2024年7月に売れた本ベスト10!
2024年7月に売れた本をご紹介します。
(2024年6月26日~7月25日までの売上データをもとにしています。)
第10位
■パトリシア・B・マコーネル[著]/村井理子[訳]『犬と会話する方法——動物行動学が教える人と犬の幸せ』
翻訳家・村井理子氏絶賛!
カリスマ・ドッグトレーナーが伝授する最高のコミュニケーション術。大の愛犬家である村井理子氏による優れた翻訳で、全ての犬好き、動物好きに贈る。
「著者は、愛する動物との別れにもページを割いている。その記述を読んだとき、私は自分の犬に対する愛をこれからも大いに語ろうと心に決めた。なぜなら、彼らとの別れ以上に悲しい出来事は、そうそうこの世には存在しないからだ。だからこそ、その日に備えて、今を生きる動物に対する愛を私たちは大きな声で語るべきなのだ。」(訳者あとがき)
↓一部試し読みはこちらから
第9位
■稲葉なおと[著]『絹の襷——富岡製糸場に受け継がれた情熱』
一五○年間紡ぎ続けた“志”
明治の工場建築は、いくたびかの消滅の試練を乗り越え、なぜ世界遺産登録に至ることができたのか。その核心に迫る、渾身のノンフィクション!
建築が永遠に残り続けるためには——
● 明治の富国強兵・殖産興業政策の先陣を切って、1872年の操業から2014年の世界遺産登録、そして今日まで150年あまりの間、誰がどのようにして富岡製糸場存続の襷をつなぎ、いくたびかの取り壊し案を退けながらこの産業・文化遺産を守ってきたのか。そして、いかにして世界遺産登録の座を勝ち得たのか?
● 著者が取材を重ねるにつれ、歴史に埋もれながら、“郷土の誇り” の存続に尽力してきた人々の熱意の連環が徐々に明らかになる。そして薄絹のように透明な“ミッシング・リンク” が少しずつ、しかし確実に“現実”という色を伴ってつながっていく過程が焙り出されてゆく。
● 世界遺産登録から10周年を迎えるいま、富岡製糸場の「語られざる秘話」の核心に迫る渾身のノンフィクション。
● 詳細な年表を巻末に掲載。
↓一部試し読みはこちらから
第8位
■細谷雄一・板橋拓己[編著]『民主主義は甦るのか?——歴史から考えるポピュリズム』
歴史は繰り返すのか——。
ポピュリズムは民主主義をどのように崩壊させていくのか。また衰退した民主主義はどうすれば再生できるのか。現代の難問を解く上で、歴史からのヒントを与える注目作。
↓一部試し読みはこちらから
第7位
■クラウディア・ゴールディン[著]/鹿田昌美[訳]『なぜ男女の賃金に格差があるのか——女性の生き方の経済学』
昨年、著者のクラウディア・ゴールディン氏がノーベル経済学賞を受賞したことで話題になったこちらの本、引き続き売れています!
「男女平等」の先進国アメリカでも、男女の間に残る格差。これは決して人ごとではない——。
女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。ウーマンブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。アメリカのみならず世界の先進国の男女の「働き方」を見直すきっかけとなる。
↓一部試し読みはこちらから
第6位
■青木淳一・一ノ瀬大輔 ・小林宏充[編著]『環境学入門——法学・経済学・自然科学から学ぶ』
循環型社会、生物多様性、気候変動と地球温暖化。
3つのテーマ、文理の双方から考える環境問題!
本書は、20世紀終盤から問題がより顕著にあらわれはじめて、現在も継続している環境問題である、「循環型社会」、「生物多様性」、「気候変動と温暖化対策」をテーマとして、それぞれを法学、経済学、自然科学の観点から解説。
第5位
■佐藤望[編著]/湯川武・横山千晶・近藤明彦[著]『アカデミック・スキルズ(第3版)——大学生のための知的技法入門』
累計12万部を超える大学生向け学習指南書のベスト&ロングセラーを8年ぶりに改版。
ノートの取り方や情報の整理法など、大学生の学習の基本を押さえた構成はそのままに、第3版では最新の情報環境との付き合い方や活用法に関する内容を追加。文献表記の書式についても一新するとともに、既刊「アカデミック・スキルズ」シリーズのどの部分を参照したらよいかについても追記。
↓一部試し読みはこちらから
第4位
■井伊雅子[著]『地域医療の経済学——医療の質・費用・ヘルスリテラシーの効果』
地域住民の安心感をどう高めるか
世界の最先端を走っているようで実は不備が目立つ日本の医療体制。人々が安心して暮らしていくためにはどのような情報やサービスが必要かを、地域医療の視点から丁寧に解説。診療や医師の「質」の問題、統計・エビデンスの扱いの問題、医療情報の開示、国民の健康に対する理解度など、国際比較を交え斬新な切り口から検討する、新しい医療経済論。
第3位
■河野龍太郎[著]『グローバルインフレーションの深層』
「大いなる過熱」の後に何が起きるか――。
コロナ禍を機に急激なインフレが世界を襲った。第一の原因は、先進各国の大規模な財政政策だ。第二の原因は、インフレを一時的と誤認し、サプライチェーンの寸断など供給ショックに怯えた中央銀行が利上げに出遅れたことだ。今や米国の高金利が誘発する超円安は、供給能力の低くなった日本のインフレを助長し、同時に財政インフレリスクも忍び寄る。局面打開に何が必要か。著名エコノミストが理論・歴史・政治・国際的視点から金融経済の行方を読み解く得心の一書!
↓一部試し読みはこちらから
第2位
■ギャレット・ジョーンズ[著]/飯嶋貴子[訳]『移民は世界をどう変えてきたか——文化移植の経済学』
・移民と、移民がもたらす文化が与える影響は何か、経済にとってプラスとなるかを検証。
・移民文化の多様性、習慣、政治文化などがもたらす変化とは?
・世界史的なスケールの視野で計量分析された諸研究を整理、紹介する。
移民への姿勢で大きく二分された世界において、シリア難民をめぐる議論やトランプ政権下の「国境の壁」問題など、緊張感が一層高まっている。本書では、近年著しく発展している計量分析手法を用いて、移民や彼らの文化がもたらす効果・影響を重層的に整理、分析。マクロ経済学・経済史的な視点から、壮大なタイムスケールで移民が移住先の社会・経済に与えてきた影響を考察する。
↓一部試し読みはこちらから
第1位
■田中泉吏・鈴木大地 ・太田紘史[著]『意識と目的の科学哲学』(慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita)
5月刊行の本ですが、好評につき早くも3刷です!
進化論的アプローチで「意識の難問」に挑む
——科学哲学、生物学、心の哲学の学際領域への招待
私たちの主観的経験に結びつけられる意識。この意識は脳・神経系という物理的な存在から発生するにもかかわらず、科学的な解明が難しいとされる。本書は「意識の難問」に対して進化論的アプローチから挑み、意識科学の方法論の再構築を目指す。
7月のベスト10は以上の結果となりました☆彡
#慶應義塾大学出版会 #keioup #読書 #ベスト10
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?