固定概念をぶち壊せ


こんにちは。副務補佐3年の岩浅です。なぜ全カレ標準切り前最後の幹部ブログを私が担当することになったのか、全くわかりませんが、さっそくブログを書いていこうと思います。


今日の本題はブログの題名にもあるとおり「固定概念をぶち壊せ」という話です。ですがその前に、どうしてもお話ししておきたいことがあるので少し話します。

知っている人もいるかもしれませんが、私は関カレのアップ中に怪我をして3ヶ月近く走ることができませんでした。練習に行ってもトレ室でひたすら補強をすることしかできませんでした。正直本当に練習をやりたくない日も多くありました。でもなんとか耐えることができたのは、間違いなく競走部のみなさんのおかげです。この怪我期間中に私が競走部の人たちに対してとっても刺激をもらっていました実は。(多分ここから先はかなりキモい文章になることが予想されるので、ぜひ読み飛ばしてください。)


例えば朝早くからトレ室で練習をしている人。怪我で走れない中トレ室で自分の課題と真剣に向き合って練習をしている人。午後もトレ室で補強に打ち込んでいる人。

うだるような暑い日や土砂降りの雨の中仲間と必死になりながら練習に取り組んでいた短距離ブロックの人。朝早くやオフ日での自主的な練習や強化期間を設けてひたむきに練習に打ち込んでいる中距離ブロック。きっと今菅平で合宿に打ち込んでいるであろう長距離ブロック。獣のような声を上げながら、全身が筋肉痛で悲鳴を上げながら強化期間中のウエイトに取り組んでいた投擲ブロック。各々の課題と向き合いながら真剣に練習をしている跳躍ブロック。そして暑い日も雨の日もタイム計測やビデオ撮影をしてくれるマネージャーさん。選手の怪我に一緒に向き合ってくれるトレーナーさん。


多分これってとても当たり前のことで、普段こういうことをしていても褒められることってないと思います。自分の目標実現のため、自己実現のためにやっていることだから。
でもその当たり前が、目標に向かって真剣に取り組む姿が、折れかけの私の心をなんとか繋ぎ止めて、練習頑張ろうって思わせてくれました。本当に。そういう意味で皆さんは競走部員としての役割を果たしているのではないかなと思います役職について仕事をするとか結果を残すということだけでなく、自分が目標に向かって取り組む姿が実はすごく当たり前だけど周りの人の力になっているんだよっていることを伝えたくてお話ししました。(もちろんそれだけじゃだめだっていう意見があるのはわかっていますが。)



さて、前置きが長くなりましたが本題に移りたいと思います。(だいぶきもかったですよね、すみません)

今日は「固定概念をぶち壊せ」ということについてお話しすると言いました。まあ文字通りのことなんですが、それを実際に体現した人がいるのでその人についてお話しします。
その人は寺田明日香さんです。私が寺田さんについて書くなんて大変おこがましいのは分かっていますが、私が寺田さんから感じたこと、学んだことをお話しします。

寺田さんが陸上に復帰して最初のシーズンの時、私は大学一年生でした。
寺田さんが復帰後初ハードルレースは私の地元山梨の試合でした。その試合に私も含めた女子短距離の何人かで参加しました。その時寺田さんは約6年のブランクがあったにもかかわらず、復帰初戦でいきなり日本選手権の参加標準を突破しました。この時、才能って本当にあるんだなあと感じました。

しかし、寺田さんが陸上に復帰してから目標に掲げていた「オリンピックで決勝進出」という目標にはまだ開きがあります。その時出された記録が13秒4くらいだったので、もう2段階、3段階くらいのレベルアップが必要だったと思います。(本当におこがましくてすみません)

皆さんご存知の通り寺田さんにはお子さんがいます。今の日本の陸上界には出産後、再び陸上に復帰した選手は多くありません。出産してから競技復帰は難しい。ブランクがあるから以前よりも速く走れない。そういう固定概念に縛られることなく、自分の目標を変えること無く、2段階、3段階とレベルアップし、確実に目標へと近づいて行きました。固定概念をぶち壊す先駆者となりました。
その後の寺田さんのご活躍は皆さんご存知の通りです。

周りの人が無理だと思うこと、普通だったら不可能だと決めつけられること。そういう固定概念に挑戦していくのにはとても勇気が必要です。だって失敗するかもしれないから。周りから無理だと笑われるかもしれないから。

でもそれが挑戦をやめる理由になりますか?そんな固定概念をぶち壊しませんか?

皆さんは固定概念に縛られていないでしょうか?
前の試合で結果が出なかったから次もきっと良くないだろう、とか。関カレで結果が出せなかった選手が全カレで勝てるわけない、とか。今シーズンなかなか調子が上がらず記録を出すのは難しいかもしれない、とか。怪我で走れてなかったから前よりも速く走れないかもしれない、とか。これまで大した結果を残したことがないから大学でも結果を出せない、とか。

そんな固定概念をぶち壊してほしいです。
前の試合の結果が悪くても、次は超大幅自己ベストが出るかもしれません。
関カレで結果が出なかったとしても、全カレでは勝負ができるかもしれません。
怪我で走れていなくても、補強を続けていたら復帰後誰よりも足が速くなっていることもあるかもしれません。

あるかもしれません、というかあります。できます。


今週末が勝負の人も、全カレが勝負の人も、それ以外が勝負の人も、全員でそんな固定概念をぶち壊しにいきましょう。やってやりましょう。


以上です。長々と失礼いたしました。次回は全カレ直前期、9月3日に淳さんが担当します。


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