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『英語で仕事をしたい人の必修14講』著者インタビュー:第3回 本書の効果的な読み方・使い方

新刊『英語で仕事をしたい人の必修14講』は、“使える”英語を身につけるためのノウハウが満載の本です。今回、著者の松崎久純先生に、本書執筆の経緯、内容、効果的な使い方などについてお話をうかがいました(全3回)。第3回は「本書の効果的な読み方・使い方」についてです。[編集部]


――本書は、理論よりも実例が中心という印象を受けました。

はい。むしろ、実例しか出てこないですね(笑)。
もちろん14講のそれぞれで、原則を示して、ポイントは明確にしていますが、小難しいセオリーのようなものは出てきません。
著者として強調したいのは、本書には「本当のこと」「本当の話」だけを書いたことです。
魔法のようにすばやく英語が身についてしまうとか、そういった手合いのことは述べていません。私は、学生や社会人が英語を身につけることくらい、やり方さえ間違わなければ難しいことではないと思っています。しかしながら、それなりに困った体験もしないと身につかないのが外国語だとも知っていますから。

――14講を最初から通して読まないとダメでしょうか。

著者としては、「全部聞いてもらうなら、この順序がわかりやすい」と考えて書いていますが、読者のみなさんには関心のあるところから読んでいただければ結構です。面白そうだな、と思われるところからで大丈夫です。

――14講以外に、コラムもたくさん入っていますね。

各講のおわりに1篇ずつあります。コラムでは、覚えておくと便利な英会話フレーズをいろいろと紹介しています。短くて簡単なフレーズだけを取り上げているのも特徴です。

――本書は、大学の授業でそのまま使えそうですね。

私が1学期分の講義をするなら、この14講をそのまま行うつもりです。
各講(各章)のおわりには、大まかにポイントをまとめてありますし、それぞれの講(章)でカバーしたテーマについて、演習問題を2問ずつ用意してあります。演習問題は一人で考えてもよいですし、大学の授業で使うなら、ぜひグループワークで取り組んでいただきたいです。
これまで大学院では14年間、企業の研修ではもっと長い間ですが、こうした演習を実施してきて、多くの人が有益と感じる演習問題がどういうものかは、よく知っているつもりです。そうした演習問題を厳選して紹介していますから、きっと役立てていただけると思います。

――どれも興味深い練習問題ばかりで、授業でも議論が盛り上がりそうです。

第3講に書いていますが、私自身が、米国に行く前は、さっぱり英会話もできず、バイト先のホテルに英語で電話がかかってくると、慌てて他の人に代わってもらっていました。そうした段階から学んできましたから、英会話に自信を持っていない人たちの気持ちもわかります。それゆえに、共感を得られる内容にも仕上がっていると思います。

――最後に、本書を手に取る人たちにメッセージをお願いします。

私は普段、20代の学生から、50代で海外法人の責任者として赴任する人たちまで、さまざまな年齢や立場の人たちと英語学習について話をします。
多くの人たちと接してわかるのは、英語が上達する人というのは、やはり英語で仕事や生活をすることを楽しめる人だ、ということです。本書から、「英語を学ぶというライフスタイル」の楽しさも感じ取っていただければ嬉しいですね。
本書は具体的な英語習得ノウハウをいろいろと紹介していますから、できそうなものから少しずつ取り組んでいただければと思います。

【著者略歴】
松崎 久純(まつざき ひさずみ)
企業の海外赴任者や海外拠点の現地社員を対象に、組織マネジメント、生産現場指導のできるグローバル人材育成を行う専門家。サイドマン経営・代表。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科非常勤講師。
1967年生まれ。米国南カリフォルニア大学卒業、名古屋大学大学院経済学研究科修士課程修了。大学卒業後、現地企業に就業し、帰国後は文具メーカーの海外事業部で欧州・アジアを担当。コンサルティング会社に10年間勤務した後、独立し、現在に至る。
海外事業、人材育成の経験を生かして多くの英語教育本を出版。『〔改訂新版〕英語で学ぶトヨタ生産方式―エッセンスとフレーズのすべて』(研究社、2005年初版、2017年改訂新版)、『ものづくりの英語表現 増補改訂版(CD付)』(三修社、2007年初版、2011年増補版、2015年増補改訂版)、『英文ビジネスレター&Eメールの正しい書き方』(研究社、2004年初版)ほか多数。

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