることが難しい臓器(子宮を除く)になります。

触ることはできませんが、存在する場所をイメージすることはできます。


少しでもこれで臓器の場所をイメージしてもらえたらと思います。
もしイメージが難しければクマ臓だけでも覚えてください。笑


●手のひらで優しく圧迫する

内臓ヨガでは、自分自身の手のひらを使って、内臓を意識しながら身体を触れていきます。


身体は全身繋がっていて、最も表面にある皮膚から脂肪の層、筋肉の層

そして、身体の中心に近い場所にある内臓まで連続しています。


そのため、自分自身の手を使って、身体を触って動かすことで
内臓にまで影響を与える可能性があると言えます。

両手をさすり温めてから、身体に触れて内臓ヨガを行なってみてください。


●無理のない範囲で行う

どんな運動でもそうですが、無理に動かすことはオススメしません。

特に内臓ヨガでは、無駄なところに緊張が入らないように
行った方が効果が高いと考えています。

無駄なところに力が入ると、その部分に意識が向きやすくなったり
緊張が高くなることで副交感神経の働きを高めにくくなる可能性があります。


なので、無駄な部分に力が入らないように注意しましょう!


●前後評価を行う

これも無理のない範囲で行うことと同じで、どんな運動でも同じです。

運動をしたら前後で自分の身体の状態を確認することはとても大切になります。

前後評価を行うことで、しっかりと運動ができていたかどうか
運動が自分自身に合っていたかどうか判断することができます。

内臓ヨガでを行った後は、前屈や後屈などの
背骨を大きく動かす動きが行いやすくなると考えられます。

また、腹式呼吸もしやすくなると思います。

それらを指標にすると簡単で分かりやすいです。
この後の内臓ヨガ実践で、身体のチェックの方法もお伝えしています。


自分の今の身体の状態は
内臓ヨガをすることでどのように改善するのか。

それを判断しながら取り組んでもらえると良いと思います。


⑤内臓ヨガの実践


内臓ヨガを行う前にまずはセルフチェックを行います。


●腹式呼吸

①鼻から息を吸ってお腹を膨らませる
②下腹→下の肋骨→上の肋骨の順で膨らむか
※肩や首に力が入ってないか

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内臓ヨガを行なった後は、腹式呼吸もしやすくなるので
内臓ヨガの前後で確認してみてください!


●前屈

前屈は

・指先が床に対してどのくらい着くのか
・腰からももの裏にかけの張り感

などを参考にして確認してみてください。

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あたり前ですが、あくまで確認なので決して無理をしないようにしてください。


●後屈

後屈は
・後ろの景色がどのくらい見えるか
・お腹やももの前の張り感
・腰のつまり感

などを参考に確認してみてください。

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※もし、身体に痛みがある人は無理をしない範囲で確認してみてください。
また痛みが出る動作を確認して、痛みが減るかどうかも合わせて確認してみてください。


ここからは実際の内臓ヨガの方法を動画で解説していきます!

動画を参考にやってみてください!

【内臓ヨガの実践方法】

睡眠の質も良くする簡単ナイトルーティン内臓ヨガ

●肝臓の内臓ヨガ
●胆嚢の内臓ヨガ
●胃の内臓ヨガ
●膵臓の内臓ヨガ
●脾臓の内臓ヨガ
●腎臓の内臓ヨガ
●小腸の内臓ヨガ
●大腸の内臓ヨガ①
●大腸の内臓ヨガ②
●子宮の内臓ヨガ


終わりに…

内臓は身体の表面的な不調に関わることがあります。
それらがもちろん内臓ヨガで全て解決するわけではありません。

疑わしきはまず病院で検査をして、異常を確認すべきです。


しかし、そういった検査でも全く問題ない場合は、数値に現れないレベルで
内臓が不調を起こしているのかもしれません。

そんな時は内臓ヨガをぜひやってみてください!

内臓ヨガで心と身体をリフレッシュして
辛い症状が少しでも楽になれば嬉しいです。


内臓ヨガは内臓をケアするための1つの手段として有効だと思います。
僕はこの内臓ヨガをもっと広めていきたいと考えています。

●内臓ヨガをやってみたい方
●内臓ヨガに興味を持ってくれて一緒に学びたいという方

ぜひご連絡ください。

1人でも多くの方が内臓ヨガに興味を持ち
内臓のケアを意識することが当たり前な社会になると良いなと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。

次回の内臓とダイエットの関係についても楽しみにお待ちください。



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