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【2022年12月活動報告】おじさんと鶏とカーネルサンダース の巻

皆様今年も一年間本当にお疲れ様でした。
今年もコロナ禍で生きづらさや、寂しさを感じる人も多かったのではないだろうか?
しかし、なかなか先の見えないこんな世の中でも、野球界では岩手出身の大谷翔平選手や佐々木朗希選手の活躍、ワールドカップでは日本代表選手たちがドイツとスペインに大逆転してリーグ戦を突破するなど、希望溢れるニュースも沢山あった年だった。
逆境に立たされた時、人は一番成長できるとよく言われるが彼等はそれを体現して見せてくれたような気がする。
逆境をバネにして、希望を捨てず忍耐強く努力し続けていれば、必ず道は開けるのだと信じたい。

ちなみに私の近頃のマイブームはオーディオブックという書籍を読み聞かせてくれるというアプリである。
そこで出会った400万部以上売れている『夢をかなえるゾウ』という書籍の中で心に残った言葉がある。
それは『人が何かを手に入れるには、相応の代償を払う必要がある』という言葉だ。
一聞すると身もふたもない言葉に聞こえるかもしれない。
しかし、その意味は『人はどれだけ欲張っても、器以上のことはできない。だから、新しいものを得るにはその分何かを捨てなければならない』ということらしい。
皆さんもご存知であろうケンタッキーフライドチキンで知られている、かの有名なカーネルサンダースという人物がいたが、彼は当時経営していたカフェが倒産し、財産も何も無くなってしまったことがあったらしい。
しかしそんな状況になっても、彼はカフェのメニューの中で人気のあったフライドチキンのレシピを他のレストランに売るという方法でピンチを脱し、フランチャイズを展開することによって世界的に成功することができたという。
つまり、カーネルサンダースは自分の店を失ったことによってケンタッキーフライドチキンというブランドを得ることができたのだ。
これは極端な例だが、私たちでも日常の中で『一日何かをやめてみる』ことぐらいならできるのではないだろうか?
『一日携帯を見るのをやめる』だとか『一日煙草をやめる』など、何かをやめることによって空いた所に、新たに何かが入る余地が生まれる。
『何かをやめる』ということは裏を返せば何かを新しく始めるとも言えるのかもしれない。
新しい時代を目前にして、私たちも今までの生活スタイルや常識というものを捨てるべき時が来ているのかもしれない。

と、前振りがだいぶ長々となってしまったが今年最後の報告をしようと思う。

1.鶏の屠殺@吉里吉里国

12月3日、吉里吉里国で飼育していた鶏を屠殺、解体することになった。
今年産まれた鶏たちが成長して大所帯になり小屋が狭くなってきたのと、飼料の高騰により餌代もバカにならなくなってきたからだ。
私は正直、今回の体験は最初あまり気乗りしなかった。というのも、今年産まれたヒヨコ達の育っていく様子を見て日々癒されていた私にとって、悲しさやら申し訳なさやら色々な感情が込み上げてきたからである。
しかし、考えてみると生きていくとはつまり他の命をいただくことであり、スーパーで肉を買ってくるのも誰かが自分の代わりにやってくれているだけで、そのことに変わりはないのだ。
命に感謝することを大切にして、覚悟を決めて臨んだ。

たった3ヶ月ぐらい前まではまだヒヨコでとても可愛かった
冬の寒さに備えて立派に育った鶏さん達
ヒヨコの頃から見ているだけにこれから絞めるのかと思うと非常に複雑な思いだ
命に感謝して
最後まで責任を持って頂こう
お湯に浸けてから羽を少しずつむしる
皮も破けず綺麗に羽をむしれた
残った産毛はバーナーで炙って焼き切る
吉里吉里国で教えてもらったのを思い出しながら、わからないところはYouTube先生を観ながら丁寧に解体していく
左上から、モモ、セセリ、手羽元、手羽中、手羽先、皮、胸、ササミ、ハツ、キンカン、砂肝、レバー、鶏油、鶏ガラ
可能な限り無駄にしないように処理した
皮の部分をカリカリに焼いてサラダに載せていただいた。
捌いてすぐは硬くて食べられないというので、2日ほど冷蔵庫で寝かせたのだがそれでも歯が壊れるかと思うほどの弾力があった。
スーパーで売られている鶏肉が如何に食べやすいように育てられ処理されているのか改めて知ることになった。
山梨の鳥もつ煮を参考にして
甘辛く照りが出るまで煮詰めてみた
味は悪くなかったがやはり歯が壊れそうだ

頭ではわかっているつもりだったが、今まで直接的にこのような経験をしてこなかった私にとって、今回は非常に多くのことを改めて考えさせられる貴重な体験になった。命の有難さや尊さ、また私たち人間は日々その命をいただいて生きているということ。
最近の子供達は、唐揚げは最初からあの形で出来ているものだと思っている子もいると聞く。
命の有難さや食べ物の有難さを知ってもらうためにも、なるべく子供のうちからこのような命に触れる体験をしてもらいたいと切に願う。

2.林内作業

度々、長野から伐木のご指導に来ていただいている小林清さんが12月の後半に1週間ほど来てもらえることになったので、以前伐木した場所の集材と整理を12月前半で行なった。

