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趣深い日本の色彩 #18 氷色

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
グッと冷え込んできましたね。
なんとなく暖色系を選んで着てしまいます。

氷の色?

氷は水が凍ったものなので、基本的には無色透明です。
ロックアイスを透かして見るあのキラキラ感。
水晶眺めている感じがあって、個人的に好きな瞬間です。

色としては、薄っすらと青みがかった白
凍る時に空気を含むと白みがかります。
広範囲で凍ると、晴れた日は空の青を反射して青みがかります。

襲の色目になると

かさね色目いろめは、十二単じゅうにひとえをはじめとした複数枚の衣を重ねた時の配色を指します。
四季折々の色彩をどう取り入れるか。
様々な色を使った配色パターンが存在します。

その中で氷色の襲の色目は「表白-裏白」。
白い絹を使い、氷に見立てて幾重も重ねた真っ白な配色です。
絹の光沢も相まって、艶やかな白だったんだろうなぁ。

銀にも例えられる

雪まで解釈の範囲を広げると、今度は銀も例えに出てきます。
雪が降った日は一面の銀世界
雪をまとって佇む雪山は銀嶺と呼ばれます。

先ほどの襲の色目も、絹の光沢で銀らしい雰囲気を出してそうですよね。

後半は「氷色」から外れてしまいましたが、
冬を感じさせる色のご紹介でした。

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