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森おじの大槌移住ライフ【2024年1月活動報告】
私が大槌に移住してから早いもので1年半が経ち、任期も折り返し地点に差し掛かかっている。
そろそろ任期後の進路についても本腰を入れて考えていかなければいけない時期にきている。
少し不安な気持ちになることもあるが、それと同じくらい今後どんな楽しいことに巡り合うことができるかという期待感のような気持ちも入り混じった複雑な感情になることが増えてきた。
ありがたいことに最近では町の方々にも声をかけていただくことが増え、少しずつではあるが日頃の活動が認められつつあるのかなと思っている。
これからも、自分のスタンスを大切に、謙虚な気持ちで一歩ずつ前に進み続けていきたいと思う。
それでは、1月の報告をどうぞ。
1.冬休み森遊び、凧作り体験@旧考古園、吉里吉里公民館
1/10.11は地域の小学生を対象に、冬休み中の森遊び体験と凧作り体験を行なった。
初日は、吉里吉里地区の旧考古園跡地の山林にて植物や生き物に触れたり、隣接する砂浜で貝殻拾いなどをして一緒に遊んだ。
事前に森遊びをするからと話を聞かされた時は、どのようなプログラムにしたら良いかと頭を悩ませたが、いざ始まってみたら何も心配することはなかったと痛感した。
なぜなら、子どもたちは遊ぶことに関して天才だからである。
大人がただのゴミと思うようなものでも、彼等にとっては唯一無二の宝物を見つけたかのように目を輝かせているし、私たちが思いもよらない発想で遊んでいたりする。
私たち大人もこの精神を見習わなければならないと思うことが多々ある。
様々な偏見や固定観念を捨て、まっさらな目で物事を捉えるということは、本質を見る上でとても大切なことなのだと教えられた気がした。
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子どもたちの成長にはこの上ない教材となり得ると感じた
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みんなとても誇らしげで輝いていた
2日目は13日に吉里吉里農村広場で開催される凧揚げイベントのための凧作りのお手伝いをさせていただいた。
低学年の生徒には簡易的な凧作りキットが用意されていたが、高学年の生徒には材料だけが用意されており、骨組みの切り出しから行っていたので悪戦苦闘しながら製作していた。
それぞれ出来上がった白紙の凧に好きな絵を描いて、自慢げに説明している姿がとても印象深かった。
また、家で事前に作ってきていた生徒も何人かいたが、こちらから何か言ったわけでもないのに、まだ作り終わっていない子たちのために作り方を教えてあげたり、絵を描くのを手伝ってあげたりしている姿を見て、親でもないのに我が子の成長を見ているようで感動してしまった。
子どもたちは時に驚くべき成長を見せる時がある。
自分で考えることも、自発的に行動することもできる。
私たち大人はそのことをもう少しよく理解し、子どもを子ども扱いするのではなく、一人の人間として尊重し見守ることが大切なのではないだろうか。
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分かる人には分かるはず・・・
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龍のように天高く揚がってくれることをねがう
2.集材作業、薪利用@吉里吉里地区
1/12は吉里吉里地区の山林にて間伐材の回収作業を行なった。
今回この山林の所有者に話を訊くと、枯損木が電線に架かってしまうのを防ぐために切ったそうなのだが、処理に困っているということだったので吉里吉里国の方で引き取ることになった。
せっかくここまで育った木を無駄にせずに有効活用するためにも、また森林内をより安全で明るい空間として活用するためにも、このような地道な活動を続けていくことは大切だと感じた。
もし、他にも自分の持っている山をもっときれいに整備したいとか有効利用したいという方がいらっしゃれば、ぜひNPO法人吉里吉里国の方に一度ご相談いただきたい。
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一つ一つ大切に薪にして恩を送っていく活動をしている
3.森林保全伐木作業@釜石地区
1/17は釜石で林業を生業としている「森結」代表の石塚さんのご指導の下、森林保全を目的とした間伐作業のお手伝いをさせていただいた。
今回の伐採対象は、ナラ枯れが進んだコナラの木。
このまま放置しておくと、この木がいつ倒れることになるか分からないうえに、ナラ枯れの原因となるカシナガキクイムシの数が増加し、他のコナラにも影響を与えてしまう可能性がある。
そのため、適切な時期に被害木を間伐して適切に処理しなければならない。
林業という仕事は山の恵みをいただく半面、このように山を手入れして健全な状態に保つことで共生関係が成り立つ珍しい職種であり、それこそが林業の魅力のひとつであるといえる。
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枯損木になる前に伐採して適切に処理する
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この状態を一般的に掛かり木という
この状態のまま放置すると非常に危険なのでロープやレバー等様々な道具を駆使して
地面に着くように頑張る
ひたすら頑張る
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伐倒方向を正確に且つ木の重心を見極める技術がより一層重要になる
4.震災追悼イベントメッセージ作成会@シーサイドタウンマスト
1/21は大槌町NPOボランティア団体連絡協議会主催の震災追悼イベントメッセージ作成会に参加させていただいた。
このイベントは震災翌年から続けられており、一般来場者や地域の学生たちが書いたメッセージを3月11日に掲示して、それぞれの思いを後世に伝えていこうというものである。
大槌町の特産物である鮭をかたどったメッセージカードには思い思いの色が塗られ、鮭が一匹また一匹と貼られる度に台紙は色とりどりの希望に彩られていくようだった。
僭越ながら私も鮭カードに色を塗ってメッセージを掲載させていただいた。
3月11日の震災追悼イベントに訪れた際にはぜひ探してみて欲しい。
ヒントは一番派手な紅サケ。
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5.テントサウナイベント@花ホテルはまぎく