【作業前】
丸太が転がっており、次の木を切り倒すためには集材してどかしておく必要がある。
重機での作業中に足元に違和感を感じた!
何とキャタピラが外れている!
すぐに東和リース(年次点検をお願いしている業者さん)のメンテナンスに連絡して、現場まで来ていただいた。幸い、故障は無く歯車とキャタピラの間に石か何かが噛んで外れたようだ。
大したことがなくて、ほっと胸を撫で下ろした。
のも束の間、今度は作業中に雪が降ってきた。
泣きっ面に何とやらとはこのことか!
【作業後】
何とか次の作業に支障がない程度まで片付けることができた。
強風などで倒れると近隣の家に支障が出る木から優先的に伐木していく計画である。
受け口を切った時に倒れる方向はある程度決めることはできるが、念のため住宅側に倒れないようにロープで緊張しておく等の措置を施す。
今期から吉里吉里国に新しく実装されたロープウィンチ
木を倒す時や引っ張り出す時にかなり重宝する。
ポーターラップという器具。
これはロープの摩擦抵抗を利用して木の倒れる方向や勢いを制御する。
この現場に入ってから1番の大径木!
全長は30メートル弱!
直径が70センチ強あった!
木の年輪は一つとして同じものはない。
人間の指紋と似ている。
こういったところからも、木は生きているのだなと感じることができる。
年輪にツノが生えたような面白い模様だが、菌などが入り込むとこんな風になるそうだ。
本当に人それぞれ、木それぞれである。

3.薪詰め作業

薪の受注に備えて日々薪詰め作業を行なっている。この季節に外部で作業を行なっていると、昼頃から夕方頃にかけて気温が10度以上下がることもあり、単純作業の時は本当に寒さが体に堪える。なので、最近は焚き火をしながら作業することが多い。遠赤外線効果?もあり焚き火は本当に寒さ対策には最高の方法である。
また、焚き火にはリラックス効果もあるようで、ずっと見ていても飽きることがない。
焚き火には、人の呼吸や心拍と同じリズムの「1/fゆらぎ」と呼ばれるゆらぎがあり、その1/fゆらぎを感じると、リラックスしている時に発生する「アルファ波」が人の脳から検出されるらしい。
焚き火にはまる人が多いのはこれが一因かもしれない。

昼は暖かいのだが...
鶏の水飲み皿に張った昨日の氷
全然溶けないのでどんどん溜まっていく
焚き火は暖も取れるし、リラックス効果も抜群だが火の管理にだけは気をつけよう。
また、焚き火はどこでやっても良いわけではない。
キャンプなどでもそこが焚き火をしてよい場所かどうかきちんと確認してマナーを守ってやっていただきたい。

4.個人的活動

12月は以前から気になっていた大槌町内にあるお店に行ってみたのでここで紹介させていただく。

シルバーとブラックのコントラストが漢のロマン!

1枚目の写真はおしゃっちの近くに位置している『Chari Cafe』さん
そこで見かけたレトロなエンジン付き自転車は絶妙に男心をくすぐるカラーリングとフォルムをしていた。
残念ながらこれは非売品だそうだが、他にもお洒落な自転車が多数置いてある素敵なお店であった。
1階にはカフェも併設されていてコーヒーや軽食も食べることができる。
これから頻繁にお世話になりそうだ。

鈴藤商店さんの看板娘のモコさん(女の子)
哀愁溢れる後ろ姿にノックアウトされてしまった
可愛すぎる(*´꒳`*)
お持ち帰りしてよろしいでしょうか?

2枚目、3枚目の写真は先ほどの『Chari Cafe』さんから一本隣の通りに位置する『鈴藤商店』さん
LPガス、水道、冷暖房配管工事がメインの業種だが、2022年11月からお洒落な生活雑貨を提供するお店を奥さんが始められた。
置いてある品はどれも奥さんのこだわりと愛情が感じられるものばかりで本当に良いお店だと感じた。
こちらもこれから頻繁にお世話になる事になりそうだ。

スノーマンが仲間になりたそうにこちらを見ている。
仲間に加えてあげますか?
はいorいいえ

次の写真は自宅に飾ったクリスマスリース。
実はこのリース、私が作りました。
我ながら上出来だと自画自讃しているがいかがだろうか。
全て100均で調達した造花なので総額1000円程度で作ることができた。
意外と簡単にできるので皆さんも挑戦してみては?

マラドーナ以来の快挙
名実ともに伝説となったメッシ


最後の写真はおそらく皆さんも熱狂したであろうワールドカップの写真である。
今年のワールドカップは本当に大番狂わせが多く、見応えのある内容が多かった。
日本も念願であるベスト8には後一歩というところで届かなかったものの、ドイツとスペインに勝利してグループリーグを突破するという素晴らしい内容だった。
高い壁にも諦める事なく挑み続ける選手たちの姿に勇気をもらったのは決して私だけではないはずだ。

日本もいつかこのトロフィーを掴み取る時が来ることを願う

2022年7月に大槌に移住するという決断をして、私の人生にとっては大きな分岐点の年となった。
2023年も精一杯生きて後悔しない年になるよう努力していきたい。
まだまだ未熟者の私ですが、今後ともご愛顧いただきますようよろしくお願いいたします。

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