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Fantasy 廣田俊明(経4・慶應)

こんにちは!
桃鉄仲間である田村からご紹介に預かりました廣田俊明です。田村のブログを読んだ方はわかるかと思いますが、決して私が桃鉄ワールドを買わせたわけではありません。私の猛烈なアプローチの結果、彼が自らの意思で購入したのです。田村と学生のうちに桃鉄100年やりたいと思います。

こんな話はさておき、、寒い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は今月頭に開催された沖縄オールスターに参加したため、みんなに遅れてようやくユニフォームを脱ぎました。後輩たちが他大学の選手と「来年全国でまた会おう」と約束している中、来年がない私はどこか寂しい気持ちを持ったまま帰京し、今この文章を書いております。

 さて、今回は引退ブログということで、私の大学生活の4年間を振り返りたいと思います。拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 3年前の新入生ブログにも記載したように、私は高校最後の夏に全国大会に出場できなかった悔しさを晴らすために体育会軟式野球部に入部しました。しかし、小学生の時に野球を始めてから常に高校野球こそ至高と考えていた私は、正直、大学野球に対して熱く燃えるものはあまりなく、全国に行けたらいいなくらいの甘い考えを持って野球をしていました。
 1年生の秋にリーグ戦優勝を成し遂げましたが、私はベンチやスタンドから試合を見ていただけで、嬉しいという感情よりも先輩たちの偉大さを感じただけでした。代替わりしても、とりあえずグラウンドに行って目の前の練習をこなすだけ。全国に行きたいと言っていたのに練習を疎かにしていたのが事実です。発言と行動が伴っていませんでした(2個上の代の先輩方申し訳ありません、、、)。1年生の冬、部に迷惑をかけるのにこのまま野球を続けていいのだろうかと考えるようになりました。
 というのも当時、私は資格の勉強と部活動を両立していました。8時から練習して、午後には日吉に向かい自習、18時から3時間の授業、家に帰宅するのは22時過ぎ。床につくのは日付が変わったころになるのが当たり前。翌日練習がある日は6時には起床。そんな日々を過ごしていたらさすがに自分の体力の限界が近づいていました。優勝しても高揚しない感情。冬の期間ということもあり目標を見失い刺激のない日々の練習。練習参加日も週2〜3日で最低日数。高校の時は毎日0時を回っても自宅の前で素振りをしていましたが、大学に入り素振りは一切しなかったりと、明らかに野球に対する気持ちは冷めていました。考えに考えた末、勉強を優先することに決めました。私の選択を尊重してくださった平野さん、田中さん、三鍋さんありがとうございます。

 私が休部をした直後の大会で弊部は全国3位の成績を収めました。勉強しながら一球速報で結果を追っていましたが、中等部野球部同期の小林がサヨナラ打を打ったり、塾高軟式野球部同期の小川が当たり前のように活躍していたり、1年生の時から試合経験のある金光が好投していたりと、まだ2年生ながら同期の活躍に嬉しさや誇らしさを抱くとともに、羨ましさを感じました。野球のことを考えてしまう時間が増え、勉強に集中できない時期もありました。俗にいう離れてから気づく元の場所の大切さというものでしょうか。全国に行きたいという心の奥底に眠っていた熱い気持ちが蘇りました。“ゴミ箱に投げ捨てた夢をもう一度拾い上げた“瞬間です。
私は休部を決めた時、全国に行けるチャンスは4年生の春秋の2回しかないことも覚悟してその選択をしました。勉強中も早く復帰したいという思いから息抜きでバッティングセンターに行き、動画をスナチャでみんなに送っていたこともありました。その時に、金光が「絶対戻ってきてね。待ってるよ」という返信をくれたこともあり、絶対に部活に戻ってみんなに恩返しをするんだという強い意志を持ったことを覚えています。(金光はどこまでイケメンな男なんだ??)