1/27は花ホテルはまぎくにてテントサウナイベントの第2回目を開催した。
このイベントは、吉里吉里国でも今後何か林業と相性の良い6次産業的なコンテンツを作れないかと思案していたところに、たまたまテントサウナをやってみたら?と提案してくれた人と、たまたまテントサウナと薪ストーブを作っているメーカーさんと、たまたま三陸の観光コンテンツを企画・広告してくれる観光協会さんたちと奇跡的なタイミングで出会ったことによって形になったものである。
前項でも書いたように、ひとつひとつの力は小さくても多くの力が同じ方向を向いて働いたときは、信じられないほど大きな流れを生み出すということを実感した瞬間であった。
有難いことに参加者の方々にもご好評いただき、3月までの予約はすでにいっぱいになっている。
今後は、今回のイベントから得た成功や失敗の経験を踏まえて本格的に町のいち産業となっていくようにブラッシュアップしていこうと考えている。
ここ大槌町でしか出来ない体験を、あなたもぜひ一度味わってみて欲しい。
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空と海と山のコントラストが最高に美しい
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丸々に太ったジョウビタキ君
2回目のサウナイベントに参加していただいたサウナ狂みっちゃんさんがSNSで今回のイベントを紹介してくれたので是非ご覧ください。
控えめに言ってすばらしくエモいです。
6.ちおこ旅イベント受け入れ@吉里吉里国
1/28は大槌町移住定住事務局主催の『岩手県・大槌町ちおこ旅』の受入れ及び体験談をお話しさせていただいた。
このイベントは大槌町に暮らす地域おこし協力隊メンバーの仕事や生活における血の通ったものを感じてもらうことを趣旨としている。
私たち吉里吉里国メンバーは、ここでの暮らしをなるべく良いことも悪いこともありのまま正直にお話しするよう心掛けた。
わたしたちの偏見や価値観が参加者の考えの邪魔をしてはいけない。
ものごとをどう捉えるかはその人次第である。
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参加者の方々は私たちの暮らしを一体どんな風に感じてくれたのだろうか
7.地域おこし協力隊活動報告会@おしゃっち
1/29は2023年度の活動の総まとめとして地域おこし協力隊活動報告をさせていただいた。
今回の報告会では昨年度の反省も踏まえて、なるべく同系統のテーマを持って活動している者同士でチームを組んで発表する形となった。
私たちのチームは基本的に一次産業(主に山仕事)に深く関わって仕事をしているということから『山の恵みフォーラム』という題材に対して対談しながら発表する形をとることとした。
いざやってみて実感したことは、やはり同じ系統の産業を担いつつも、それぞれの立場や価値観によってこんなにも様々な考えが出てくるものかということであった。
狩猟者としてのプレーヤー的観点もあれば、役場としての管理監督的観点もある。はたまた林業従事者として環境保全的な観点もあるなど、見所が多くある報告会になったのではないかと思っている。
これまでの一次産業はその業種の専門性の高さから、どうしてもその認知度は低い産業とされてきた歴史がある。
しかし、その反面私たちの生活に一番近く密接に関係している産業ともいえるのではないだろうか。
それを一般の方々にもわかりやすく丁寧に発信し、少しでも身近な産業として認識してもらえるように努力を積み重ねていくことこそ、私たち地域おこし協力隊員としての最大のミッションと言っても過言ではないだろう。
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発表会の場でなくても今後このような意見交換をする場を積極的に設けていきたい
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今後とも精進してまいります
8. 個人的活動『生き物図鑑』
最後は毎月お馴染み、生き物たちの紹介をして今月の報告を終えようと思う。
が、その前にひとつご報告。
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昨年受験した森林インストラクターの正式な資格証が届いた。
その名に恥じぬよう、これからも森林や生き物に対する知識や技術をアップデートしていくので、これからもどうか温かい目で見守っていただけたら幸いである。
それでは、また来月の報告をお楽しみに。
good bye🤚
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ピラカンサは生け垣や鉢植えとして栽培される常緑低木で、数種類をまとめてピラカンサと呼ばれる。日本には明治時代に導入された。果実が美しく特別な管理をしなくてもよく育つため、広く普及している。春に開花する花は白色で観賞価値が高く、秋には美しい果実が多数実り、葉は濃緑色で光沢があるため年間を通して観賞することができる。
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スズメ目ヒタキ科に分類される鳥の一種。アフリカとユーラシア大陸に広く分布し、和名どおり海岸や岩山などで多く見られる。オスは青い部分が多いため、「幸せの青い鳥」と呼ばれることもある。
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下4匹 アイナメ レア度D
カレイの体長は一般的に40-50cm。眼のある側の体色は黒褐色。両眼間隔に鱗はみられず、口が相対的に小さい。水深の浅い海の砂泥底に生息し、底生動物を捕食する。カレイという名前は「片割れ魚(カタワレウオ)」が由来と言われている。両目が体の表側についており、色が上下で異なるのが特徴。表側が黒色で目があり、裏側は白くて何もないことから、黒い魚が2つに割けた片割れという意味でカタワレウオ→カレイと呼ばれるようになった。ちなみにカレイとヒラメの見分け方は、お腹を手前側に置いた時頭が右を向くものがカレイで左を向くものがヒラメである。
アイナメはアイナメ科に分類される魚類の一種。日本沿岸の比較的塩分濃度の低い岩礁域に広く生息する底生魚で、全長30-40cmほどが一般的だが、60cmを超える個体も存在する。カサゴ、メバル、カジカなどと同じカサゴ目に分類されるが、アイナメはひれの棘条(とげ)が発達しないこと、背びれが1つに繋がっていること、体高が高いこと、鱗が細かいことなどが特徴である。
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