見出し画像

趣深い日本の色彩 #22 小豆色

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は日本人にとって、古くから身近な食材の色彩。

和菓子の代表格

もう読み方は今更ですが、念のため書いておくと「あずき色」です。
和菓子に使われる餡の材料で、日本の甘味の代表格ですね。
おはぎにドラ焼き、たい焼き、ようかん…。
小豆を使った食品は枚挙にいとまがありません。

縁起のよい色と豊富な栄養価

おめでたい席には小豆と米を炊いた赤飯が出ますよね。
小豆の皮の色が、お米にほんのり色づいて、淡くくすんだ赤色に仕上がります。

朱色のお話でも書いたように、赤は古来から縁起のよい、厄除けにも使われる色。
その赤と慶事が結びついて、「お祝い事には赤飯」という風習ができあがっていきました。
また小豆自体が栄養豊富で、デトックス作用や疲労回復効果が高く、体を労わり健康に一役買ってくれる食材なので、祝い事にうってつけです。

色自体は実の色

和菓子や赤飯などを例に挙げてきましたが、
色名で指すのは、小豆の実皮の色です。
あのほんのり鈍い赤茶の色彩。
ころころしたイメージと相まって、かわいい色だなと感じます。

はれやかな色彩

余談

おはぎは、祖母が美味しいおはぎを作る人で、小さい頃めちゃくちゃ好きだった思い出があります。
どら焼きとか、たい焼きなども好きですね。

ただ汁物になると、途端に受け付けられくて。
お汁粉もぜんざいも、申し訳ありませんが苦手です…。
あの小豆の潰れた感じと、甘さの雰囲気がダメな要因かなぁ。

今日、出先で久しぶりにあんみつを頂く機会があったので、
それにかこつけて話題にしてみました。


実体験&勉強から得た色彩のお話を発信しています。 よろしければサポートいただけると嬉しいです。 心躍る色彩のご紹介に繋がる様々なアイテムの準備に活用させていただきます。