経理配属になった皆さんへ。決算を確定させていく順番

経理の方向けに情報を発信しています。
ちょろ助@経理の人です。

経理に配属になった方が、今後必ず行う業務である「決算」について個人的に大切だと思うこと書こうと思いますー。

他の科目に影響されないところから確定させていく

決算というと、各勘定科目の残高を確定させていく作業です。
ここで大切なのは、確定させていく順番です。ポイントは他の科目に影響されない科目から固めていくことかと思われます。

他の科目に影響されない科目って何だろう・・・?

例えば、「現金」「預金」「借入金」などがわかりやすいかもしれません。
現金であれば残高は、金庫なり何なりに入っている実際の現金有高が残高になります。(現金同等物がどうとか、そういう話でいじめるのは一旦なしにして下さい笑)

預金や借入金であれば、銀行の残高証明が、勘定科目の残高になっていきます。
こういった、「残高簡単に合わせられそう!」のとこから固めていくのが定石になります。

他の科目に影響される科目って何だろう??

イメージがつきやすいのは「棚卸資産」でしょうか・・・?
いわゆる原価計算。
工業簿記を勉強したときに、勘定連絡図なる、ボックスを書かされた記憶を蘇らせて下さい。
仕掛品なり製品にたどり着くまでに、迷子にならなかった人はいないのではないでしょうか?
あーいうめんどくさそうなやつは、実務でも最後の方に確定していきます。
理由は、他の科目が固まっていないと正しく計算できない
=他が間違っていると、やり直しになるからです。

結局、前段階が間違っていると手戻りになってしまう科目が結構あるんです。

新人が任されること

真っ当な会社なら、いきなり原価計算の確定までよろしく!とかにはならないと思います。地味〜な部分から始まっていくと思います。
でも、そんな部分の積み重ねが、めんどくさそうな科目に繋がっていきます。
なかなか、最初はイメージがつかないと思いますが、間違えたら手戻りになる可能性があるんだ、ということは意識しておいた方が、怒られる確率が減りますよー。

もっと具体的に教えてよ!

そんなことを思った方は、自社の決算スケジュールを見てみましょう。
その確定していく順番が答えになっているはず!理由を自分で考えて、見るととっても良いと思います。

レビューにも役立つ

だんだん、経理を行なっていくと編成した決算が正しく行われているか確認する立場になると思います。
グループ会社のフォローなども行うことがあるかもしれません。
グループ会社の決算に対するレビューを行い、メチャクチャになっていないかなどの確認を上司にやってこいと言われることもあるかもしれません。
要は、子会社所属だろうが親会社所属だろうが、レビューする立場になる日がいつか来るのです。

そんなレビュー(要は、決算が真っ当な状態になっているか)を行うときも結局、決算を確定させていくのと同じ順番で行います。少なくても私は。

極端は話、一番最初に法人税の精査をしても、その後の他の科目のレビューで間違えが見つかれば、当然利益が変わり、税計算にも影響します。
そして、レビューのやり直しが当然発生します。これだといつまで経っても終わらないなんてことになってしまうのです。。。

最後に

ということで、決算業務を行うときには、自社の決算スケジュールを確認してはいかがでしょうか。
そして、どうしてスケジュールになっている理由を考えて見ると同期より一歩リードできるかも?

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