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オールガールズ10周年記念ケイリン Bは柳原真緒 Aは児玉碧衣、佐藤水菜の同着優勝!更に進化するガールズケイリンについて中村由香里が本音を語る。

宴が終わったような感じに包まれたオールガールズ10thアニバーサリー。
ガールズケイリンの始まり以前からのスタートから見てきた本編集部にとっては、感慨深い10周年記念ケイリンでした。
ビーナスシリーズの創生期から見てきた編集部としては、何とかガールズケイリンを軌道に乗せるために多大な努力をしてきた関係者に心より敬意、謝意をささげたいです。
様々なことを言われ続けて、生みの苦しみを味わってきた関係者には本当に頭が下がる思いです。
1期生には、何も決まっていない状態でよくガールズケイリンに飛び込んできたと思います。これも本当に感謝するしかありません。
1期生がデビューし10年が経ちましたが、まだまだガールズケイリンは改革すべき点は多々あると思います。
特別競輪の創設、賞金、級班、待遇(宿舎、風呂等)等、男子と比べて劣っているところは数多くあります。
今、男女平等が言われている状況で、放置できる状況ではありません。早急に改善するべきところを一刻も早く改善すべきでしょう。
とはいえ、ガールズケイリンができたおかげで女子自転車競技選手が大きく増えている事実もあります。
女性自転車選手、女性アスリートにとって「仕事として」魅力あるガールズケイリンになってほしいと思いますし、更に魅力アップを感じさせる制度に作り替えていってほしいと思います。

また、今回の売り上げをみれは、何をすべきかという事は明白です。
関係者には躊躇せず、なすべきことをしっかりやっていってほしいですね。



●中村由香里が今開催を振り返って
「素直にこれからもオールガールズをやって欲しいなと思いました。今回、参加したガールズの気持ちの高さを日に日に感じたんですよね! 今までも若い子たちと一緒に開催走ってきたけど、1期、2期、3期の古株と同じ想い、『ガールズケイリンをよくしていこう』というような想いをちゃんと持っているのかなって思っていたんです。でも、知らないのはしょうがないし。でも、今回で気づき始め、初期の人たちがいるからこそ自分たちがあるんだってありがとうございますって。それこそ、地元の尾崎睦ちゃんに『地元でプレッシャーすごい中、1着おめでとう』って声をかけたら、むっちゃんから『いえ、1期生がガールズケイリンを作り上げて、今回が開催されて、1期生のすごさを感じました。1期生の方がプレッシャーの中で戦っていて、私なんか比べ物にならないと思います』って言葉が帰ってきて、びっくりして、本当に皆でこの開催を成功させたいって思ったんです。もう毎日、皆で入場者数と売り上げを気にして、1レースだから、12レースだからじゃなく、1つでも多くいいレースをしようって気持ちが日に日に強くなっていったんですよね。皆の目の輝きが全然違ったので、本当にこの大会を開催してくれたて感謝しています。最終日の練習の後に、後輩たちにサプライズで感謝の言葉を述べてもらってびっくりしました。
私としては、1期生だけでなく、2期、3期、4期、5期、6期、7期、8期、9期、10期がガールズケイリンに入ってくれたおかげで、10年続いてきたんですよね。私たち33名でスタートして、その33名だけでは10年続かなかったので、後輩たちが入ってきてくれて、質の高いレースをしてくれたおかげで今があるので、私は皆のおかげで10年むかえられたと思うので、皆に感謝です。
見ててわかる通り、10年前に比べてタイムも0.5秒から早いと1秒くらい違うので、本当にいいものをお客様に見せられたんじゃないかと思います。
私もこのレースが決まってから、ここに向けてすっごい練習したんですよね。決勝にも乗りたかったのもあるし、最終日も2着で悔しい! ってデビュー当時の負けん気を思い出させてもらったので、本当にここを開催してもらって感謝です。本当に関係者の皆さんに感謝しています。
今までは、若い子たちに言っても、聞いてないなっていう風に感じたんですけど、今回は一致団結というか、期を越えて検車場でも『お疲れさま』とか1着だったら『いいレースだったよ』とか自然な会話が期を関係なく交わして、そして『明日もいいレースをしていこう!』みたいな雰囲気なんですよね。新人の子も苦戦していたのに、初日はダメでも次の日に頑張っていたし、下条(未悠)とよく話したんですけど、下条も初日ダメで『気持ち切らしたら終わるからね』って言ったら、2日目は2着で、最終日はいいレースをして1着を取ったから。若い子たちは脚はあるので、初日にダメで気持ちを切り替えるのは大変なのはわかるけど、2日目、3日目もお客さんは車券を買ってくれるわけなので、そこでも新人の子はしっかりアピールするレースをしないとですからね。それで下条も最終日も頑張って、『またよろしくお願いします!』って言ってくれたんです。そうやって、若い子らを育てていかないといけないなと、この開催でたくさんの若い子らと会ってそう思いました。より女子の団結力が高まりました。欲を言えば、いいレースをしていけば女子の賞金もあがると思うので、あがるように頑張っていこうっていう声があがっていて、すごく有意義な開催でした」

