色が伝える「危険」
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は色と危険性について。
派手な生き物
派手な生き物には、毒がある。
ふわっとそんな認識がありませんか?
これは「警告色」と呼ばれるもので、
「自分、毒持ちですぜ。食べたらヤバイことになりますよ」と伝えています。
スズメバチ、ヤドクガエル、サンゴヘビ、オオカバマダラなどなど。
中には宝石を思わせるようなキレイな体色のものもいますが、いずれも死に至る可能性のある危険な動物たちです。
(いくつか写真貼ります。カエル苦手な方ご注意を…)
何故、わざと自身を目立たせる色彩にするのかと言うと…。
見つかりやすくしたうえで、危険性をアピール
→ 捕食者の記憶に残し、「あ、こいつ危ないヤツだ! 関わらんとこ…」と判断させるためです。
人間社会にも適用
ちなみに警告を表す色彩は、人間社会でも利用されています。
いわゆる「黄色と黒のストライプ」ですね。
踏切や立入禁止・危険な場所に使われています。
黄色のみでも注意を促しますが、黒と組み合わせることでコントラスト比を高め、より危険であることを示します。
また黄色と黒のストライプは「スズメバチなどの危険な生物」をイメージもさせます。
そのため、人間の本能的に警戒する色の組み合わせとなっています。
色を認識できなくても有効?
派手な色だから危険!なのであれば、
「色が認識できない生物には無意味では?」という疑問につながりますよね。
実は派手な生物は、上記のトラテープ同様に『コントラストが強い』のが特徴で、色が見えない生物からは「めっちゃ奇抜な模様のヤツおるやん」と映るみたいです。
日常的に見る生き物で、そこまで強烈なコントラストのものって思いつかないですよね。
むしろ自然界を生き抜くには「見つからないように保護色を選ぶ」ものが大半。
なので、コントラストが強い生き物というのは、「危険な生き物」と見なされるようです。
この辺りは、National Geographicsの記事でもありましたので、ご興味あれば。
「色が見えない動物には、警告色ってどう見えてるんだろう?」とふと気になったのが、この記事を書くきっかけでした。
警告色だけの話なら、たぶんトラテープまでの話で終わってたかな…と。
新たな知識を得られて、有意義な調べものでした。
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