KPOPダンスは、ストリートダンスを学ばなければ上手くなれない

KPOPの楽曲は、世界への進出を念頭に置かれ作曲されており、様々なジャンルの要素が織り交ぜられています。

その中でも、最も強く影響を与えているのが、ヒップホップやジャズ、ファンクなど、アメリカ西海岸(ハリウッド、ロングビーチなど)に由来をもつ黒人音楽です。

ラップや、強いビート、EDM調の音楽は、すべて黒人音楽に起源をもちます。

そしてそれらの黒人音楽にあわせてなされた踊りが現在のストリートダンスです。

それゆえに、KPOPアイドルのダンスは、ストリートダンスに由来する技術、振り付け、美的価値観を持ちます。

最初にこのストリートダンスを含む黒人由来のダンスをショウビジネスの世界に持ち込んだのは、マイケル・ジャクソンの妹、ジャネット・ジャクソンでしょう。

彼女はリズム感・グルーヴ感あふれる黒人のダンスを、白人の文化であるバレエと融合させ、人種の垣根を越えて人々を惹きつける舞台を演出しました。

より多くの民族に見てもらえるように、様々な文化をミックスするという点で、KPOPの源流はジャネット・ジャクソンにあるのかもしれません。

話が逸れましたが、上記の理由により、「KPOPのダンスを完コピしたい」「あのスターに近づきたい」と望む諸兄姉は、ストリートダンスを学ばねばなりません。

実際に、振付師を務める方々は、みなストリートダンスをバックボーンに持ちます。

「TTダンス」の振付師であるリアキムさんなどは、KPOPが流行する前から自分は存じ上げておりました。いまでも「Funky Lia」で検索すると電車の中で彼女が踊る動画が見つかるはずです。

しかし、いざストリートダンスを学ぼうとすると問題が起きます。

それは、KPOPのMVは、同じ作品の振り付けでも複数の振り付け師によって分業的に作られるので、一つのジャンルだけでは、完コピに必要な知識を学べないのです。

では複数学べばよいのか?という疑問が生まれるでしょうが、それは大変骨が折れます。

まずすべてのジャンルを調べ上げ、どのジャンルにどの技術が使われているか把握した後、その中から完コピに必要なものを選定するという作業になりますが、現実的ではありません。

解決策は、すべてのジャンルに共通する技術・価値観を学べばよいのです。

しかし、その技術・価値観をまとめてくれた人はいままでほとんどいないのです・・・

この稿つづきます。



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