【試し読み】万華鏡のように多くの解釈を引き出す聖典の世界。『クルアーン』
イスラームの聖典クルアーン。ニュースなどで、この本を粗末に扱ったことで国際問題になった、ということを聞いたことがある方もいるかもしれません。
あるいは、クルアーンを手にテロや暴力を肯定する過激派の姿を見て、「恐ろしい本だ……」と感じた方も少なくないかと思います。
本書『クルアーン—―神の言葉を誰が聞くのか』では、クルアーンをなるべく色々な立場から分析し、一面的では捉えられない――しかしすさまじい力をもった――その秘密に迫ります。
たとえば、先ほど紹介した過激派の例は、