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オンライン講演会を振り返ります

前回ご案内したオンライン講演会「自粛とエンターテインメント、ユーモア、レジリエンス――「水曜どうでしょう」の藤村ディレクターと新しい日常を考える――」を7月10日に開催しました。お申込みくださった一般参加者の皆さんと学生さん(司会の広田すみれ先生のゼミ生など)などを含め、計129人の方にご参加いただきました。心より御礼申し上げます。


というわけで、今回は弊社としては初の試みとなったオンライン講演会の模様を振り返り、「こんな工夫をしてみました」といった試行錯誤をお伝えしていきたいと思います。


スクショ


▲講演会中の1ショット(左上・広田すみれ先生(司会)、右上・藤村忠寿氏、下・杉江松恋氏)


画面の向こうでは……

講演者のお三方が話している背景、何やら本や書が見えますが、実はこちら、

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弊社の応接室です。今回、この部屋にPCやカメラ、マイクなど配信機材をセッティングして最終的にはこのような形で、本番となりました。

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広田先生にも事前にご協力いただき、参加者の方には見やすく、聴きやすく、講演者にとって話しやすく、そしてソーシャルディスタンスを確保した配置を心掛けました。

やはり、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている現在、イベントを行うには十分な対策を取っていかなければなりません。いすや机など消毒作業を行い、講演会中も部屋のドアを開け、サーキュレーターと扇風機で換気を行うといった感染防止対策を講じました。写真では見えにくいですが、講演者の間にはアクリル板を置く飛沫対策もしています。

これでセッティングは完了なのですが、もう一つ、オンライン講演会らしい工夫として、背景の装飾をしてみました。広田先生の後ろにいるのは、アマビエ、ならぬフジビエです。

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広田先生の著書『5人目の旅人たち』の表紙を手がけてくださったゴトータケヲさんのイラストです。参加者の方には見えませんが、見た目に少しさみしいアクリル板も装飾してみました。

また、藤村氏の背景の本棚も実はよく見ると講師の皆さんのご著書が並んでいます。

藤村さん

 

いざ、講演会開始

今回の講演会ではライブ配信サービス「Zoomウェビナー」を使用しました。最初は最大100名が参加できるプランで運営を考えていましたが、おかげさまで100名を超えたので、最大500名プランに急遽乗り換え、本番に臨みました。

この講演会では、自粛生活によってどこか不安で追いつめられた気持ちでいる人に、少し楽な気分になってもらえたら、というテーマで、お三方それぞれの角度からお話しいただきました。「いまやコロナを恐れているのではなく同調すべきだという社会の目を恐れるようになっているのではないか」といった藤村氏の指摘や、杉江氏による、落語と「水曜どうでしょう」は笑いや日常性に共通するものがあるという指摘など、興味深いトークが緩やかに展開され、2時間があっという間に過ぎました。

▲広田先生が更新。講師の皆さん、ご講演いただきありがとうございました。


さて、弊社初の試みとなったオンライン講演会ですが、リアルでのイベントを開催しづらい現在の世間の状況を考えると、今後このような形のイベントは当たり前になるのかもしれません。今回得たノウハウや反省を次回に活かし、より皆様にお楽しみいただけるよう工夫していきたいと思います。


本イベント司会の広田すみれ氏の著書『5人目の旅人たち ―水曜どうでしょうと藩士コミュニティの研究―』(第35回テレコム社会科学賞奨励賞受賞)もぜひご覧ください。
「水曜どうでしょう」のレジリエンス効果、声の重要性について等、講演会の内容と重複する箇所も多々ございます!

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書誌情報・購入はこちら

こちらより『5人目の旅人たち』の「長い長いまえがき」立ち読みできます。


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