中村由香里さんは「20年目もおりますんで、これからも頑張ります(笑)」とも言ってくれました


■11レース グループB決勝


●優勝の柳原真緒


柳原真緒

「初日、2日目を見て、逃げや早めの捲りの方がいいイメージがあったので動きは早くなるなるだろうなって思って、後ろで構えていました。平塚は直線も短いので外も伸びるイメージなかったので少し不安でしたが、我慢してコーナーを踏めて、最後は伸びました。この好メンバーでも売れていたのでプレッシャーはありました。ファンの方に名前を呼んでもらったおかげで、プレッシャーを力に変えることができました。次のサマーナイトフェスティバルはいい結果を出したことがないので、またいいメンバーになるとは思いますが、まずは決勝に乗れるように頑張りたいと思います。10周年、自分は7期生ですけど、本当に先輩たちはすごいことをしてきてくれたんだなって感謝してます。自分も盛り上げられるように今後も頑張っていきたいと思います」
●2着の梅川風子

梅川風子

「出入りが激しいレースになりましたね。いいとこも出せたと思うけど、練習も偏っているのでどうしても長い距離を踏み切れなかったっていうことと、どっちも出たのかなって思います。玉野に向けて、かたくならずに狙ってというよりも積極的に走ろうと思いました。お客さんもすごく楽しんでもらったと実感していますし、選手もまた1つ成長できた開催だと思うので、またこうやって価値の高まるレースができたらいいなと思います」
●3着の小林優香

小林優香

「梅川さんが来る時にちょっと包まれる展開でバック踏んで、ちょっと転びそうになったりとかして危なかったんで、ちょっとそこで余計な脚を使ってしまい、でも、もう一歩伸びていれば面白かったと思います。調整がなかったわりには成績が残せたと思うし、新車で臨みましたが、次のサマーナイトではしっかり頑張りたいと思います。こういう10周年の大会で続々と11秒台があたり前に出ていて、すごい進化だなって思います。私もまたガールズ選手としても立ち遅れないように、またトップを狙って頑張っていきたいと思います」
●4着の小林莉子

小林莉子

「尾方(真生)さんの後ろって決めていたわけではないですけど、並び的に尾方さんが積極的に行きそうだなって思ったので、尾方さんの「後ろから勝負したいなって思ったんです。スピード勝負になるとナショナルチーム強いし、あれをもうひと踏み自分でできるようにならないとって、自分が弱かっただけです。ちょっと悔しいですね。終わってみて、この大会はありがたかったですね。ガールズのレベルがあがったことも証明できたし、ガールズだけで平日のナイターでどれだけ売れるかをちょっとアピールできたかなと思います。1期生8名参加して、本当に色んな方の後押しがあってここまでこれたなと思うし、色んな選手が入ってくれてレベルがあがっているし、感謝しています。敵でもありますけど、皆で一致団結して盛りあげていきたいなって思います!」



■12レース グループA決勝


同着優勝の児玉碧衣と佐藤水菜


●優勝の児玉碧衣
「(同着は)嬉しいような悔しいような、初めての同着だったのでなんとも言えない感じです。サマーナイトフェスティバルは毎年悔しい思いをしているし、まだ優勝したことがないので、サマーナイトに向けて仕上げて、次は同着ではなく優勝できるように頑張りたいなって思います。今回、連日たくさんの応援ありがとうございました。優勝したけど悔しいような気もするので、もっともっと練習して強くなって、精進していきたいと思いますのでこれからも応援よろしくお願いします!」
●同着優勝の佐藤水菜
「3日間充実した開催でした。インドの疲れがあったので早めに休んでいたけど、2日目の夜は同期と昔話ゆっくり話して、やっぱりガールズって「いいなって思いました。次のサマーナイトでしっかり優勝して、賞金をしっかり積み重ねないとガールズグランプリに出場できないので、1つ1つの開催で頑張っていきたいと思います。同着ですが皆さんの応援で優勝できて、一生懸命に頑張ってきたことが少し報われたかなと思います。これからも応援よろしくお願いします」
●3着の石井寛子

表彰の映像を見上げる石井寛子

「いつもよりは力を出し切れたと思うし、めちゃくちゃ勉強になりました。何よりも奥井さんが強過ぎて、ああゆうレースになって、すごいなって思います。でも、もう1つ強くなって勝つにはって今考えています。今回は色んな人と話して、めちゃくちゃ楽しい3日間でした。でも、気持ち的には表彰式に立ちたかったって気持ちがすごくあります」
●先行した奥井迪
「あぁ、3着に残りたかったです。悔しい!! なんかガチャガチャしてハンドル投げれませんでしたね。でも、碧衣ちゃん相手にバックも取れたし、ゴールまで踏めたし、ちょっと今までと違う感覚を得られました。悔しいけど、気持ち的には前向きになれました。若い子に『感動しました』って言ってもらって、私も励みになりました。そうやって刺激をもらいあって、またレベルアップしていけるだろうし、お互いに切磋琢磨して、また次の10年につながりますね。この記念の開催でガールズの魅力を走りで伝えられて、自分の役目をやることはやったかなと思います」

決勝2つで先行した尾方真生と奥井迪


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