初めまして、川上航希です。

 こんにちは。小倉君から襷を受け取りました、競走部1年生の川上航希です。小倉君は時々不思議ですが、ぶれない軸を持った強い人物です。そんな彼のことを尊敬しているし、私も彼のことが大好きです。

 私にはここまでの同期のように熱さと面白味を兼ね備えた文章は書けないかもしれませんが、目を通してくださると嬉しいです。それではブログを書くにあたり簡単に自己紹介をさせていただきます。

名前:川上 航希 (カワカミ コウキ)

学部:文学部人文学科

出身地:埼玉県狭山市

出身高校:慶應志木高校

尊敬する人物:大谷翔平・アンミカ

趣味:野球観戦・読書

 ここでは私が今日まで陸上選手として歩んできた道のりや、大学4年間での決意といったものについて皆さんに少しでも知っていただけたらと思っています。とりとめのないブログですが、少しばかりお付き合いいただけたら幸いです。

 「陸上選手として歩んできた道のり」などと大層な書き方をしましたが、私の今のキャリアは、登山でいうなれば一合目を目指している最中といったところでしょうか。というのも陸上競技を始めたのは高校1年生の途中からで、その後も度重なる怪我によってまともに走ることは出来ませんでした。さらに2年生の夏には股関節唇再建手術という大規模な手術を受けて、入院と3ヶ月の松葉づえ生活も経験しました。そんなこんなでようやくまともに走れるようになったのは高校3年生になったあたりからです。ちなみに復帰戦は17'33"65で先頭から二周遅れ、あのレースはいろいろな意味で忘れることが出来ません。このように高校3年間、悔しい思いだけは沢山してきました。
 
 でも今こうやって大学で競技を続けられているのは、そんな悔しい思いがあったからだとも強く感じています。競技者として何者でもなかった(今でもそうですが)私が、陸上のために体にメスを入れるというのは客観的に考えるとまともな判断ではなかったかもしれません。実際顧問の先生にも、「陸上だけが全てではない」と競技を諦める道を勧められました。でもあの時の私には手術を超えた先に、ランナーとして強くなった自分の姿がぼんやりと、それでも確かに見えていました。どこにそんな根拠があったのかは分かりません。ただ迷いはありませんでした。入部して2ヶ月ほどたちますが、辛いなと思うことも少なくはないです。今は部の流れに付いていくので精一杯だし、そこからふるい落とされないようしがみつく毎日です。それでも、走れています。術後病院のベッドで日に日に細くなる脚に絶望して、病院の周りを松葉づえで歩くだけでまともに息が出来なくなって、自力で歩いただけで筋肉痛になる現実が信じられなくて、そんなあの時とは違います。ちゃんと自分の脚で、一歩一歩確かに前進出来ています。その事実だけでも、十分に幸せです。今感じられている辛さ・悩みは、当たり前なんかじゃないと知っているから。

 僕が箱根に行くには、まだまだ実力も経験も圧倒的に不足しています。日々先輩や同期から勉強させてもらっている毎日です。本当にいつも感謝です。でも、そんな自分でも、「今この瞬間に懸ける思い」だけは誰にも負けたくはないと思って毎日を生きています。箱根駅伝を目指すと決めたからには、大学生活全てを目標のために捧げる覚悟です。少なくともあの時手術を選んだ自分は、その覚悟を決めていました。だからこそこんな道半ばで止まっていては、過去の自分自身に示しがつきません。あの時夢見た姿が箱根駅伝に届くように、これからも日々全力で邁進していきます。

 この前開催された国士館記録会で、半年ぶりに自己ベストを更新することが出来ました。嬉しかったし安心しました。でもこの結果に満足することは一ミリもありません。もう一度気合を入れ直して、次は14分台を必ず出します。応援してくださると嬉しいです!

 長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。次は島田君の出番です。彼とは高校時代から同じチームで走っていて、キャプテンとして慶應志木高校を引っ張ってくれました。仲の良い友達であると同時に、私にとっては今でも尊敬できるキャプテンです。そんな彼のブログをお楽しみに!

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