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やりたいこととできること

こんにちは。4年の大上椋輔です。

森内くんから「練習もサラッとこなしていて」と言われましたが、今は足を痛めていて(いやいつもか)、ほぼマネージャー業しかしていません。。もし今足が全く痛くなくても、色々やることがあって、頭がパンクしそうで、これでは前みたいに走れているかわかりません笑

そんなこんなで、よくわからない日々を過ごしておりますが、予選会まであと7日ということで刻一刻と最後の予選会が近づいています。

今回のブログは最後になるかもしれないので、僕が今まで感じてきたことを書こうかなと思います。

ノリで過ごしてきた23年間

いつも僕が何かを始めるときはノリです。水泳とピアノは親に「やってみる?」と聞かれて始めました。慶應大学の受験も「慶應格好いい!」と思い第一志望校にしました。浪人をすることも中高の周りの同期が浪人する人が多かったからしました。浪人中にピアノのコンクールに出たときも、なんとなく浪人生活に刺激がなかったから出てみました。競走部に入る時も陸上はずっとやってみたかったけど中高ではほぼ陸上部がないようなものでできなかったし、やってみよーと思い入部しました。

やりたいこと≠できること

このように僕はノリで生きている人間なので、あまり深く物事を考えず、やりたいことをやりながらなんとなく過ごしてきました。しかし、大学に入ってから、「やりたいことはすべてができることではない」ことを痛感しました。やりたい陸上は、僕にとって大してできることではありませんでした。陸上は怪我がとても多いスポーツで、僕は怪我をとてもしやすい体質だったからです。僕は初めてやりたいこととできることがイコールにならない経験をしました。今まで水泳、ピアノ、勉強などやりたいことはなんとしてでも頑張ってできるようにしてきました。今までと同じように普通に陸上も頑張ろうと思っていたのですが、陸上は怪我が本当に多く、走ることさえなかなかできませんでした。この4年間で合計10か所以上も走れなくなるほどの怪我をしました。そんなこんなで、2年生時には、選手兼マネージャーになり、4年生の夏合宿前にはほぼマネージャーになりました。選手兼マネージャーが決まってから4年生の夏合宿前までの約1年半はマネージャーの配分が大きくなかったので、雑用みたいな人になっていました。しかし、今まで自分は何も考えずに生きてきたので、その現状には何とも思っていませんでした。

マネージャー

4年の合宿前に自分は選手でなくマネージャーとして残りの期間できそうなことをやっていこうと決めました。これも、自分は怪我が多く選手として合宿を乗り越える自信がなかったからという、消去法のような理由です。しかし、マネージャーは自分が想像しているよりもやることが多く、僕の生活は一変しました。今までその場のノリで生きてきた僕にとって一番変わった点は、マネージャーはしっかり先を読んで、チームのためにすべきことを考えなければならず、ノリでは務まらなかった点です。

マネージャーは基本的な業務はわかりやすいです。しかし、マネージャーの仕事はそれだけではなく、どの場面においても常に先を読んで行動することが求められました。選手が気持ち良く何の不自由もなく練習をこなすためにはどんな準備をすればよいのか、どんな行動をとればよいのか、常に考える必要がありました。例えば、練習の雰囲気づくりや、声掛け、コミュニケーションがとても重要でした。どのようにすれば練習に集中しやすい環境をつくることができるのか考え、どのようにすれば選手が「ここからもう1回がんばるぞ」と思ってくれるのか考え、どのようにすれば選手や監督と意味のあるコミュニケーションができるのかをずっと考えてきました。マネージャーになってからは今その選手になんて声をかけることが一番良いのか、選手がどんなことを求めているのか、相手側の気持ちになって想像しなければなりませんでした。

4年マネ!

マネージャーをやってみて変わったこと

今までノリで過ごしてきた僕にとって、マネージャーを務めた2か月はとても濃密でした。初めて参加した選抜合宿は、マネージャーとしての帯同でした。マネージャーとして自分には何ができるのか、何をする必要があるのかを考え、帯同しました。そんな選抜合宿で感じたことは、選抜組の「箱根駅伝に出るために強くなるんだ」という気持ちが本当に強いことです。選手の強い気持ちに触れ続け、私は本当の意味で予選会に向かう心持ちができたように感じます。

予選会

3年生までの自分は、予選会は走らないからという理由からかあまり本気で考えられていませんでした。何も考えず、何も感じず、普通に3回の予選会は過ぎていきました。もちろん頑張ってほしいとは思っていたし、応援もすごくしていました。しかし、どこか他人事になっている自分がいました。まあ、自分が走るわけじゃないし、そんなものかなと思っていました。

4年生になって、今マネージャーとして思うことは、予選会は走らなくても自分事にできるということです。今でも確かに自分は走らないし、その点においては完全に他人事です。しかし、走る以外の部分にもたくさんのサポートが必要であることを知った今の僕は、どうしても他人事のようには思えません。走る選手がどうしたらがんばれるのか、1つでも前の順位で、1秒でも速く頑張って駆け抜けて欲しいと思います。その1秒のために精神的にも身体的にも頑張れるような、ストレスのかからないような準備をしていきたいです。

選手兼マネージャーの仕事

たぶん選抜・予選会メンバーに選ばれなかった人は僕の3年生までの時のような感覚になっていると思います。チームは予選会に向かっているけれど、自分はぼーっとしているみたいな。別に、自分事にしろ!と言っているわけではありません。自分事にしたらなにか得られるものがあるのかと言われると、そんなこともない気がしてくるからです。しかも、他人事だと何も考えなくてもいいから楽です。ただ、もし同期にだけでも、もしくは仲の良い1人にだけでも、本気で1秒だけでも速く走ってほしいと思うなら、少しだけ自分からなにかアクションを起こしてみて欲しいと思います。アクションを起こすことで、1人だけ、同期だけでなく、全員が1秒でも速く走ってほしいと思ってもらえるまでになったら、嬉しいです。なぜアクションを起こしたら予選会に本気で向かっているような気がするのかはわかりませんが、これが実際に僕が経験したことでした。この雰囲気がチーム全体に広がれば、チームとして本当に強くなる気がします。

今思えば、チーム全体で予選会に向かっていくために、どんなことができるのか考え、どんなことを出走者以外の人にしてもらえばいいのか考え、実行することが選手兼マネージャーの仕事なのかなと思います。もう今年の予選会までには期間が短く、この雰囲気を作り出すことは難しい気がします。もしこれで引退になってしまうのなら、まだ決まってないし排出するのかもわかりませんが、来年の選手兼マネージャーにこの役割を期待しています。その時には優秀な女子マネージャーの方々がたくさんサポートしてくれると思います。

予選会出走選手には、予選会を突破してもらいたいです。1つでも順位が前になるように、1秒でも速くなるように全力でサポートします。本選に出場することになったら、選手兼マネージャーやってみようかなあ。

最後に

僕の競走部での目標は、箱根駅伝に出ることよりもまず、チームに追い付くことでした。二次合宿での最後の練習では、みんな速すぎてすぐに置いて行かれはしましたが、なんとか後ろの方には食らいつくことができ、一緒に走ることができてよかったです。

これまでたくさんの経験をさせてくれた選手、マネージャー、監督、コーチ、親、その他大勢の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。この経験が自分の今後の人生にどう活きてくるのか全くわかりませんが、この気持ちだけは忘れないように精一杯頑張っていきたいです。まずはあと7日、僕も全力で駆け抜けます。

次は僕と同じようにたくさん故障をして、一緒に数多くの地獄のサーキットをしてきた大澤くんです。


ではでは

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