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ゲームに見る黄色の誘目性

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は目を惹く黄色のお話。

バイオハザード:RE4をプレイ中です

仕事が少し落ち着いて、最近バイオハザード4のリメイクであるRE4をプレイしています。
今までRE2、RE3とリメイクのシリーズが続いていましたが、オリジナルのポイントがギュッと凝縮されていて楽しい作品。

なんでいきなりゲームの話をしだしたかと言うと、
このゲームで「攻略の鍵になる部分に、黄色が配色されている」からです。

迷ったら黄色を探せ!

ゲーム画面が現実に近い美しい映像を表現できるようになった反面、
オブジェクトが背景に溶け込んで、何が動かせるもののかが分からなくなってしまいます。

そのため、REシリーズでは、
・壊せるもの(箱やタル)
・ハシゴ
・扉の開閉に必要なギミック(レバーやスイッチ)
など、ストーリーを進めたり、攻略に必要な物体には、黄色いペイントがついています。

行き場所に迷ったり、手持ちのアイテムが枯渇したら、黄色を探せばなんとかなる作りになってるわけですね。

こんな感じで色付けされています。
(バイオハザード:RE4のフォトモードで撮影した画像)

なぜ黄色?

現実世界でも、誘目色、危険色として黄色は使われています。
子どもの通学帽やランドセルカバー、踏切のストライプなど。

黄色は同じトーンだと一番明るい色彩なので、テイストを維持しながら、発見するのをたやすくできます。
明るい環境だとやや目立ちにくいですが、サバイバルホラーで暗い色調のバイオハザードでは十分ですね。
(まぁ、それでもカメラワークとかで見落とすことは普通にありますが)

嬉しくなる紫

黄色以外にも、効果的に使われている色彩として「紫」があります。
「紫色の松明」が設置されている場所には、攻略をサポートしてくれる武器商人がいるんですね。
武器を修理・強化したり、アイテムの売買をしたりできます。
ボス戦をクリアした後など消耗した後に、紫の松明を見つけるとちょっと嬉しくなります。

これが目印。
(バイオハザード:RE4のフォトモードで撮影した画像)

ゲームをしてると、こうした色彩が効果的に使われているUI / UXに出逢えるので、遊ぶだけじゃなくて知見の蓄積にもなって楽しいです。
それにしても、最高難易度のPROFESSIONALのS+クリアはいつになることやら。

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