映画「追龍」感想、レビュー

香港版半沢直樹!

しかもこっちは実話。

施されたら施し返す!ドニーイェン!

この映画では、ドニーイェン、詠春拳を使いません。
今回使うのは喧嘩殺法です。
まずはファーストコンタクト、不意打ちから始まり、相手がひるんだところを馬乗りになりタコ殴り!
椅子、瓶、鉄パイプ、銃、使えるものはなんでも使って相手を叩きのめす、最凶ドニーイェンが一つの見所です。

正々堂々?そんなの関係ねぇ、最後まで立ってたやつが勝ちなんだ。そんな作品です。
「生きるか死ぬかは運命が決める」と半沢直樹ばりの顔芸でドニ―さんがおっしゃってました。


ドニーイェンはイップマンでは誰もが尊敬する人格者を演じていました。こちらは香港マフィアと警察の汚職の話ですが、変わらずドニ―さんは人格者でした。

暴力、殺人、麻薬の売買、ドニーさんはあらゆる悪いことをしていたけれど、仲間や家族を大事にしていました。やはりイップマンが抜けきれないのだなと見ていて安心しました。

何より、ドニーさんが受けた恩は必ず返すと何度も何度も鋭い顔つきで言っているのが印象的でした。

まるで歌舞伎役者が沢山出ているあのドラマのようなパンチライン。
そして、そんなパンチラインを発する時、必ずどのキャラも顔面に力が入るので思わず吹き出してしまいます。

まさに半沢直樹!!

クライマックスでは大和田常務vs半沢直樹のあの歴史的名勝負を髣髴とさせる顔芸が見られます。
この半沢直樹的な顔芸が一番の見所です。

今は取り壊されてなくなってしまった九龍城砦が見れるところも見所で、すごく新鮮でした。

全ての映画に共通していますが、やはりこの映画でもとどめは確実に刺しておかないと倍返しされるということがわかりました。

みなさん、教訓としてもっておきましょう。相手をなめずとどめは確実さす。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?