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【書評に出た本】2021年8月

8月に書評掲載された本を紹介します。

■柯 隆 著『「ネオ・チャイナリスク」研究——ヘゲモニーなき世界の支配構造』

中国のプレゼンスに対する危機意識(チャイナリスク)は「外国企業が中国国内で活動する際の不確実性と落とし穴」という従来の定義から「国際社会でのなりふり構わぬ挙動に世界はどう対峙するか」へとフェーズが大きく変わった。
新旧体制が複雑に混在しつつも覇権奪取へと邁進する強国の実態を中国人エコノミストが切れ味よく解説する本格的現代中国論。

▶『文藝春秋』2021年9月号(p.524)「今月買った本」で、本書が紹介されました。紹介者は手嶋龍一氏(外交ジャーナリスト・作家)です。
▶『読売新聞』2021年8月1日(24面・文化面)「本よみうり堂」に書評が掲載されました。評者は国分良成氏(国際政治学者・前防衛大学校長)です。本文はこちら(※読者会員限定記事です)

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■小島 和貴 著『長与専斎と内務省の衛生行政』

▼近代日本の衛生行政の基礎はいかに築かれたのか?
▼西洋の「衛生」の概念をモデルにした長与専斎の構想が、衛生行政に与えた影響を検証。
▼感染症に関する衛生行政に注目が集まる今、見直されるべき業績。

明治期日本の衛生行政黎明期における、初代内務省衛生局長・長与専斎の構想と行動を検証。
医学を法律・政策をもって政府が積極的に運用する「政務的運用」と、その効果を上げるための「官民協調」の二つの方針を第一次資料から明らかにする意欲作。

▶『朝日新聞』2021年8月7日(14面・読書面)「書評欄」に、書評が掲載されました。評者保阪正康氏(ノンフィクション作家)です。本文はこちら(※会員限定記事です)

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■定森 亮 著『共和主義者モンテスキュー――古代ローマをめぐるマキァヴェッリとの交錯』

▼自由の擁護、専制への対抗
古代ローマ史解釈をめぐるマキァヴェッリとの内的対話から、市民とは誰か、自由とは何か、変わりゆく時代のなかで、ありうべき共和政とはいかなるものかを問い続けた共和主義者モンテスキューの思想の核心に迫る。

▶『図書新聞』第3507号(2021年8月7日)に掲載されました(5面)。評者は安武真隆氏(関西大学政策創造学部教授)です。

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■小倉 義明 著『地域金融の経済学——人口減少下の地方活性化と銀行業の役割』

「消滅論」さえ囁かれ、苦境が取り沙汰される地銀・信金信組など地域金融機関は、半面、人々の生活の基盤となる地域経済を守り維持する支柱でもある。収益力の低下や熾烈な融資競争、激甚化する自然災害と疫病など困難な環境を克服し、リスクをとりながらも地域社会とともにいかに生き延びてゆくかを、経済学的手法を用いて丁寧に解説した注目の一書!

▶2021年8月14日放送 BS12 トゥエルビ 「マーケット・アナライズ plus+」夏特別企画!ブックレビューで、本書が紹介されました。youtubeにてご視聴できます。こちらからご覧下さい(4分35から9分35まで矢嶋康次先生の解説の中です。)

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■高橋 伸夫 著『中国共産党の歴史』

日中戦争、大躍進、文化大革命、天安門事件など、幾多の困難にもかかわらず成長し続け、国際的影響力を強める中国とその政権を握る中国共産党。  
壮大な理想とリアリズムの間で揺れ動いた毛沢東、鄧小平、習近平らの思想と行動、そして彼らが引き起こした歴史的事件を通じてその実像を解き明かす。

▶『読売新聞』2021年8月22日(10面・文化面)「本よみうり堂」に書評が掲載されました。評者は国分良成氏(国際政治学者、前防衛大学校長)です。本文はこちら(※読者会員限定記事です)

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■川上 淳之 著『「副業」の研究——多様性がもたらす影響と可能性』

単なる「サイドビジネス」的位置づけではなく、ワーキングプアの副業という課題、本業へのスキルアップ効果、非金銭的動機による副業の性格、幸福度や健康との関係まで、経済学的視点から多面的にアプローチした「新しい働き方」理解のための本格的な決定版!

▶『経済セミナー』2021年8・9月号(No.724)(p.124)に書評が掲載されました。評者は黒田祥子氏(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)です。本文はこちらからご覧いただけます。

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「副業」の研究 noteバナー

#読書 #書評 #慶應義塾大学出版会 #新聞書評 #書評紙

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