 2年間の努力が実り、資格試験に合格した私は、1年半以上の休部を経て3年生の9月に無事復帰をしました。誰もがそもそも復帰することすら難しいと考えていたと思います。残り1年でどれだけやりきれるか。ここから“各駅停車をジェットコースターにトランスフォームして不可能のない旅へ”の挑戦が始まりました。野球に対して真摯に向き合おうと。
 しかし、復帰をしてからは、体力不足や感覚が鈍っており、思うように野球ができない毎日。私がいない間に流行っていた部内ネタについていけなかったり、初対面の人とは壁を作ってしまう自分の性格のせいで、後輩とのコミュニケーションがあまり取れなかったりと野球以外にも悪戦苦闘する日々が続いていました。それでもやはり同じ時間を過ごす中で選手・マネージャーのみんなが解決してくれました。部活動以外の時間も長い時間一緒に過ごした同期。からかってくる後輩。同じ目標に向かって練習してお互いに高め合えるライバル。どうでもいい話で盛り上がれる仲間。このチームにいた期間はみんなと比べて圧倒的に短かったけど、充実した大学野球生活だったと思います。みんなはこの部活での思い出が2倍くらいあると思うと、やっぱ休部なんてしなければよかったって思うことが何度もありました。(これからもいっぱい思い出作ろうね!)

 結局、最後の1年で全国に行くことができなかったけれど、勝った嬉しさ、負けた悔しさ、全国を目指し共に汗を流したこの時間はかけがえのないものになりました。みんなありがとう。特に、4年間必死に練習してきたにも関わらずなかなか試合に出れなかったり、最後のシーズンに向けて調子を崩してしまったりしても、ベンチから声を出してチームを鼓舞してくれた同期には感謝してもしきれません。試合に出させてもらってる以上、ましてや自分勝手に休部させてもらった以上、なんとしても結果で返そうと思いましたが、十分な成績を残せたでしょうか。1塁上で丸尾と、3塁上で三宅と何度もハイタッチしたことが私の恩返しの証です。
 リーグ戦最終戦、最後のバッターを打ち取りスタンドからの歓声が聞こえた瞬間、やっぱり体育会に入って、そして戻ってきてよかったなと思いました。みんなもそう思ったと思います。

 そして、そもそも私が体育会で全国を目指そうとしたのも応援指導部の存在があったからです。高校最後の試合後の挨拶で、応援指導部の主将からの「応援指導部は軟式野球部の皆さんが勝ってくれないとそもそも応援する機会すら与えられません。試合に勝って何度も応援に呼んでいただいてありがとう」という言葉が未だに忘れられません。野球がやりたいだけだったらサークルでも良いかもしれません。しかし、体育会には、応援指導部やチアという強い味方がいます。応援してくれているからこそ勝たなければいけない。試合に勝つために応援しなければならない。このお互いがお互いに必要としている素晴らしい関係は体育会でしか築けないと思います。応援指導部・チアのみんなもありがとう。そして全国に連れて行くことができなくてごめん。

 最後になりますが、、、と結びの言葉を記そうとしましたが、ふと私がこの部活に何か残したことがあるのか考えた結果、何も残せていないことに気づいてしまいました。口下手な私は、面と向かって思っていることを言ったり素直に褒めたりすることが苦手なので、この場をお借りして後輩たちに一言ずつメッセージを書きたいと思います。先輩方が引退ブログで私に対してメッセージをくださったことや、引退試合でもらった後輩からの手紙が嬉しかったので、同じように「言葉」で伝えたいと思います。何か感じるものがあれば十分です。

まずは選手から。

3年生
伊藤
秋の最後2試合は0点に抑えていて後ろから守っていて少しは頼もしく思えた。1アウト取っただけで安堵していた春に比べてすごく成長していると思う。引退後に練習に顔を出したら後輩にトレーニングを教えていて初めて先輩伊藤を見ることができた。後輩投手陣の育成も安心して任せられそう。伊藤のゼミの帰り道にまた三田で会えるのを楽しみにしてる。

中条
沖縄で俺らが観光している時に、1人ホテルで寝落ちしていたり、ご飯を食べながら反省会に参加していたりと連盟委員の大変さを知った。運営ありがとう。どうやら残り1年はピッチャーに専念するのかな?周りからの信頼を勝ちとるためにはまずは普段の練習から。運転技術と一緒。授業に麻雀に受験勉強に忙しいと思うけど頑張れ。

