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世界を読み解く一冊の本

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「世界を読み解く一冊の本」シリーズの試し読みやスペシャルコンテンツを読むことができます。
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#オーウェル

【編集者が語るこの叢書・このシリーズ】世界を読み解く一冊の本

「書物は一つの宇宙である。世界は一冊の書物である」をキーワードに、『大槻文彦『言海』』から刊行が開始された<世界を読み解く一冊の本>シリーズ。 完結を記念し、本シリーズを手掛けた編集者の一人が「人文会ニュース 141号」に文章を寄せました。 シリーズ立ち上げに際して意識したコンセプトや制作過程を紹介しています。 全文を公開しますので、ぜひご一読ください。 *** 編集者が語るこの叢書・このシリーズ24 世界を読み解く一冊の本     上村和馬(慶應義塾大学出版会)

【オンラインイベント】『オーウェル『一九八四年』——ディストピアを生き抜くために』

ディストピア小説の最高峰として名高い『一九八四年』の執筆された時代背景や執筆の過程を丁寧に解説したうえで、作中に描かれた絶望的な近未来世界の中に作者オーウェルがどのような思いを仮託し、希望のヴィジョンを残したのかを読み解く『オーウェル『一九八四年』――ディストピアを生き抜くために』。 (↓試し読みはこちらから) このたび、紀伊國屋書店新宿本店にて刊行記念オンライントークイベント(Zoom配信)の開催が決定しました! 『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社)ほかの著作で知

【祝・完結記念】名著を読むための入門書シリーズ<世界を読み解く一冊の本>

「書物は一つの宇宙である。世界は一冊の書物である」をキーワードに、『大槻文彦『言海』』から刊行が開始された<世界を読み解く一冊の本>シリーズ。2022年4月、全10巻にて完結を迎えました。 本シリーズでは、『クルアーン』や『旧約聖書』、『百科全書』や『西遊記』、『チョーサー『カンタベリー物語』』や『ボルヘス『伝奇集』』、そして『エーコ『薔薇の名前』』といった古今東西の古典・新古典を、書物史、文学研究、思想史、文化史などの第一人者が、縦横無尽に読み解きます。 書物の魅力を多

【試し読み】オーウェル『一九八四年』 ディストピアを生き抜くために

 ディストピアSF小説としてだけでなく、「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」や「史上最高の文学100」といった企画でも名前の挙がる、ジョージ・オーウェルの代表作『一九八四年』。1949年に刊行されて以降、その舞台設定となった1984年をはるかに超えた現在に至るまで、なぜこの小説は世界各国で読み継がれ、さまざまな創作物あるいはジャーナリズムに影響を与え続けているのでしょうか?  本書『オーウェル『一九八四年』――ディストピアを生き抜くために』では、本邦におけるオーウェ