不動産を自宅として購入するならば、それなりの理由はあってほしいな

不動産、特に自宅を購入するということについて少し考えてみた。

人は何故自宅のために不動産を購入するのでしょうか。ほとんどの人が憧れのマイホームが欲しいからでしょう。では憧れのマイホームとは?自宅は必ずしも所有していなければいけないのでしょうか?

今まで星の数ほど語られたでしょうが、改めて不動産(自宅)購入のメリットデメリットを上げてみましょう。

メリット
・自分のものなので壁に穴あけたり好き勝手できる
・家賃ではなくローン(もしくは現金一括)での支払いなので自分の資産
・売却時に現金化できる可能性がある(売却益を得られる)
・自分の配偶者や子供に相続できる
・場合によってはローン以外で金を借りる際に担保にできる
・ステータス、所有欲を満たす
・地域のコミュニティに根付いている感がある
・賃貸の場合の家主に追い出される(現代では相応の理由が必要)可能性がなく、誰にも追い出されない住まいがあるという安心感がある
・賃貸の場合のペット不可や石油ストーブ不可などの縛りがなくペット飼育や石油ストーブ使用ができる(マンションの場合は管理規約に従う必要がある)

デメリット
・設備が故障した際はすべて自身の負担
・無理してローン組んだ場合、ローン地獄
・引っ越さなければいけなくなった場合、すぐには現金化(売却)できないので資金的余裕がない場合はすぐに引っ越しできない(ローン+引っ越し先の家賃支払いができるか否かで売却後の引っ越しかが決まる)
・売却時、必ずしも売却益が得られるとは限らない(新築の場合はほとんど)
・相続時、ちゃんとしないと揉める
・誰にも追い出されないとはいえローンの支払いが滞った場合、抵当権実行され競売になり出ていかなければいけなくなる可能性がある
・近所づきあいが面倒(特に戸建)
・固定資産税等税金関係の支払いがある
・火災保険、地震保険の支払いもある(加入しないという丸裸状態も可能だが・・・)
・マンションの場合、管理費修繕積立金等のローンの支払い以外の支払う金員がある
・戸建の場合、マンションよりも町内会への加入を強引に迫られるかつ町内会費の請求をされる(賃貸の場合は所有者が加入しているケースがある)
・災害の際、被害を大きく受ける(損害箇所の修復等)
・中古で購入した場合、築年数が相当なものであれば建替えを視野に入れる必要がある

私が思いつく中では、ざっとこんなところでしょうか。果たして不動産を購入する人は少なくとも上記のデメリットを理解して購入しているのでしょうか。

どんなものでも、購入する際は「何故必要なのか」「そもそも必要なのか」を明確にしたほうがいいです。既に自宅を購入した人へのメッセージですが、誰かに「何故この家を購入したの?」と質問された際に納得はさせられなくても筋の通った説明ができないと恥ずかしいと思います。

Aさん「自分がここの小学校に通っていたから自分の子供にもここの小学校に通ってほしくて学区内のこの不動産を自宅として購入しました。」
Bさん「わざわざ買わなくても賃貸でも良くない?」
Aさん「1.このエリアでは賃貸がかなり少ない。2.情報を漁っていたらたまたま売りが出ていた。3.購入したほうが自分の資産になる。」
Bさん「でも何かあったときに引っ越ししにくいし、ローン怖くない?」
Aさん「引っ越すつもりはないし、ローンは怖くない」

自宅として不動産を購入したのならこのくらいの説明できないと私は「なんだかなー、不動産営業マンに適当に言われて買ったんじゃないの?」と思ってしまいます。

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