高池伊助

投資やってます。金融政策や通貨問題などマクロ視点での経済研究をしています。

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最近の記事

2021年10月 エネルギー資源価格とドル円動向

原油、天然ガスが継続的に上昇。 これを背景に円下落およびロシアRTS上昇が進んでいます。 ロシアはコロナ被害大きいが今のところ株価へ折り込まれていない様に思います。 米国産油量はESG投資の高まりや利上げによる失速懸念から年内は低調なままでしょう。 OPECプラスは次回11月4日の会合もおそらく増産ペースに変更無し。1バレルあたり5ドル/月の上昇が年内は続くと見ています。

    • 日銀点検の結果予想と投資戦略

      来週は日銀点検の結果が公表されます。 今回は点検の狙いを振り返り、結果公表のアナウンスを推測します。 日銀が12月に語った点検の狙い  ・2%のインフレ目標実現の為、各種施策を点検する  ・長短金利操作付き量的・質的金融緩和の枠組みの変更は必要ない https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-18/QLIJ0MDWRGG101 日銀点検の結果として金融政策がどうなるか 個人的な考えですが  ◎2%インフレの定義変更

      • 2021年2月 先月予測した結果を確認してみる その1

        先月の記事で書いた予測の結果を振り返ります! 記事はこちら↓  予測1:緊急事態宣言は3〜4週間延長される   →正解。4週間の延長が正式に決定。  予測2:ANA株価は2月2週目以降では回復トレンドとなる   →正解になりそう。先週は2月1週目でしたが週間で5%の上昇となりました。2月3週が終わる頃にはこれが底打ちのタイミングだった事が明確になると考えています。 今回は外乱も入らずほぼ予測通りの結果となりました。本日以降の動きも近日中に予測していきます。

        • コンタンゴとは 〜先物ETFの長期保有デメリット〜

          先物ETFのデメリットの1つ、コンタンゴ。 先物には取引日までの現物保管コストも含まれた価格が付けられています。 このコストは日数に応じてかかる為、通常は取引日が遠い先物の方が高い先物価格になっています。これをコンタンゴと言います。 先物ETFの胴元はETFの時価総額分の先物を毎月の取引日までに翌月物に乗り換えて、ETFを運営しています。 コンタンゴの存在により、乗り換え時には取引日が近い(=安い)ものを売って取引日が遠い(高い)ものを買う事になります。 これは、乗り換えの

        2021年10月 エネルギー資源価格とドル円動向

          インフルエンザとコロナウイルスとANAの株価

          まず最初のグラフはコロナウイルス新規感染者数の推移です。 下記のグラフでは例年のインフルエンザの新規感染者数推移を確認できます。 1月2週目までにピークをつけた年は無い一方で、2月3週目には減少傾向になっている事が殆どです。 コロナウイルス第3波のピークも同様の推移を辿ると考えています。 緊急事態宣言は2月7日の終了は判断できずに3,4週間延長されるのではないでしょうか。 次に(唐突ですが)ANAの株価推移です。 4月、8月の感染ピークはそれぞれ株価の底を形成しま

          インフルエンザとコロナウイルスとANAの株価

          2021年1月 米国債金利とドル円の動向 日本株への影響は?

          1月11日現在、米国債金利上昇からドルが買われる流れになっています。 今後も新たな外部要因がない限り、米国債10年物金利が0.7%を下回る事は無いでしょう。 これを受けてドル円は、ドル高方向へ明確にトレンド転換となる可能性があります。CW3,4の推移に注目しています。 【メインシナリオ】 2月末まで米国債10年物金利が1.0〜1.5%を維持し、1ドル105〜106円を目指した値動きになる。 2020年9〜12月期に円高忌避で売りの出た銘柄(進和、他)はリスク減か

          2021年1月 米国債金利とドル円の動向 日本株への影響は?

          2021年1月 電力取引価格 直近の急上昇と今後の見通し

          JEPX(日本卸電力取引所)の取引価格が上昇しています。(※本稿1月10日時点) https://enechange.jp/jepx_checker/ これに伴い電力小売業は原価率上昇から株価下落(ホープ、他)、電力卸は販売価格上昇を受け株価上昇(電源開発、他)となっています。 手元資金に乏しい電力小売事業者にとっては厳しい状況です。 ただし、電力需要を左右する天候については、1月16日以降の回復が見込まれており、電力価格もピークアウトするのではないでしょうか。

          2021年1月 電力取引価格 直近の急上昇と今後の見通し

          書籍の紹介

          債務、さもなくば悪魔 ヘリコプターマネーは世界を救うか?/アデア・ターナー著 マネーの正体/吉田繁治著 超金融緩和からの脱却/白井さゆり著

          書籍の紹介