八幡総本宮 宇佐神宮
宇佐(うさ)神宮
【所在地】
大分県宇佐市南宇佐
【御祭神】
[一之御殿]
八幡大神(はちまんおおかみ)
*第15代・応神天皇
〔脇侍社:春日神社〕
御祭神
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
[二之御殿]
比売大神(ひめおおかみ)
〔脇侍社:北辰(ほくしん)神社〕
御祭神
造化三神
[三之御殿]
神功皇后(じんぐうこうごう)
〔脇侍社:住吉神社〕
御祭神
表筒男命(うわづつのおのみこと)
中筒男命(なかづつのおのみこと)
底筒男命(そこづつのおのみこと)
【由緒と歴史】
宇佐神宮のある豊前国宇佐の地は、神代の昔より筑紫の菟狭(うさ)の国の中心で、出雲や畿内のように早くから開けた場所だった。
宇佐神宮は、全国の八幡社の総本宮である。
全国の神社の約十一万社のなかで、四万六百社あまりが八幡神〔八幡さま〕。
次に、お稲荷さま、伊勢神宮の分社、天満宮という順になる。
本殿は国宝。
ニ之御殿の前に申殿(もうしでん)があり、八幡造(はちまんづくり)の本殿がある。
八幡造は、2棟の建物を前後に連結させてひとつの社殿としたもの。
【比売大神が降臨した宇佐嶋】
日本書紀〔巻第一・神代上〕の「天照大神と素戔嗚尊の誓約(うけい)」の項目には次のように記されている。
『日の神が生んだ三柱の女神は、葦原中国(あしはらなかつくに)の宇佐嶋(うさしま)に降ろしました』
宇佐嶋は、奥宮の大元山(おもとさん)、または本宮のある亀山ともいわれている。
【菱形池】
菱形池は、八幡神が最初に現れた場所。
菱形池の側には、「御霊水」と呼ばれる3つの霊泉がある。
*社僧が、御霊水の前に3つの井戸を掘り、八幡神の神威による水で社宝の刀を鍛えたといわれている。
*社僧:神仏習合の時代、宇佐宮に奉仕した僧侶。
【菟狭津彦と菟狭津媛】
日本書紀〔巻第三・神代上〕の神武天皇の東征の項目には次のように記されている。
『神武天皇が筑紫の国の菟狭〔宇佐〕にたどり着いた。
その時、菟狭国造の祖先の菟狭津彦(うさつひこ)と菟狭津媛(うさつひめ)が居た。
2人は菟狭の川上に一柱騰宮(あしひとつあがりのみや)を造り、神武天皇にご馳走を振る舞い、おもてなしをした』
【下宮】
[御祭神]
一之御殿:八幡大神
ニ之御殿:比売大神
三之御殿:神功皇后
【南中楼門と善神王神社】
南中楼門(なんちゅうろうもん)は、勅使門を守る神として、高良大明神〔西随神〕と阿蘇大明神〔東随神〕の二神を祀り、善神王(ぜじんのう)神社が祀られている。
【大楠】
上宮にある御神木の大楠。
【頓宮と宇佐祖神社】
頓宮(とんぐう)は、菟狭津彦を祀る、宇佐祖(うさそ)神社が合祀されている。
【手水舎】
【祓戸(はらえど)】
【呉橋】
【摂末社】
[黒男(くろお)神社]
御祭神
武内宿禰(たけのうちのすくね)
[春宮(とうぐう)神社]
御祭神
菟道稚郎子命(うじのわきのいらつこのみこと)
[若宮神社]
御祭神
・大鷦鷯命〔第16代・仁徳天皇〕
・大葉枝皇子(おおばえのみこ)
・小葉枝皇子(こばえのみこ)
・隼総別皇子(はやぶさわけのみこ)
・雌鳥皇女(めどりのひめみこ)
[八子(やこ)神社]
御祭神
応神天皇の八王子神
御神木の楠木に鎮座。
[亀山神社]
御祭神
大山積命(おおやまづみのみこと)
[水分(みくまり)神社]
御祭神
水分五神
御霊水前にある菱形池の小島に鎮座。
[八坂神社]
御祭神
須佐之男命(すさのおのみこと)
天照大神を祀る養蚕神社が合祀されている。
【弥勒寺跡】
737年、弥勒禅院を境内の西に移し、弥勒寺を建立。
弥勒寺の初代の別当〔長官〕は法蓮。
弥勒寺の側にはいくつかの神社がひっそりとたたずむ。
【上宮の入り口で見守る蛙】
【おわりに】
宇佐神宮は敷地面積が物凄く広い。
宇佐神宮はお気に入りの神社で、特に菱形池が好きだ。
宇佐神宮の他にも、宇佐市は見所がたくさんある。
非常に興味深かったのが鬼のミイラ。
宇佐市大字四日市の十宝山大乗院に鬼のミイラは祀られている。
撮影禁止のため写真は撮れなかったが、ツノが生えた少し首の長い鬼だった。
鬼なのか?ツノあるし鬼だよね?とても気になって、暫く鬼のミイラを眺めた。
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宇佐神宮の由緒と歴史、八幡大神、比売大神、神功皇后、菱形池、大神比義、信仰形態と秦王国などについて書いています。
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