松尾
同じポジションでよく雑談に付き合ってくれた。松尾はあまり口数が多くなく、感情の起伏もなくて何を考えているのかわからないことが多かったが、嬉しい時、落ち込んでいる時が少しはわかるようになった気がしている。出所が見にくいフォームに変えていたり、ウエイトをして少し体が大きくなっていたりと自分が生き残る道を必死に探していて努力が目に見えてわかる。俺と同じ陰で努力するタイプ。投手松尾頑張れ。遠くにいったボールはちゃんと拾いにいこう。

桃原 
春立教2回戦の勝ち越しを許した後の顔が忘れられない。何としても勝たせないとなと思って直後の打席に入ったのを覚えている。その試合で笑顔が見れて良かった。秋最後の登板では130後半を連発していて後ろから見ていて楽しかった。真のエースになるには牽制、フィールディング、マウンドでの立ち振る舞い、まだまだレベルアップが必要だよ。頑張れ、プライベートも。

柿崎
春の大師練でフリーの守備中によく話に来てくれて仲良くなった記憶がある。来年から主将ということで背負うものが増え、考えることも多くなると思うけど、良い経験になると思う。声で引っ張るようなタイプではないから行動で引っ張っていっていくのかな。自分なりの主将像を見つけてチームを引っ張っていってほしい。“どこへだって行ける”

濱田
話す時はいつもふざけていて馬鹿話ばっか。真面目な話をした記憶が全くない。けど練習参加率は高く意外と根は真面目。濱田のおかげで試合に勝ったと言われるような試合が見てみたい。今後もスナチャで弊部の近況報告をしてほしい。

前田
もったいないの一言。俺が復帰してからずっとそこそこの成績で、前田のバッティングが爆発したのを見ていない。頼られる4番になるのはいつだ?昔のチームメイトが神宮で活躍している話はもう聞き飽きた。今度は前田がスタンドに入れる番だ。あと2回くらい家にお邪魔したい。

河合
春2位決定戦の試合中、レフトで足を伸ばしていて多分足に痛みか違和感があったんだと思う。それなのに毎打席出塁して、試合に勝とうとする気持ちに漢を感じた。本気で勝ちに行く姿勢を見せてくれてありがとう。資格勉強と部活の両立をすることの難しさを知っているからこそ、河合の大変さがよくわかる。優勝、合格の両方を成し遂げてほしい。今後もインスタの更新よろしく。

佐藤
打球速度、角度、飛距離、そのパワーに惚れ惚れする。俺には持っていないものだから羨ましい。いつまでも過去の栄光にすがらないで早くレギュラーを掴み取って欲しい。酒に酔い、夜の日吉に逃げ込みみんなが探したあの日。俺らの前に戻ってきた瞬間の気持ちをもう一度問いたい。

竹松
1年間ずっとバッティングの成績で争ってきたデカい奴。やっぱり春が一番楽しかったかな。「今まで自分よりバッティングすごい人はあんまり見たことないけど、廣田さんはすごいと思う」という言葉が嬉しかった。下級生の頃から試合に出て結果を出している人が、最上級生になって役職を与えられると、プレッシャーからか成績が下がることがよくあるが、ぜひとも乗り越えてほしい。“出来ないことはない”

増池
千葉での練習試合からの帰り道、2〜3時間2人で車で深い話をしたのがつい最近のように思える。何も考えていないようで実は自分の意見をしっかり持っていることを知った。チームを統率する上で、全員の意見を考慮するのは難しい。信頼があれば自分が決めたことについてきてくれるはず。決して簡単なことではないが、チームメイトと何度もぶつかって長い時間かけて信頼を得てほしい。“つまずいてもまた立ち上がれる”

2年生
佐久間
いつもお世話になっております。今後とも家に入り浸るのでよろしく。秋は試合に出場する機会が増え、経験を積めたことは良かったと思う。けど、まだ野球に熱中している感じがしない。学生野球ができるのはあと2年。自分たちの代になってからでは遅いよ。今度は野球について語ろう。

斎藤
俺が復帰した直後に途中入部してきたポメ。入部当初はブランクや練習不足で野球の基礎能力がまだまだだなと思ったが、引退試合で変化球をヒットにしていて、バッティング良くなってるなと思った。けど肘の怪我もあってか守備はまだまだ。このままだと俺と同じ未来が待ってるよ。守備頑張ろう。

