DIGIDAY BRAND LEADERS 2022 KYOTOに参加して

今年からひょんなご縁からマーケティング界隈のカンファレンスにご招待いただき始め、今回のDBL2022も参加させていただきました。

DIGIDAYには初めて参加しましたが、ブランとパートナーだけでなく、パブリッシャーも参加することで議論に立体感が出るのが特徴とのこと!

今回のテーマは
X experience & transformation
消費者やクライアントに提供する体験を踏まえ、着実に変化という行動に踏み出すこと

2日間で考えさせられたこと

率直に今まで自分の視野の狭さをいい意味で思い知らされる2日間でした。
基本私はデジタルとかアドとかの運用経験はほぼ皆無で、実務としては化粧品のプロダクトブランド戦略をしていた人なので、浅はかな知識ベースでの記事ということをご理解ください、、、笑

いわゆるマーケティングという一つの単語で表現される領域が日に日に拡大し、様々な要素が絡み合って複雑さを増しているというのは皆さんが感じられていることかと思います。

広告出稿ひとつとっても、過去は雑誌広告、テレビなどターゲットや成果があいまいになりがちだったものが、今ではアドテクの進化でターゲットの精緻化、成果の定量化、また生活者のどういったモーメントで見せるかなど出稿時に勘所にすべきことが増えています。

また、恥ずかしながらアドベリフィケーションの概念も最近理解し、ブランドセーフティと広告効率の観点で非常に大切な対策だと感心しました。余談ですがまだまだ自社のスケール感ではアドベリツール導入はコストが勝っちゃいそうです笑

過去は分からないからしょうがないと目を瞑っていた領域が可視化されたことでビジネス成長上考えざるを得なくなったということですかね、、、あとは生活者の価値観、行動様式が加速度的に多様化しているのも大きな要因でしょう。だから複雑化されている。

そんな中、最後のラップアップにDIGIDAY編集長の分島さんがおっしゃっていたこの言葉にやっぱりそうだよねーって腹落ちさせられました。

複雑さに対峙する勇気

その複雑さに目を瞑ってやり過ごすことは簡単だけど、それって仕事の目的であるビジネスを成長させることにはつながらないですよね。

周囲の企業がレベルを上げて武器防具をそろえて複雑さというラスボスに挑もうとしている横で、レベル1ひのきの棒でスライムとドラキーを倒して満足している場合ではないということです笑

技術的なことやテクニック的なことの理解ではなく、(理解できていればなお良しですが、、、)マーケティング業界に起こっている新たな潮流の背景を深く理解することが自分の立場として必ず向き合わなければならない事柄なんだなと改めて確信しました。

同時に分島さんはこうもおっしゃっていました。

複雑なことを考えるときは複雑な答えになりがちだから、楽な答えを選ぶことも重要

これも非常に大事だと思います。複雑なことを複雑なまま理解すると応用が利かず自分の資産にはできないし、メンバーへの理解も促せない気がします。シンプルが一番。平易な言葉になるまで答えを磨き続けることが重要なのではと考えました。

異常に腹落ちした2つのセッション

全てのセッションが新鮮で学ぶことだらけだったのですが、この2つのセッションが私の今思うところに深くめり込んだ内容なので共有をさせてください。

①「トランスフォーメーション」を実現する組織、どう構築すべきか:これからの「組織像」を考える
今西 陽介さん 株式会社ディー・エヌ・エー

”強い組織を作りたいんです。しかし、いいメンバーがいないんですがどうしたらいいのでしょうか?”

マネジメント経験者であれば誰しもが一度は思うことではないでしょうか?私はこのスライドでセッションに引き込まれました。

チームはサムライジャパンではなく、ルーキーズであることが圧倒的に多いという比喩表現にすとんと腹落ち。優秀、超一流の人ばかり集まっているチームはごくごくわずか。ルーキーズのように一人一人の個性・強みを見出して伸ばしてあげることが最も大切なのだと。

じゃあ自分は個性・強みを見出すためのメンバー理解に時間を投資しているかと言われたらしていないのが現状で、このセッションから今日まで猛省の日々が続いています。

今西さんは強い組織を下記の3つの要素で定義されていました。
・メンバー自ら率先して動く組織(=自走)
・メンバーの人間理解
・幸せの機会の提供

個人的にはまずはメンバーの人間理解にウェイトを置いて、チーム内のコミュニケーションを変えていきたいと考えました。この人が働いている意味はなにか?会社という資源をつかって成し遂げたいことはなにか?ちゃんと方針が腹落ちしているのか?なにがエモーショナルピークを引き起こすのか?など理解すべきことは山積みだと感じています。

同時にメンバーを理解するためには自分も相手に理解してもらわなければならないということで、自己開示も積極的にしなければと。自分はどんな人間で仕事をする上で何を大切にしていて、どんな判断基準で、、、など。それによりメンバーから”あの人何考えているかわからないけど、どうしたらいいかな・・・”など私の頭の中の正解を探すような時間を無駄にする仕事はメンバーにはさせないようにと痛感しています。

最後のこの内容も目から鱗。このギャップってあるよなーって。自分のコメントを振り返ったら多分右側になっているだろうなーって。。。これも大きな猛省ポイントです。

②いま考えるべき、ブランドの資産最大化という視点
三原 真紀子さんダイドーグループホールディングス株式会社/ダイドードリンコ株式会社

三原さんはキャリアとして複数社でコーポレートコミュニケーションに携わられた方で、ブランドを形成していくプロセスで大切なことという観点でお話いただきました。

ブランドは自社のアセットから成り立つべきものなので、そのアセット理解が一義であるということでした。アセット理解のためには経営層から社員まで幅広いレンジでインタビューやディスカッションを行い、埋もれている自分たちが何を大切にしているかの想いを表面化させていくそうです。そして編み上げられた企業の想いを発信し続けることでブランドが初めて形成されるというお考えでした。※言語は異なえど、ダイキンの片山さんも著書で同様のことをおっしゃられていたと思います。

当社でも中野製薬とは?という問いに対して想起する言葉が存在しないことを課題視しています。企業の根底にある大事にしている事柄から、法人の人格面のコミュニケーションを行い、想起できる言語を創る必要があるなーと思っていた矢先のこのセッションだったので、すごく勉強させていただきました。

終わりに

他にも興味深く勉強になったセッションは多くあり、非常の濃密な2日間でした。また、普段お会いできない異業種の最前線で戦われておられるマーケターの方々にお会いできたのも非常に刺激になりました。ご挨拶できなかった方も多く、その点心残りです、、、

毎回カンファレンス後は疲労感と充実感が共存する、なんかランニングハイ的な感覚になっておもしろいです!まだ2回目ですが、、、笑

まだ満足なGIVEができない若輩者の私を迎え入れてくださり、ありがとうございました!ここで得た学びを自分の業界発展のために活かしていきます。

最後になりましたが事務局の皆様、そしてブライトンホテル京都の皆様、ありがとうございました‼️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?