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【書評に出た本】2021年9月

9月に書評掲載された本・受賞した本を紹介します。

■柯 隆 著『「ネオ・チャイナリスク」研究——ヘゲモニーなき世界の支配構造』

中国のプレゼンスに対する危機意識(チャイナリスク)は「外国企業が中国国内で活動する際の不確実性と落とし穴」という従来の定義から「国際社会でのなりふり構わぬ挙動に世界はどう対峙するか」へとフェーズが大きく変わった。
新旧体制が複雑に混在しつつも覇権奪取へと邁進する強国の実態を中国人エコノミストが切れ味よく解説する本格的現代中国論。

▶『週刊エコノミスト』2021年9月14日号(p.56~p.57)「Book Review」 に書評が掲載されました。評者は近藤伸二氏(追手門学院大学教授)です。
▶『読売新聞』2021年9月3日国際経済面(7面)で、本書が紹介されました。紹介者は竹森俊平氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長、経済産業研究所上席研究員)です。本文はこちら(※読者会員限定記事です)

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■小倉 義明 著『地域金融の経済学——人口減少下の地方活性化と銀行業の役割』

「消滅論」さえ囁かれ、苦境が取り沙汰される地銀・信金信組など地域金融機関は、半面、人々の生活の基盤となる地域経済を守り維持する支柱でもある。収益力の低下や熾烈な融資競争、激甚化する自然災害と疫病など困難な環境を克服し、リスクをとりながらも地域社会とともにいかに生き延びてゆくかを、経済学的手法を用いて丁寧に解説した注目の一書!

▶『週刊エコノミスト』2021年9月28日号(p.58~p.59)「Book Review」 に書評が掲載されました。評者は土居丈朗氏(慶応義塾大学教授)です。

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■小林 良樹 著『なぜ、インテリジェンスは必要なのか』

安全保障政策を判断するうえでは、我々にも必須となる「インテリジェンス」。
インテリジェンスとはそもそも何なのか? 
多くの方々に向けて、国家のインテリジェンス機能に関する理解を少しでも深めてもらうことを目的として執筆された教養書!

▶『日本経済新聞』 2021年9月11日(29面)「読書面」に、短評が掲載されました。本文はこちら(※有料会員限定記事です)

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■廣瀬 陽子 著『旧ソ連地域と紛争——石油・民族・テロをめぐる地政学』(※品切れ・重版未定の書籍です)

ソ連解体により独立を果たした旧ソ連構成一五共和国、とりわけコーカサス諸国は数多の民族紛争を抱え、またカスピ海の天然資源や地政学的位置の重要性ゆえに、ロシアおよび欧米諸国がその影響力を保持しようと当地の紛争、政治・経済に深く関与するため、その混乱の度合いは厳しいものとなっている。本書では、旧ソ連地域の国際関係・内政問題の文脈を押えつつ、特にコーカサス/アゼルバイジャンの事例に沿って、「紛争予防」や「人間の安全保障」といった平和構築への取り組みを検証する。

▶『読売新聞』2021年9月19日(11面・文化面)「本よみうり堂・始まりの1冊」で、著者ならびに本書が紹介されました。本文はこちら(※読者会員限定記事です)

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■澤井 真 著『イスラームのアダム――人間をめぐるイスラーム神秘主義の源流』

最初に創造された人、アダムをめぐるイスラームの〈人間探究〉の系譜を辿る。

ユダヤ・キリスト教にも共通し、イスラームでは神に創造された「最初の人間」であるだけでなく、「最初の預言者」として重要な存在である「アダム」。イスラーム神秘主義者、スーフィーたちは、アダムを人間存在の原型・理想として把捉し、「人間とは何か?」という実存的な問いを解明しようとした。これまで顧みられなかったイスラームの「アダム」に「人間学」の視点から迫る、画期的な研究。

▶2021年度日本宗教学会賞を受賞しました。詳細はこちら

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#読書 #書評 #慶應義塾大学出版会 #新聞書評 #書評紙

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