戸嶋
俺が復帰した頃、チームで1番打率が高くて足も速くて最高のリードオフマンだった。同じポジションでレギュラー争いするにあたって2個下には負けられないと思い、俺も頑張ろうと刺激を受けた後輩。先輩にも物怖じせず不満があったら発言するしょうえいはチームにとって貴重な存在だと思う。教職課程も大変だと思うけど、内野を引っ張ってほしい。今後、悩んだ時にはドライブに行こう。

村上
一緒にいた時間は短いが、野球が下手ではないことを知っている。なぜか守備ではアウトにするし、なぜかバッティングではいい打球を飛ばす。その才能は未知数。いつ才能が開花するのか、首を長くして待とうと思う。欠席連絡はもっと短めに。

1年生
金子
陽が試合で投げている姿をもっと見ていたかった。怪我には気をつけて。最終学年の時に立派なエースになっていてほしい。

福田
ぱっと見、普通の人かと思えばいろいろとこだわりが強い。ミットのメーカーからも分かるように。来年以降、福田を中心に下級生からチーム内の競争を生み出してほしい。

高橋
「廣田さんの4年間が理想的な大学生活です」と言っていたが、あまりお勧めはしない。野球に関しては同じタイプだから3年後には俺を超える選手になってもらいたい。とりあえず佐久間家集合。

深澤
いつかしょうえいとのNY二遊間を見てみたい。恵まれた体を持っているんだからあとはそれを活かすだけ。頑張れ。俺もインスタのストーリーの親しい友達に入れてほしい。

鵜澤
入部した頃に比べてパワーがついたように思える。来年からレギュラー目指して頑張ってほしい。生意気だからもうスナチャは送らん。

影山
ミート力が上がり、フリーでの空振りが減ったと思う。柳田になるにはまだまだ。千里の道も一歩から。地道に頑張ろう。まずは腹痛ケアの方法から。一緒に模索しよう。

続いてマネージャー。

3年生
加古
俺が休部中に練習や試合に顔を出していたからなっちゃんの存在は知っていたけど、話した記憶が全然ない。なのに復帰してからすぐに普通に話せた。それはなっちゃんの人柄。芯が強く弱みを見せない人。この1年間、4年生マネージャーがいない中で率先して仕事をこなしてくれてありがとう。来年も安心して任せられます。来年こそ「なっちゃんに連れられて全国へ」

2年生
石川
秋リーグ中に留学から帰ってきて最後の最後にもう一度一緒に戦えたことはみんな嬉しかったと思う。どうでもいい話やしょうもないボケに嫌な顔一つせず笑顔で付き合ってくれてありがとう。聞き上手すぎて、るなのことを全然知らないことに引退してから気づいた。いつでもいいから話を聞かせてほしい。次のWBCの時にはまた石川家への招待状待ってます。

1年生
伊佐山
野球をもっと好きになろうとしているのが伝わる。選手に対しての気遣いはみんな助かっているから来年以降も続けてほしい。

田中
2回目の練習ですでに俺の名前を覚えてくれていて嬉しかった。乱れた生活習慣と真夜中の公園には注意。

根本
合宿中の自主練で一緒にロンティーをして仲良くなれた気がする。看護実習もあって2年生から副務は大変だと思うけど頑張ってほしい。

途中入部の1年生へ
入部してくれてありがとう。引退後に練習に顔を出したけど、他の部員と仲良くやっていて安心しました!大学生活の大半を部活に注ぐ中で、他の大学生がキラキラして見えたり、モチベーションが低下する時があるかもしれないけど、その時は初心にかえって、この部活に入部した理由を思い出して最後までやり抜いて欲しいです。続けることに意味があります!

後輩たち、頑張れよ!
“僕らは愛し合い 幸せを分かち合い 歪で大きな隔たりも超えていける”

 本当に最後になりますが、OB、OGの皆様には、多くのご支援、ご声援を賜りましたこと改めて御礼申し上げます。今後とも、弊部への変わらないご支援、ご声援をいただけますと幸いです。今後はOBとして、軟式野球部を何らかの形で支えられるよう努めます。
4年間本当にありがとうございました。

 次回のブログは、私と同じく“Mr.Children”好きで塾高軟式野球部出身の松田が担当します。全日本連盟委員長を務め、今もなお、自らの大きな夢に向かって努力している彼のラストブログです。お楽しみに。

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