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春学期活動報告〜共遊プロジェクト〜

こんにちは!ユニタメプロジェクト22期4年のこうせいです。
今回はユニタメ「共遊プロジェクト」として、8月26日、27日の2日間に渡りとある活動に参加させていただいたのでその内容について報告したいと思います。

まず、いきなり登場した「共遊プロジェクト」って何なのか?というところから説明していきたいと思います。(活動自体は以前からしていたのですが、この名称に決まったのは実はつい最近のことです、、笑)

ユニタメが掲げる理念として「誰もが繋がり、楽しめる街・社会」の実現というものがありますが、我々はその大きな目標の達成を目指すに当たって一人一人が「共遊視点」を持つことが一番大切になると考えています。この「共遊視点」というのはユニタメ独自で作り出した言葉で、潜在的に持ってしまっている無知や偏見というものを乗り越えて、自分とは異なる他者の価値観を理解し、そういった人たちと一緒に楽しむための視点という意味になります。一人一人がそのような視点を持つことができれば、最終的に「誰もが楽しめる社会」というものに近づいていくのではないかと考えています。
この辺りの内容については以前のnote記事「Unispo、変わります。」で詳しく取り上げられているのでぜひそちらも見てみてください!

では「共遊プロジェクト」では一体何をするのかという話になるかと思いますが、この活動ではユニタメのメンバー自身が普段 unあまり関わることのない色々な人と一緒に活動させていただき、実際に自分たちで「共遊視点」の獲得を体験してみる、またその経験を発信していくというのが主な活動内容になります。

前置きがとても長くなってしまいましたが、ここから8月26日、27日の2日間の活動内容について報告していきたいと思います。
この2日間では、以前からゼミ全体で関わりを持たせていただいている落合啓士さん(以下おっちーさん)主催の視覚障害者向けイベントにお手伝いとして参加させていただきました。おっちーさんは視覚障害をお持ちでありながらとても多岐に渡る活動をされている方で、そのご経歴もすごく興味深いものがあるのでSNSのアカウントなどからぜひチェックしてみてください!

1日目の8月26日には、横浜市内のレンタルスペースで視覚障害者向けの料理教室が開催されました。ユニタメのメンバーはそのサポート役として参加させていただきました。
この料理教室では、視覚障害をお持ちの方と健常者がペアになって進めていき、天ぷらうどんと豆腐サラダ、ヨーグルトムースを作りました。かなり本格的な料理でうどんも生地から作っていきました。私自身、普段からあまり料理をする方ではないのでサポートというよりペアの方と一緒に学びながら作っていく感じになってしまったかもしれません、、笑
しかし、絶対にサポートが必要な部分ももちろんあります。どこに何があるのか、またどういう状態なのかをしっかりと分かりやすく説明していくことで視覚障害をお持ちの方も安心して料理をすることができます。特に包丁や火を使う場面ではそういった声掛けがとても重要だと感じました。

ここでの一つの大きな学びは、それが単なるサポートではなかったということです。そのサポートの声掛けはお互いに楽しみながら料理をするための重要なコミュニケーションになっていました。「すごく綺麗に切れてますよ!」とか「良い色に揚がってますよ!」といった声掛けをすることでペアの方もすごく嬉しそうに料理をしていましたし、全ての料理が完成した時には実際の調理はしていない自分もすごく達成感があって純粋にその時間を楽しむことができました。
そして何よりも、その後皆んなで一緒に食べている時間が最高に楽しかったです。美味しいというのはもちろんなのですが、上手く細めに切れたうどんもあればとてもうどんとは言えないような食べ応えのあるものもありました。色々なところから時々「うわっ、また怪物が現れた!」なんて言葉も飛び交ったりして、そういった会話も含めて食事を楽しむことができました。

(明らかに作りすぎてしまったうどんを食べ切るために最後の方はみんな食トレ状態になっていたのも良い思い出です笑)

続いて、2日目の8月27日の活動について紹介します。この日は早朝から海に出て釣りをしに行きました。少し余談ですが、その海釣りの舞台となったのが私の地元横須賀だったため、前日からユニタメのメンバーが実家に泊まりに来てくれて地元の魅力を伝えることができたのもすごく良い経験でした。
話を戻しますが、釣りをするに当たって釣船に乗る時に手を取ったり、エサを針につけるサポートをしたりというところは少なからず必要になります。しかし、海に出てからは障害の有無など関係なく誰が一番多くの魚を釣り上げられるかのバトルでした!結果はユニタメメンバーの惨敗です。最終的にはダブルスコア以上の差をつけられていたような気がします。

その後の話題にも少し上がりましたが、もしかしたら視覚障害をお持ちの方はより手先の感覚が優れているという面もあるのかもしれません。我々も本気で多くの魚を釣り上げようとしていたので、すごく興味深い経験でした。

そして、その後は近くのコミュニティセンターに移動して皆んなで釣り上げた魚を捌いて宴会となりました。釣れた魚はほとんどが鯵だったのですが、刺身にアジフライ、なめろうにあら汁など存分に鯵を楽しみました。釣ったばかりの新鮮な鯵料理は今まで食べたことがないような感動的に美味しいものでした。お酒も少し嗜みながら最高の料理を前に会話も盛り上がり、おっちーさんを始めとする視覚障害を持った参加者の皆さんと今後もまたずっと関わり続けたいなと思えるような素敵な関係になることができました。

最後にこの2日間のまとめになりますが、とても学びの深い経験になりました。料理にしても釣りにしても、少しの気づきとサポートさえあれば障害の有無などに関係なく一緒に純粋に楽しむことができるということがよく分かりました。また、そのサポートというものは「誰かのためにしてあげる」「誰かのためにしてあげなきゃいけない」というような考え方によるものでは全くなく、1つのエンタメを一緒に楽しむごく普通のコミュニケーションの中に存在するものでした。これこそユニタメが掲げる「共遊」というものの真髄だと思います。今回、おっちーさんにお声掛けいただきこのイベントに参加していなければこの視点には気づけていなかったかもしれません。貴重な経験をさせていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も「共遊プロジェクト」ではこのように色々な人と一緒に活動させていただき、どんどん新たな「共遊視点」を獲得して、その内容をnoteなどを通して伝えていければと思います。

拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございます。今後のユニタメの活動にもぜひご注目ください!



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