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選手と共に 新入生⑧上田ひなた

 始めまして、丸山から紹介を受けました、新1年生長距離マネージャーの上田ひなたです。
 コロナの感染拡大と共にスタートした高校時代とは対照的に、生活の規制が緩和され始めた中で始まった大学生活。競走部への入部を決め、この先の活動にワクワクする毎日です。
 先日、初めてマネージャーとして参加した関東インカレが無事終了し、ようやくチームの一員になれたかなと感じています。1500mに出場した同期の野田の力強い走りを見て、私たちの代もいよいよ本格的に大学陸上の世界に足を踏み入れたなという実感が湧いています。
 
 前置きはここまでにして、自己紹介をします↓
出身:千葉県柏市
出身中学・高校:逆井中学校・県立船橋高校
中学時代:駅伝部
高校時代:行事の実行委員会活動、生物分野の研究活動
好きな食べ物:クレープ(特にバナナチョコ推し)
好きな歌手:三阪咲さん(前向きになれる曲ばかりで大好きです、ぜひ聴いてみて下さい)
 
 幼いころから中学生まで私自身も選手として陸上競技に取り組んでいました。そのため長距離種目が昔から好きで、現在も駅伝観戦が趣味です。
 
 初回ということで、私が長距離マネージャーになるまでの経緯、決意について少し書きたいと思います。

 私がマネージャーという仕事やりたいと思った理由を一言で言うと、
「努力している人の近くで支えることが好きだから」です。
私がこのような考えを持ち始めたきっかけは、中学生の時の出来事だったと思います。

 自分が出場しない大会は毎回、同級生の付き添いを務めていました。主な仕事は、選手がベストコンディションで競技に臨めるよう、競技開始直前までの様々なお手伝いです。最初は軽い気持ちで引き受けたものの、いざ真剣にやってみると考えることや気を配らないといけないことがものすごく多く、難しいお仕事だと気が付きました。当たり前ですが、人によって性格や競技への向き合い方、レース前のルーティーンなどは違います。〝一般的な〟マネージャーになってはいけない。付き添いをする選手のことをよく知り、理解する努力を日々続けることでその人のマネージャーになれる。付き添いの回数を重ねていくうちにこれを明確に自覚し始め、それと共にマネージャーの仕事にやりがいを感じるようになっていました。いざ競技が始まってしまえば私にできることはありませんが、普段から選手に寄り添うことで心理的な支えになれる。そういう形で選手と共に戦うという感覚を、しっかりと掴むことが出来た経験でした。

 続く高校時代は陸上とは直接関わりのない生活を送っていました。コロナの影響で陸上大会に足を運べなかった反動で、自分で調べたりテレビで駅伝を観戦したり、駅伝オタク度が増した時間だったかなと思います。文化祭や合唱祭の実行委員長&生物の研究&受験勉強の両立という多忙すぎる毎日の中で得た大切な考え方は数えきれないほどありますが、それを書いていると日が暮れるので省略。
 
 ここからは私が長距離マネージャーになろうと思った直接のきっかけを書いていきます。
 慶應大学の入試は早めに終わって何のサークルに入ろうかと本格的に考え始め、七夕祭実行委員にだいぶ考えが偏っていた時、1/2・3を迎えました。私は子供の頃から箱根が大好きでしたが、コースから家が遠いため沿道まで行って応援したことはありませんでしたし、今年も現地には行かない予定でした。
 1/3当日、この日は4年前の箱根2区を見た時からのファンであった青山学院大学の岸本大紀選手の大学でのラストランでした。テレビの前で全ての区間を見ようか時間ギリギリまで迷った挙句、いてもたってもいられなくなり衝動的に家を飛び出して9区横浜駅前の給水ポイントまで出かけていきました。(お正月早々行動に計画性がなさすぎる、と母に怒られかけたことはもう忘れています笑)。権太坂付近で5人の集団を一気に抜き去った岸本選手が母校の襷を胸に力強い表情で駆け抜けていく姿を目の前で見た時のあの高揚感と感動は格別で、私の当初思い描いていた大学生活を大きく変えるには十分でした。この瞬間、やっぱり私は選手としてではなくても、多くの人に感動を与えるこの競技にもう一度関わりたいと強く思いました。
 その後10区関東学生連合チームで出走していた慶應の貝川選手を見に、大手町まで回り込みました。貝川選手が目の前を通過した時、岸本選手を見て感じたこととは違う感情が私の中に生まれました。今まで一ファンとして遠めに見えていた箱根路が、Kマークが書かれたユニフォームで走って来た貝川選手を見た時、急に身近な自分事に見え始めたのです。私は、多少苦労することになっても慶應の選手たちをサポートしたい、慶應がチームで箱根路に復活するためにできる限り力になりたい、という思いをこの時抱きました。そして今に至っています。
 
 こんなところでしょうか。最初に話を戻すと、私は頑張っている人を見たり、支えたりすることが得意だし、何より好きです。前向きなエネルギーを分けてもらえるような気がするからです。この先も、今の私の原動力となりうるこの気持ちを忘れないでいようと思います。
 
 そして私の心構えについて少しだけ。
大学4年間は今しかない。限られた時間を競走部員としてとにかく大切に過ごすことを意識していきます。活動を通して、体力的心理的に追い詰められることがあっても手抜きをせず、チームが強くなるためには何が必要か考えることを止めるつもりはありません。いつも必死に練習を続けている選手たちを支えることは私の使命であり、また、私の生きがいになる、そう考えているからです。
 
 最後に同期の選手7人について。まだ入部して間もないため個々のことを深く知れたとは言えない状態ですが、それでも既に1つ強く感じていることがあります。それは、1人1人とにかくキャラが強いこと(笑)。私はこれを、個人にとってもチームにとってものすごい長所であると捉えています。
個々の競技への取り組み方、性格や考え方などを知る努力をし、それぞれの良さを理解して支えられるマネージャーになれるよう頑張りたいです。
 
今回はこのあたりで私のノートを終わりにします。今後4年間、選手、マネージャー共に真剣に陸上に向き合っていきます。是非、応援よろしくお願いします!
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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