人が夜ふかしをするのは、今日という日に満足していないから
人がいない街を深夜徘徊するのが好き。
もう見飽きたはずなのに、初対面に戻れたような感覚になれるから。
あー、あー、と無線で呼びかけながら、NYの五番街を肩を切って歩く。
アイ・アム・レジェンドごっこ。
一人ランウェイで、月明かりがスポットライト、とか言っちゃえるほどもう自分に酔っぱらうことはできないけど。
世界が自分を中心に回っているとナチュラルに思い込めていた頃の、酔いの残り香に浸れる気がする。
冬になりかけ、吹く風の攻撃力にバフがかかってくる時期。
公園、人体に有害な