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「過去」でも「未来」でもない「今」をみつめること

1ヶ月前に箱根予選を終えて感じたことがある。

自分は、心の底から箱根駅伝本戦を走ろうとしていたのかと。
チームの中に、今年のメンバーで箱根駅伝に出場できると心の底から信じていた人がどれだけいたのかと。

スタート前はそりゃ本気で勝とうと思っていたけれど、心の底の底から勝利を信じれたかというと、自分の場合、答えはNOだった。

夏合宿こそ自分でも自信になるような練習が詰めていたが、その後は常に体の奥に疲労が溜まっているような状態で、「夏合宿でいい練習を積めたこと」だけが心の拠り所だった。
チームとしても、この拠り所は同じようなものだったと思う。

広報の方々が頑張って下さった発信の中で、「夏合宿ではいい練習が積めました」という言葉をたくさん聞いた。
そんな中で、自分は上手くいってるようないってないような練習状況で、
「大丈夫、疲労は抜けた。自分ならやれる」
と常に言い聞かせて盛り上がって、
でもどこか心と言葉が噛み合ってなくて上滑りしているような感覚だった。

もちろん走る前にこんなこと考えていたわけじゃないけど、「ああ自分は自分を信じれていなかったんだな」と実感したのはハーフを走り終えた直後のことだ。

結果発表までの時間に「まだ結果は分からない」と言い続ける貝川さんを見て、結果発表で名前を呼ばれなくて泣き崩れる貝川さんを見て、変に冷静に「すごいなこの人本当に信じてたんだな」と思ってしまった。
ほんとうに最低な感想だと思うけど、これがリアルだった。
そこで気づけた。

夏合宿という「過去」にすがって、箱根駅伝本戦という「未来」を盛り上がって夢見て、一番大事な「今」と向き合えていなかったんじゃないかなと思う。

この大切な「今」が抜け落ちていることが、信じきれなかった要因のひとつなんじゃないかって思っている。

かといって予選会の直前期にこの問題を提起したところで調子が上向くかといえば微妙だし、リスクもあるので、このことに関してどんな行動ができたかって言われても難しいところではある。

* * *

先日合宿所で開かれた食事会や、その後のブロックmtgでも同じような話題があがっていた。
もちろん人によるが、皆似たようなことを感じていたんだなと思った。

そして、「自分たちを信じれなかった」ということをもう少し咀嚼すると、「箱根を走っている自分たちを具体的にイメージできていなかった」ということなのかもしれないと思った。

と、だからといってじゃあ「来年走っている自分たちをイメージしてください」といきなり言われても、僕個人としては正直ピンとこない。
そりゃあ妄想ならいくらでもできるけど、あくまで妄想の域をでない。
それこそ上滑りしてしまっている感覚がある。

じゃあ今の僕ができることって、出来るだけベストな「今」を生きることなんじゃないかと思う。
理想の未来なんて、質の高い「今」の積み重ねでしかないと思っている。

“今の状態はどうか”
“今すべきことは何か”
“今何ができるか”
“今1番大切なことは何か”
“今なにを実行するか”
と問い続けて、

一歩ずつ小さな成功体験を積み重ねて、
箱根を走るイメージが、リアルな「今」になるようにしたい。

過去に囚われてはいけないって言葉はよく聞くけど、未来を見過ぎて、1番大切な「今」をおろそかにすることのないようにしたい。
「今」を見つめること。
きつい今も全て楽しむこと。

もちろんお正月の箱根駅伝本戦という「未来」にもワクワクしつつ、燃えながら、
心の底から自分を信じて来年10月にスタートラインに立てるようにしたい。

* * *

ということで鈴木太陽でした。
明日の5000頑張りますおやすみなさい。
次はこーたろーです。

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